2015/11/26 のログ
アルマーレ > 聞こえる怒鳴り声に面白そうに首を竦めて、好色な視線を彼女に向けていた酔っ払いがその剣幕にすごすごと去っていくのも見てしまえば、心底可笑しいと言った風に声を上げて笑い転げていたりして

「オイオイ、お嬢さん。俺が何時「お詫び」して欲しいなんて言ったよ?こんなナリだが見縊ってもらっちゃぁ困るな。」

軽い笑みを浮かべつつ掌を気怠げに振って、メモなぞ惜しくないと言った風に。近付く彼女の貌を見ていれば何事か口元に手を当てて笑いを噛み殺すも、ついで聞こえた台詞にはとうとう吹き出して

「アハハッ! ハハッ!!悪い悪い、笑って悪かった、許してくれよ」

随分と楽しげに笑ってみせれば、片手を上げて機先を制するように謝罪を告げてから

「キミみたいな反応する女は久しぶりに見たぜーーーそう言うキミは全然『手慣れて』ないな? 相手にしたくなきゃ、こんな浮ついた男は無視するか、適当に遊ばせておきゃ良いんだ」

”こうやってな?”なんて軽く片目を瞑ってみせたら、片腕を体の横に水平に伸ばし、もう片腕でなにかを抱くように構える。そうしたらば、正しく晩餐会や舞踏会もかくやと言った風に華麗で優美なステップを披露してみせて

「昔逢った貴族の女に教わってな。そうそう、丁度キミみたいな高貴な雰囲気だった………ええと、キミって貴族?
不敬だから死罪とかは勘弁してくれよ? 戦争中に女を口説いて縛り首なんて格好付かないだろ?」

肩を竦めて相変わらずの冗句を。一度、視線を交えたら数秒の沈黙の後に肩を竦めて

「まぁ、魔族のお嬢様が人間の法でこんな根無し草を裁くわけねーかってな。ーーーーーと、何で分かったかは聞いてくれるなよ? そんなの退屈だ、俺みたいなイイ男なら、キミみたいなイイ女のことならすぐに分かる。」

彼女の種族を一目で看破し、再び機先を制するように、煙に巻くように不敵に笑ってみせよう 

リゼット > 「……快楽主義者の私が『人を見縊る』なんてつまらないこと、するわけないじゃない――退屈なのは、大嫌い」

案外早くに、彼女の丁寧な言葉遣いが崩れる。相手の様子に、畏まった言動を控える気になったようだ。――まったく隠し切れていない笑い声が飛び出せば、「そのあたり」ではまだ、平然としていた。別に怒らないし、動じない。

「……あなたみたいな『人種』に慣れていないのは認めるけど、しょうがないでしょう? ……不慣れなのは確かだけど、面白そうだし、興味があるもの。――あなたみたいな人って」

一度、認めればと言うか、開き直ってしまえば、彼女の態度にぎこちなさは失せ。意味深そうな笑みを小さく浮かべながら、堂々と構えた風になる。――まるで相手を試すような、挑発染みたそれ。……彼の見事な「一人芝居」を目にした際は、値踏みするようなワインレッドの双眸が数回、瞬いただけだったが。続く言葉には、少し驚いたような表情になって、余裕感を湛えていた表情が崩れる。――正確には、自分の正体を言い当てたあたりから。相手が自分の身分を正確に特定して、要は「殺さないでくれ」と冗談めかして言ってきたあたりでは、呆れたような苦笑いを浮かべた程度だったのだが。

「……まず、ご名答。身分も種族も合っているわ」

相手は自分を「魔族」だと思って疑わなかったようだが、「一応」、答え合わせをしておく。……そして、まるで呆れたような、少し不機嫌そうな表情を作って、それを相手に向けると。

「――ところであなたって、自分で自分のことを『いい男』って言ってしまうのね。つまり、自分に自信があるのね……そういう人って私、」

不意に、彼女の表情が笑顔に変わり、

「好きよ」

無邪気な声音で言う。笑顔の前の表情はフェイクでフェイントだったらしい。

アルマーレ > 「ーーーーーおっと、これは失礼。良いね、それには大いに賛成するぜ、”退屈”は人を殺すからな。魔族ほど長命なら如何なるんだろうな」

肩を竦めつつ口調の崩れた様子には僅かに驚いたように目を見張ったのちに、楽しげに笑っている。笑みの形は変わらずに彼女と同じように平然と笑い続けていて

「しょうがないって何でさ?キミのような良い女なら、それこそ選り取り見取りだろう?ーーーーへぇ、それは光栄だレディ……レディ……何だ? あぁ、俺は根無し草のしがない色男だ、アルマーレって呼んでくれ」

恭しく傅く家臣のように名前を呼んでおどけてみせようとしても名前が分からずに言葉を区切れば、先に名乗って

「ーーーーありがたき幸せってな。身分に関しては身なりで判断しただけだったが、まさか当たっちまうとはな」

魔族で貴族。また何とも”面白い”女と出逢えたものだ、今日の稼ぎと良いやはりツイてると内心で快哉を上げる。
続く彼女の言葉と表情にはどんな棘が飛び出してくるのだろうか、どんな風に茶化してみせれば良いだろうかと悪戯小僧のような貌をして口を開いて

「そうさ、俺みたいな”イイ男”滅多にいないぜ? 何せーーーーーーへ? あ、あぁ!俺もキミみたいな女は大好きだぜ? 特に『手慣れて』ないのに必死なところがそそるね」

一瞬だけ、彼女のフェイントに見事引っかかり惚けるような間抜けた貌を見せるも、それをすぐに快活な笑みを向け、軽く片膝を着くようにして掌を取れば接吻を落とすような仕草をして見せる。けれどもその貌は一瞬でも手玉に取られた悔しさが滲んでいて。
それも数秒すれば霧散して、代わりに浮かぶのは皮肉っぽい笑みで

「さすがはお嬢様だ、賢こいな。教えたそばから、早速『手慣れてきて』らっしゃる。」

遊ばせておけば良いと言った言葉を意図してか無意識か実行している彼女をそう評してみれば

「で、『手慣れてきた』お嬢様は、俺と一曲踊る気はあるかい? 慣れてないなら俺がダンスのレッスンをしてやろう。手取り、足取りな。」

取った掌を軽く引いて、己の方に引き寄せながら至近まで貌を近付けて、心地よい低音を響かせて囁こう。
闇夜に煌めく紅色の瞳の奥まで見透かすような翡翠の瞳で見詰める。
そのまま手を伸ばし、逃れられなければ彼女の瑞々しい下唇を薄く親指でなぞりもするはず

リゼット > 「――とりあえず。いくら退屈でも、長命種でも、『死にたくない』らしいわよ? 『生きることに飽きた』とおっしゃるから、『じゃあ死んでみない?』と提案したら、すぐに却下されたもの……変なの」

彼女の言っていることは、内容の観点からすればふざけているのだが、当人の口調や表情から察するに、どうやら、本気で言っているようだ。言われた相手は恐らく、彼女と同族だろう。……いや、相手が誰であれ、その内容に面食らっただろうが。

「婚約者がいるから、『選り取り見取り』と言うわけにもいかないし、私、『遊ぶ』ということもよく知らないのよ。……リゼットよ。――アルマーレ、ねえ」

相手の名前を反芻すれば、「気が向いたら、覚えておいてあげる」と、うれしそうな、楽しそうな、弾んだ声で言う。実際は、忘れる気はない。声が楽しげになったのも、純粋に相手の名前を知れて、うれしかったからだが……そのへんは口にしない。なんだか子どもっぽいし、恥ずかしいし、下手すれば、こちらの形勢が危うくなりそうなので。

「……身分より、種族のほうに自信あったらしいのが、驚きだけど? ――たまに言い当てる人間、いるのよね……生意気にも」

言葉自体に険はあるが、彼女の顔は楽しそうに笑っている。声のトーン自体も楽しげなもので、否定的な響きは感じられないだろう。どちらかと言えば彼女、人間と言う異種族に好感を持っている模様。

「――あら? 別に『必死』じゃないけど? 『本音』を言ったまで……って、ちょっと……!!」

相手の物言いに、「ささやかな」反撃を感じ取ったので。平然と……でも、煽るような声のトーンで言い返そうとした。だが、それは失敗に終わる。相手の動作に何事かと目を軽く見開けば、掌にくすぐったい感触が走ったような気がして・・・…その途端、顔を真っ赤にさせる。初心を具現化したような反応。

「……さ、さっきから何を言っているのか、よくわからないわ」

白い肌を紅潮させたまま、ようやく搾り出すようにして、言えた言葉がこれ。「離して」と相手に懇願するタイミングはすっかりわからなくなっていて、気付けば、キスもできそうな相手との至近距離。まっすぐ見つめてくる視線から赤い顔を背けるものだから、触れようとしてくる指先には対応できず。

「――あっ、んんぅ……」

唇への感触に、鼻から抜けるような甘い声が漏れる。いつもの自分ではないみたいな声を聞いて、彼女はなおさら、顔を紅潮させ。

アルマーレ > 「ーーーへぇ、それは驚いた。確かに変だ、『死』よりも魅力的なモノがあるとは思えないんだケドな」

嘘偽りなく本気の口調と声音で「長命」の者の死を語る少女の言葉に、軽く眼を見開いてから、何処か昏い色を宿した瞳で投げ遣りに呟くも、その昏さはすぐに霧散して

「おおっと、それは大変だ。それに、婚約者が素晴らしく羨ましいーーーこの俺に此処まで言わせるんだ、だからキミはイイ女だ。『遊ぶ』ことに無知だろうが、『手慣れていな』かろうが、それがキミの美しさを損ねる理由にはならないな」

名前を気が向いたらば覚えておくとの言葉には「光栄だ、リゼット」と今度は頭を下げずに双眸を細めて
緩く笑う。彼女の様子や声音にこれ以上茶化すのは無粋と判断したからで、先ほどまでの挑発的な笑みは鳴りを潜めていて

「少しばかり魔族と縁があってねーーそれに俺は鼻が効くんだ、犬なら生意気でも可愛いもんだろ?」

「バウバウ」と無駄に上手い犬の鳴き真似をしてみせてふざけてみたり。此方も一応人間ではある身。魔族に対しての偏見も、反感もないと態度で示して

「おっと……そうだったな、リゼット。キミは『本音』で俺を「イイ男」と認めて「好き」だって言ってくれたんだったな……じゃあ、それに対する俺の返事は、賢いリゼットなら分かるだろう?」

先ほどの彼女の言葉を敢えてもう一度繰り返して、彼女が自身に言った言葉を自覚させる。初心な反応を娯しむかのように、余計に煽るような声音で。

「嗚呼、そうだった『遊んだ』ことが少ないリゼットは分からないか……これはいけないな。ダンスだけじゃなくて、『遊び』のレッスンもしなくちゃな……ただ……あんまりレッスンが過ぎると、婚約者サマが可哀想だ……いや、それもアリか」

シミ一つない真白の肌に差した朱みを隠してやるように、唇をなぞった指先から頬を掌を覆ってしまう。背ける貌をその掌で此方に向けさせたらば、貌をゆっくりと近付けていく。瞳を一瞬たりとも逸らさずに近付け……彼女がキスを予感したか瞳を閉じる頃合いに、ふいと貌を彼女の貌の横へと逸らして

「ここは足場も悪いし……それに、雰囲気が最悪だ。高貴なリゼットに相応しい場所を用意しなくちゃな」

悪戯に成功した子供のような貌で耳元で甘く囁く。捕まえた掌を軽く引き、近くに置いた楽器入れを担いだら
舞踏会の参加する貴族のごとく片腕を曲げて軽く上げて、パートナーである彼女に掴ませるように。貧民区には似合わない二人の影は、街の方へと重なりつつ消えゆくだろうかーーーーー

ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からアルマーレさんが去りました。
リゼット > 「……私の理屈では、生きることが素晴らしいのであれば、死ぬことも素晴らしいんだけども――どうも、二極論で考えてしまって、相対的に『死』を否定的なモノとして扱いたい人たちが魔族でも長命種でも…………」

――「いるようで」。続かなかった残りの言葉は、たったの五文字。言い切るのをやめたのは、彼のほの暗い様子に気付いたから。だが、それはすぐにどこかへ行ってしまう。そうなれば、彼女もそれについて触れることもせず。

「……っ。こ、『婚約者』と言っても、それは名ばかりなの。気付いたら、勝手にそんな話が『あなたのためよ』と進んでいて――ともかく……その。――あ、ありがとう……」

冗談みたいな、芝居がかった言い回しの中に、嘘ではない、本音らしき言葉を散りばめられて、そのコントラストに、内容に、処理が追いつかない。言葉に詰まるが、なんとか言の葉を枯らさないでいると、最終的にはどうにか、褒め言葉に対するお礼の言葉は言えて。

「あいにく、私は猫派なのよね――犬と違って従順ではなくって、自由気ままなところが好きなの」

正直に言えば、犬もかわいいと思うし好きだが、あえて、笑顔で「猫派」を主張する女。彼を前にすると、なぜか張り合ってしまうというか、張り合いたくなる。

「……い、いいえ! 違っ……だからその! 私は! あなたを驚かせようと思って、『好き』って言ったんじゃなくって、ただ本心が自然に、言語化されただけで……!!」

動揺の色を誤魔化せないまま、ただただ、懸命に口走るが、弁解をすればするほど、なんだか恥ずかしい告白を意図せず、してしまっている気がする。「沈黙は金」と遅過ぎるが後から思い、今度は口を噤もうとするが、続く相手の言葉にまた、過剰反応を示してしまう。

「あ、あなた……さっきから自分で何をおっしゃっているのか、自覚があるの!?」

上擦ったような、高い声で喚くのが精いっぱい。怒ってはいないが、すっかり頭に血が上ってしまった。そのせいか、彼女の頬を包む掌はひんやりとした感触で、その感覚にハッとする。頭が回らないし、咄嗟に何もできないでいると、その「予感」は呆気なく、現実にならないまま、過ぎ去る。――要は、仕返しされた。その事実にまた、顔が熱くなる。

リゼット > こんな調子で、相手に形勢逆転を許してもらえないまま、夜が更けていく――。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からリゼットさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区 娼館街」にリーシャさんが現れました。
リーシャ > 夜の娼館街。とある娼館の入り口前で、少女は往来を眺めていた。
主の女性は戦場に出掛けたらしく不在。付き従っているメイドさんが一緒かどうかはわからない所。
ともあれ、主が居ないなら暇をもてあますのも当然で、少女は娼館の護衛を引き受けた次第。
仕事中は、店所属の娼婦兼護衛の剣士という立場で、首に嵌められた店の証たる首輪には銀の錠前がかかっている。
首輪の表面には『1晩500ゴルド、アブノーマルなプレイも可能』と刻印されており、黒革のバンドが妖しく艶を帯びている。

「ん、ぅ……お客さん、来るのかな?」

自分が仕事に入ったら、新たに強面の男が護衛として出る算段。
客引きパンダ、ならぬ客引き娼婦護衛な少女は、怪しい者が近づいてこないかと視線を走らせながら、火照った体を持て余していた

ご案内:「王都マグメール 貧民地区 娼館街」にエデルガルトさんが現れました。
エデルガルト > 夜も更けた娼館街。雑踏に紛れて濃くなる闇の底で、ごぼり、と何かが沸き立つような音がたつ。ぐぐ、と闇が膨らみ、はらりと解ければ、淡く、甘い薫りがあたりに漂って。
その中心ではいつの間にか、ひとりのすらりとした女が月光に裸身を晒す。茨めいたごわごわした長い髪に赤い花を咲かせた女は、空中からふわりと湧いた貫頭衣に頭を通せば、周囲をゆっくり見回し、こつり、こつりと歩き出す。
歩く度に漂う花の甘い薫りは訝しげな視線を向ける小汚い浮浪者の瞳から光を消し、何事もなかったかのようにその間を通り抜けていってーーー。
やがて開けた館の前を通りがかれば…。そこで暇をもてあます様子のドレス姿の女をみつければ、しげしげと、興味深げな様子で眺めて…。

「一晩500ゴルド。アブノーマルなプレイも可能。アブノーマル…。」

長い貫頭衣の裾を引きずりながら、ゆっくり近づく様子は、少女が警戒する「怪しいもの」に該当するかも知れない。

リーシャ > 夜に何かの気配が交じる。それは魔族の類だった。
――昔なら駆けつけて叩ききったのだけどなぁ、と昔の自分を懐かしむ。
今じゃすっかり魔族の協力者、町中に何かが現れても見て見ぬふりだ。
とはいえ何がやってきたのかは興味がある。引くつかせた鼻には甘い匂いが絡んでくる。

「……ぁー、それで、あの子が……そういうこと?」

少し待てば現れる、赤い花を纏う女性。匂いが濃くなり、周囲の者の眼の光が消える。
肝心の少女はと言えば、腰の刀の力で抵抗には成功していた。それでも剣を向ける気はない。
むしろ、ひょい、と身軽な体を翻すと、女性の近くに降り立った。

「そこの君、あんまり君の力を振りまかれると、ボクの商売上がったりだよ?」

声をかける。人型をとっているなら話もできるのだろうと踏んでのことだ。
そこに警戒の色はなく、むしろ好奇心が滲んでいた。

エデルガルト > 話しかけてくるその女に、こくり、と首をかしげ、ゆっくりと後ろを振り返る。彼女のいう「そこの君」が自分であることを確認するように、もう一度、首をかしげてから…。

「ーーー1晩500ゴルド?」

と、改めて疑問を口にしてから、相手の言葉の内容をゆっくり理解するように…。

「大丈夫、本気、出してない。あの人は…もともとだから」

こちらを値踏みするような好奇心の視線をうければ、こちらからも相手を観察する視線が、頭上の猫耳から、その衣装、足下に至るまでじっくり観察して…。
こちらからも、すんすん、とその形の良い鼻をひくつかせ、相手の匂いを確認するようにすれば、にこり、と破顔して

「商売、一晩、500ゴルド?」

ぞぶり、とその足が足下の石畳の間を縫って地中に伸びれば、どくり、どくり、と何かが脈打つような、何かを吸い上げるような鈍い音がして…掌に500ゴルドの貨幣が出現していた。
これで、邪魔してない、と言わんばかりの得意げな表情を浮かべていて。

リーシャ > 「ぁー、お客さん?それなら構わないよ?うん、1晩500ゴルドで、君がボクに何をしようが、何を頼もうが自由って感じ。ボクを虐めてくれるのも喜んでだし、逆に、君が虐めて欲しいなら虐めてあげるさ。――問題は、君を店に近づけると店の皆がクタッとしそうなところかな」

魔族には縁が深いからか、彼女の力を看破する。――怠惰の魔力には縁が深いのだ。
どうやら彼女も自分のことを気に入った様子。其れならば、後は代金を貰えれば契約は成立する。
そして目の前、差し出される500ゴルドの純金貨――本物かな?と鑑定呪文をかけてみるが、反応無し。偽物ではなさそうだ。
其れならば、とそっと手を差し出して。

「……ん、それなら、ここだと不味いから近くの空き家にでもいかない?今夜一晩、ボクは君のものだから逃げも隠れもしないよ。あ、そうだ――」

ひゅ、と癇癪玉を投げ、ぱん、と音を響かせる。少女が客に買われた証だ。程なく屈強な禿頭の男が見張りに出てくるはず。
其れより前に離れなければ、彼がくったりしてしまう。故に少女は積極的に誘うと、手を引こうとする。
あるいは彼女の領域に連れ込まれる、というのでも構わない。致すことは致すのだから

エデルガルト > 「何をしようが、何を頼もうが…あはぁ♪」

その言葉に、嬉しそうに微笑む女は相手の言葉をしっかり受け止めるように、頷こう。
本物か確認する間も、近づけた顔、鼻を鳴らして相手の匂いを確かめるように。

「エデルガルト、君の名前をーーー」

教えて、という前に、手を引かれれば、きゅ、とその手を、指を絡めるように握り替えせば、その腕を抱くように身体を寄せる。
「行為」に期待してか、リーシャの手の甲には楚々とした女の身体ににつかわしくない熱を持った「塊」がおしつけられる。
促されるままに、彼女が導く、その空き家に向かっていって…。

リーシャ > 「ん、娼婦を買ったのは初めて?――それならサービスしてあげちゃおうかな♪」

それは口実。実を言えば自分が目いっぱいに犯されたいだけ。
娼婦としての仕事を引き受けたのも、淫らな行為に躰が火照っていたから。単純な話だが、期待していたのである。
匂いを嗅がれるのは恥ずかしいが、慣れていないわけではない。僅かに汗混じりの、少女の体臭は甘酸っぱかった。

「……ボクはリーシャ。よろしく、エデルガルド――っと、恋人繋ぎ?ふふ、良いよ、今夜は君の恋人ってことで」

手の甲に当たる滾りの証。熱い竿の感触を味わいながら、空き家の方へ歩いて行く。
やがて路地裏に入り、狭い小路を2つほど曲がれば寂れた小屋が見えてくる。
傾いた屋根、鍵の壊れた扉。襤褸の割に隙間がないのは、少女の修繕によるものだった。
中に入れば、ゆるく温まった東方風の暖炉のような物――囲炉裏に、マジックアイテムの温熱石が半分ほど埋まっている。
近くには柔らかそうな敷き布団――そして、壁の棚には借り受けた淫具の数々。只のディルドから革製のバンドに浣腸器に鞭に針に――と一通りなんでも揃っている。

「っと、ようこそ、ボクの隠れ家へ。まずはお茶でもいいし、早速エッチなことでもいいよ?エデルガルドの好きなように、愛でて欲しいかなって」

頬を朱に染め微笑むと、布団の上に腰を下ろした。隣にどうぞ、とぽふぽふしながら

エデルガルト > 「リーシャは良い匂いがする…。うふふふ、サービス、どんな?」

鼻先を首筋に埋めるほどに、身体を密着させながら、少女の自分のものとは違う、動物的なその匂いを愉しみ、れろりと長い舌を伸ばして首筋の頸動脈にそって舐めあげる。

「リーシャは私の恋人?恋人だから、何をしても良い?あはぁ♪ …愉しみ」

慣れた様子で案内される小屋に導かれれば、その室内の暖かさに、女の甘い薫りが強くなる。室内の様子には視線も向けず、リーシャの顔を嬉しげにみつめたまま、布団の上に座って隣を進めるリーシャの横に、膝を突いてにじり寄るように。

「今は、リーシャを、知りたい。ーー良い匂い」

首筋に鼻先を擦りつけながら、掌を脇腹にそって、擽るようになで上げる。
間近で瞳をのぞき込めば、うふ、と笑ってから、甘い薫りをする唇を、ん、ぁむ、と擦りつけるように重ねていって…。

リーシャ > 「ん、ボクの事いっぱい犯してくれたら、次からお金なしでもいいかなって。えへへ、娼婦は仕事じゃなくて、趣味みたいなものだし」

そう言い切れる程度には淫蕩に染まっている。僅かに饐えた臭いの混ざるような、少女の体臭。
――ミレー族故に、獣っぽさが混ざった甘酸っぱさ。首筋に当たるぬるい感覚には、腰が震えた。

「ん、いいよ、何しても――君、植物の魔族だろう?冬は寒いだろうから、もし君がここで過ごすなら、温まるのに使ってくれても構わないよ?」

強くなる甘い香り。迫ってくる彼女を受け入れ、そっと抱きしめ、擦り寄った。掌が擽ったさを伴うように、脇腹をこする。
背筋が甘く泡立った。可愛らしい花の彼女に抱かれるのも、抱くのも良い。秘所は早くもぬるく蕩けて、尻穴も期待にひくついていた。

「ん、ボクが知りたいなら、隅々まで知ってほしいな。ボクにも君を教えて、エデルガルト――♪」

重なる唇は、蜜のような甘さ。思わず何度も吸い付いて、貪るように重ねてしまう。少女の瞳は既に蕩けて、熱っぽく潤んでいた

エデルガルト > 「うふふふ、思った通り、リーシャは…淫ら?えっち、だ。」

舌の感触に震える身体を感じれば、嬉しげに笑って、唇を擦りつけるように、ちゅ、むぅ、とゆっくりキスを刻もう。視線を交わして、くふ、と微笑めば、殊更に身体をすりつけて

「は、ふ、リーシャは、優しい。嬉しい。ーーそして、とても、敏感で、美味しい♪」

親指で滑らかな脇腹の先、臍のまわりに悪戯をしながら、その周囲を、丸めた指でさわさわ、っと擽って。彼女を押し倒すようにしながら、膝頭を脚の間に挿し込むように…より強くなる雌の匂いに、嬉しげに微笑んで…く、とぬかるむ秘所をしっかり圧迫するように。

「リーシャは、美味しい、良い匂いがする。ちゅ…ん、は、ふ…、ん、ぇろ…んく…ふふふふっ♪」

れろ、り、と伸びた厚い舌がリーシャの舌を絡め取り、ちゅる、と唾液を啜りあげながら、ねっとりと粘膜をすりつけあう。甘い唾液をながしこみながら、もう片方の手が、リーシャの胸を、下からささえるように、もちあげれば、む、にゅぅ、とこね上げるように…。

リーシャ > 「えっちじゃなきゃ――ん、ちゅっ……娼婦なんて、しない♪」

擦り付けられる体。彼女の肢体は自身より随分と柔らかくて豊満だった。あるとはっきり言える胸は少し羨ましい。
交わる視線に微笑みを浮かべると、擦り付いてくる甘えん坊な彼女を抱きしめながら

「や、ぅんっ――お、へそのした、そこ、だ、めっ♪は、ぅんっ♪エデルガルトは、甘いのに、えっちぃ――♪」

絡め取られ、吸い出される。舌を突き出すような形になると、そのまま口内をぬらりとした肉厚な舌が蹂躙する。
かき回される分だけ唾液が口の端から溢れ、体が震えて、秘所が蜜をこぼし落とした。胸元はささやかながらも、一応は存在する。
ペッタリとしたささやかな膨らみを揉まれると、ぽたぽた、と白く甘やかな液体がこぼれていく。――母の証たる乳だった。

エデルガルト > 「リーシャは、かわいい。」

えろ、えろ、と舌を絡ませ、とろとろ溢れる唾液を半分飲み込み、残りを舌に乗せてリーシャノ口中に送り込む。その間も、敏感な、反応の大きいところを擽るようになでながらもう片方の手で、ぐ、っとリーシャをしっかり抱きしめる。濡れた瞳で、リーシャを見つめ…脇腹撫でていた手、ぽたりと溢れた液体を、乳首に塗り込めるように、軽く、乳首をきゅ、と摘まんで…

「リーシャも、うふふふ、蜜が、出る。私と、一緒…♪」

太ももに押しつけられる、びく、びく、っと跳ねる剛直、その先端を太ももから、先ほどまで撫でていた下腹部に擦りつければ、こぼれた先走りがリーシャの肌をぬらりと濡らして…。耳元で、もう、入れて良い?とかすれた声で囁いて。

リーシャ > 「ん、ふぁ――エデルガルト……ううん、エデルも、可愛い。あ、渾名で呼ぶの、ダメだったら言ってね?」

流し込まれる唾液は、彼女の根幹を示すかのように甘くて飲みやすかった。
敏感なのは下腹部の、子宮の真上だ。――わずかに瞬いている淫紋が其の原因となっている。
胸元から溢れる乳白色は、胸元をしごかれる度に溢れでて、自分と彼女を等しく濡らす。

やがて、彼女が許可を求めてきたならば、其の言葉には、そっと耳打ちを返す。
顔を寄せて、彼女の耳たぶを甘く食みながら。

「その、で、出来ればでいいんだけど、エデルに、お尻、いじめてほしいなって。その、ボク、ソッチのほうが、好きだから……あ、もちろん、エデルがしたいなら前でも、良いけど?」

顔を真っ赤にして、一番の弱点を教えると同時に、上目遣いでねだってみる

エデルガルト > 「呼び方は、ん、ぁむ…んく、好きに、して良い。私も、リーシャ、と呼ぶから…」

舌の絡みつく感触を愉しむように、深く、息苦しいほどの口づけを交わし、紋様をなぞるように、下腹部に張り詰めたペニスを擦りつける。耳をはまれれば、蕩けそうな声を、んはぁ…♪と漏らしながら

「お尻…。知ってる、アナル、セックスだ。」

ここで、合ってる?としっかり、その身体を抱きしめ、乳首を擦り合わせるようにしながら、本来の場所より下の、その部分に先走りに濡れた剛直を、ぐ、とおしつける。何度か、浅く感触を確かめるように押しつけては離し、を繰り返してから…

「リーシャが、えっちで、嬉しい。いっぱい…鳴いて?」

くふ、と嬉しげに囁けば、そのまま、ぐ、ぐぐ…っと植物性の硬さと、動物性の熱さをあわせもったそれが、リーシャの後穴をこじあけるように、ゆっくり、ゆっくりと挿入されていって…。