2016/01/09 のログ
■スー >
「そうでしょう、そうでしょう」
あっはっはっと、笑って入るものの。
やはり少し寂しい物はある。気分を落ち着かせるのに、すぅっと息を吸った。
「いやいや、相手なんて見つかる訳ありませんよ。老婆は独りで逝くのが視えてます」
金銭感覚の狂いを見れば、ほうほうと頷く。
しかし、騙すような商人ではない、信頼信用を売っているのだ。
「それだけもっていれば、ここじゃ富裕層で暮らせますよ、大富豪です。ええ」
一応相場を教えてあげる。お手のものだ。
「おや、相手がいるので? いいですねぇ。なら誰か見繕ってしてもいいし。性欲の発散に誰かに見られながらもいいかもしてませんよ」
くつくつと笑う。実に面白いお方だと。
「美人ですから、相手なんて手に余るほどでしょうに」
■タマモ > 「ふむ…まぁ、実際に年齢で言えば妾の方が上なんじゃがのぅ。
人と、そうでないものの違いじゃろう」
とはいえ、ある意味ではこの世界、自分は1人だ。
立場的にはかなり違うものの、少々考えさせられる。
「………いや、それが出来ようとも、それはそれでつまらなさそうじゃ。
今の宿無しも困るが、あんまり贅沢なものものぅ…」
うん、というかいくらこの国にしばらくは留まるとはいえ、住まいとかを持つのも…どうかと思った。
やはり、まだ今のままの方が良いだろうか?
「相手というか、流れというか…見繕うというような相手も居るとは言い難いのじゃ。
まぁ、玩具を使えばそういった楽しみ方もあるんじゃろうな…ふむふむ…」
そう、少女にとってそういう行為をする為に招けるような相手が今のところは居ない。
本当は欲しいとは思うのだが…どうしても、気になるところがあって気が引けてしまっている。
だからこそ、出会う機会はたまたまそれが生まれた時でしかない。
それが、ここで玩具等を手に入れるべきか迷う要因の一つでもあった。
購入すべきか、諦めるか…これはなかなかに難しい選択である。
■スー >
「ふむ、それでは――」
ならばと持ちかけようとした時、目の前の狐。
九尾の第六感が告げる、知覚が誘う。
目の前のは”上玉”かもしれないと。あくまで勘。
まさかと思うことかもしれないが、なにかモヤがかかった。さっぱりとしない感じが――
「――宿を一つ、紹介しましょう。そこは、娼婦もいますので気晴らしにはいいでしょう。そこで”試して”みてはどうですか。気に入らなかったら、返しに来ても構いませんよ」
甘言を囁く。買ってくれれば御の字。
いわゆる、クーリングオフというやつだ。
「というところで――おひとつ、いかがですか。値段がというなら、さっきの女人みたいに試運転を引き受けてくれてもいいんですよ?」
冗談のように――笑った。
その笑みが
しゃがれた老婆/白銀の髪を持つ美女
どちらに見えたかは……
■タマモ > 「………ふむ、そうじゃのぅ。
ならば、場所を紹介されてみるとするのじゃ」
少女は己の勘の鋭さは自覚している。
それが、目の前の相手がそうなのだと、告げている。
それならば…場所の案内を頼み、それを試してみようかと思う。
「そうじゃな、それならば…ここは一つ、お主で試してみようではないか、のぅ?」
つられるように笑う、その笑みが、目の前の相手に向けられた。
少女の目に映るその姿は、老婆とも映ってはいたが…それとは違う、女性の姿にも映っていた。
■スー > はいはいと頷き、場所を案内しようと思い荷物をまとめていた手を止める
「……さっき、そのような趣味は無いとおっしゃっていたのでは?」
老婆はきょとんっとしながら、何を馬鹿なことをと笑う。
今ではもうただの老人にしか視えぬ醜い姿――
「戯れは良くないですよ?」
■タマモ > 「さてはて…それは行ってみれば分かる事じゃ」
そう、実際に目の前に居るのは老人だ。
だからこそ、普通にそんな台詞を言えばその反応は当然かもしれない。
…それもこれも、案内をされれば結果として見る事が出来るだろう。
「ふふ…そうじゃな。ほれ、案内じゃろう?
妾は案内をされねば場所なんぞ分からぬ、頼むぞ?」
荷物をまとめ終え、案内をするのを少女は待つ。
後はその案内のままに、その場所へと向かうだけである。
■スー >
「はぁ、ではご案内します……」
冗談だと思いたいが、変になにかを見たのだろうか。
まぁ、それはそれでいいが――
さて……
「もし、その話本当だとしたら。ぼったくりますので、ご注意くださいね」
ゆっくりと、馴染みの宿へと足を向け――……
ご案内:「王都マグメール 貧民地区 路地裏」からスーさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区 路地裏」からタマモさんが去りました。