2015/12/19 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区 路地裏」にアシュトンさんが現れました。
アシュトン > (治安の悪い貧民地区の、更に路地の裏。
日中でも薄暗い場所は、夜となれば言うまでも無く。
何処となくすえた臭いと、湿気た風が流れてゆく)

(既に廃屋の如くボロボロになった一軒の扉から、黒いロングコートとそれに備えつけられたフードを被り。
闇にまぎれるように出てくると、手にした紙に目を通す)

なんじゃこりゃ……
(眉間に深く皺を刻むと、苦い虫でもかみつぶしたような顔。
ティルヒア動乱。
王国軍が城門を突破した時点で、後はそのまま押し込んで終わり、とばかり思っていたのだが)

訳の分からん事になってやがるな。
(紙には、早馬でやってきた現地の状況が記されている。
どうも先の廃屋は、なじみの情報屋が住家としてる場所だったようだ)

アシュトン > すぐに終わると思ってたんだがなぁ
行くべきだったか……しかし、流石にこの混沌とした状況では。
(空では、白と黒の怪物が争っているだの。
死人が蘇っただの、魔族とはまた違う化け物が暴れただの。
大よその戦況についても書かれてはいるのだが、余程と状況が混乱しているのだろう、正直信憑性の感じられない内容となっている)

世界の終わりでも、やって来るような事になってんな。
(王都周辺で妙な事が起きている、なんて話は今のところ聞いてはいないものの。
此方まで影響が及ばないのを、願うばかりだ。
もう一度と信じがたい文章に目を通しながら、路地を歩き
コートのポケットから紅い実を取り出せば、齧る)

うむ、美味い
(先日にエデルガルトという魔族からもらったモノである。
調べて貰った所、依存性があるが、食べ過ぎなければ大丈夫だろうと言う事。
シャクシャクと頂きながら、気分を入れ替える事とする)

アシュトン > さて、それじゃどうするかな。
安宿で女を一人買って温まる、というのも悪くはないんだがな。
(咀嚼した果実を呑みこむと、満足げに息を吐く。
それほど食べた訳でもないのだが、妙に腹が膨れるのは何故だろうか)

うっかり迷い込んだ憐れな子羊ちゃんを、脅かしてみるのも悪くはない。
(口の端、悪い事でも考えているのか、笑みに緩くと上がった。
もっとも、こんな場所だ。
余程の方向音痴か危機感が欠如していないかぎり、普通の輩が迷い込んでくるとは思い難いが)

アシュトン > (緩い足取りで向かっていくのは、人の気配が感じられる通りの方。
貧民区と言えども、そういう場所は比較的過ごしやすくとなっているものだ。
本来は飯も食べる心算だったのだが、妙に膨れてしまった腹を掌で撫でる。
恐るべし、魔物の果実。あれだけ猛プッシュする気持ちも、分からなくはない)

(やがて裏路地を過ぎ去れば、ヒトの流れの中へと。
そのまま、姿を消してゆく)

ご案内:「王都マグメール 貧民地区 路地裏」からアシュトンさんが去りました。