2015/10/26 のログ
ヘルガ > 「どうしたのかな……?お歌もステップも、ずいぶんと鈍くなったじゃないかッ!」

手負いの獣が如く睨むフィーナの気勢を削ぐように、朗々と謳いあげる。
下衆な方法だとはわかっているものの、相手は王侯貴族さえ殺してのけたとされる才媛である。
白昼堂々の決闘でもないいま、騎士道精神に則ることこそが愚。
左右より迫るような壁面のはざまに、剣風が渺々と嵐の如く吹きすさぶ。
その中を辛うじて踏みとどまる暗殺者の身のこなしに、思わず舌を巻くものの――
汗ばみ息を上げる暗殺者に対し、追っ手はといえば息を乱さず体捌きにも一切の乱れがない。
そして肩に打ち込んだ重たい手応えとともに、後の行動は素早いものだ。
平手が横から顎を払う。そのまま肘を喉に入れ、脚の間に太腿を割り込ませ、ずん、と股へ突き上げた。
両足を冷たい地面から離し、その背に食らいついた壁面に磔とする。
ずいと鼻筋を近づけて微笑む。勝者の余裕を見せつけての揺さぶりだ。

「可愛い抵抗だ、子猫さん。……それともまだなにか、手を隠し持っているのかな?」

ぎり、と肘を押し込み、呼吸を阻む。
舌を噛まれたら大変だ。顎に力を入れられないように、下に引くように。
そして右腕をもたげる。月明かりを吸い上げて、銀色の刃が濡れたように輝く。
暗殺者の紅い瞳に、それは甘美な誘惑として訴えかける。
怪しい月の導きのようにぎらつく刃を、凶器を見せつけて。
ふとヘルガは暗殺者の首に巻かれたチョーカーを見咎めた。

「……安心するといい。私に依頼した者は、暖かい毛布もミルクも用意してくれるだろうさ。……新しい首輪もね」

フィーナ > 焼けるような痛みが身を焦がす快楽に成り代わるだけでこれ程迄に違うのかと、息を弾ませて抑えこむ。
傷口から滲むのを庇えばどんな結果が待っているか容易に想像できた。
痛みであるならば、歯牙にもかけず堪えることが出来ただろう。
もし、快楽をより深くその身に刻んでいれば、ここ迄苦悩することもなかったかもしれない。
しかし牙を剥いて唸ることしか出来ない姿は、獰猛な野良犬に映るだろうか。
彼女にしてみれば何の事はない野良猫に映るかもしれないが。

「ッ……く……ふ、ぅッ! 随分と……立派な騎士様、じゃないか」

手練というだけのことはあり、フィーナに付け入る隙は一切与えてもらえない。
弱っている相手を如何に抑えるかというのも的確だ。
全身に廻るような快楽の刺激を助長する股座への衝撃に顔を歪め、甘さを殺した呻き。
その表紙に磔にされた手から自慢の得物が溢れ、深々と地面に刺さる。
頭の働きを鈍らせる甘い刺激を、生存本能で無理やり遮り、
フィーナは理性を失わないまま嗄れた声で反抗心を露わにした。
同じ紅い色が交差し、自分をこのように仕立てあげた、元凶へ視線を移す。
その輝きが淫靡なものだと、察するのは簡単だった。
もし、色を知らなければ、激しく交わらなければ、こんな遅れは取らなかったのだろう。
それでもフィーナには忘れがたい記憶なのだ。
自己を保っていなかったにしろ、あの夜は特別で、
それを侮辱されれば、一層反抗的な視線を向け、唸る吐息は荒い。

「ふ、ぅ…ッ!ぐ……!だ、れが……ッ。お前の、勝手な想像で……アタシを、測る、な……ッ!」

捻りだしたよな声。
これだけの傷を浴び、なおも自己を保つ姿は、彼女には珍しく、映るのかもしれない。

ヘルガ > 「お褒めに預かるほどではないよ」

自嘲気味に鼻を鳴らす。まやかしを使っての野良猫退治など、お世辞にも誇れたものではない。
ちくりと刺さった皮肉もしかしさほど意に介することはなく、剣を握る右の腕に力を込めた。
捕まえてみてわかったのは、機敏なだけではなく強情で獰猛な獣だ。
牙を抜くのも一苦労だろう。意識を刈り取るに限る、と動きかけた腕が、
搾り出された声を受けてぴくりと止まった。胡乱げにその顔を見上げる。

「殺す対象が止事無き身分ともなれば、アサシンもずいぶんと誇り高いものになるんだね……?」

それが誰の所有の証か、あるいはこの女が引き渡した先でどうなるのか、
自分には関係のないことだった。所定の額がもらえるか、ただそれだけであるはずだった。
なのに若干の興味が鎌首をもたげたのは、なにかを大事そうに抱くものを壊したいという、悪魔の囁きか。

「もし、私の言葉がきみの気分を害したのなら謝ろう……元々それで安心するとも思っていなかったが」

瞼がすぅと落ち、半分だけ晒した紅の瞳が据わる。
重く昏い笑みは、ともすれば目の前で人間がすり替わったように見えるかもしれない。
ずい、と差し出されたのは銀十字の剣の切っ先だった。
暗殺者の眉間に突きつけられたそれは冴え冴えと輝く。
間近にあれば冷たい筈のそれが熱を帯びたように――腹を奥まで貫くなにか――のように
雌の本能を煽る。その切っ先が、鼻筋をたどり、唇の間近をゆっくりと下降し、顎を。
触れぬように辿って、喉を、つん、と切っ先が軽くつつく。「痛み」。
ほんの一枚、薄皮を破り、血の泡をぷくりとひとつ膨らませ、離れる。

「それなら想像が本当に想像だけかどうか、試させてもらおうかな」

切っ先を紅に双眸に見せつけるように。季節外れのホタルのように闇のなかを踊らせた後
そっと、女の左頬に切っ先を充てて……ゆっくりと、横にずらしていく。
すぐに治るであろう、一文字の刀傷。血がじわりと滲む程度の――「痛み」。
女の体が暴れぬよう固定するように、股座に押し込まれた膝が、ぐん、と上へ跳ね上がる。

フィーナ > 腹に響いた鈍痛は、ここに来て漸く、あの晩受け止めたものを意識させられた。
理性は働かなかったものの、懸命に受け止めた情愛が残っている。
それがまるで、壊されてしまったような予感に、歪めた顔は一層険しくなる。
今迄これほど自分の身が惜しいと思ったことはないと、フィーナは自覚する。
彼女にとって、身体を交わった二人がかけがえの無いものだと知ったからこそ、
フィーナにとって自分の命よりも、繋がりを穢される方が怖いのだ。
自己の存在の希薄さを二人が埋めてくれたのだから。

――そんな想いを見透かされたかのように、女の顔つきが、変わった。

「――……ッ!? ぅ……く…ッ!」

近くは正常の筈だ。
殺戮を繰り返し、平然と駆け抜けるために酸素を供給する重たい心臓が、
熱に魘されて、早鐘を打ったとしても、失われていない筈。
なのに、冷たい凶器はまるであの晩自分を満たしたモノの様に映り込んだ。
奥で疼く本能が煽られる。
切っ先から視線を逸らすことが出来ず、覚えたこともない恐怖に身体が戦慄いた。
死を恐れたそれではない。もっと別の何かが壊される予感。

「や、めろ……!や、め……!」

ここ迄来て命乞いをする人間ではないことは、この寸刻で彼女も理解している筈。
それならば、何故震えているのか。
きっと彼女には火を見るよりも明らかなのだろう。 雌の本能という、わかりやすい印。

「ぁ……ッ、ン、ッ! ふ、ぁ……ァ!」

滲む痛みは、快楽に変わる。
恐れていた刺激に、細い腕の奥に詰まった筋肉が抗おうと浮き上がり、抵抗を試みるも、
快楽を助長するように充足に至らぬ浅い刺激が奥を疼かせ、遮られる。
もう未知ではなくなった随喜を誘う誘惑は、望んだものではない。
にも拘らず、疼いてしまう自己ではない本性は呻く声に色を付け、
身体を悶えさせ、否定する。
焚きつけるだけの、淡い火照りである筈なのに、それが燃え広がる危うい兆候。
満たされたいという欲求は身体の髄を侵す蛇の毒だ。

ヘルガ > 切っ先は、舌先で舐めるように肌を浅く傷つける。
生まれた赤い線はじくじくと熱を生み、記憶へ作用し、快楽を全身に燃え上がらせる。
ほんの僅かに血液を吸ってなお曇らない刃を、いまいちど彼女から離して、
鏡のように磨きぬかれた鏡面にその顔を写し込ませる。紅の瞳をさえも犯そうとする。

「……どうしたんだい?そんなはしたない声を出して……」

喉を震わせて低く笑い、頬を傷つけられながら鳴いた暗殺者を揶揄する。
剣を、すぅと退けて、代わりに覗きこむのは意地の悪い笑みだ。

「いくら<オム・ファタル>が美しい拵えだからといっても……もう少し慎みを持ったらどうかな、アサシン?」

熱を帯びた頬傷に、そう嘯いた唇を押し付ける。
鉄の味を吸い上げて、舌を押し当てて左から右へ、ぬるりと舐め上げて清め、汚す。

「雌の鳴き声をたてながらあんなに見入るようでは、ね……?」

ぐり。ジーンズごしに、膝が股座を押し上げる。
暗殺者の体重を上へ上へと持ち上げながら、膝小僧の硬みが、これまた厚い布越しに其処を起用に摩擦した。
その上で。切っ先が臍のあたりを探り、踊る。
闇のなかにあってなお光を放つような刃が、子宮のあたりをぴたぴたと、傷をつけぬように叩いた。
そして、ジーンズのホックを器用に切り落とし、ファスナーの穴に切っ先を引っ掛けると、
それを股下まで器用に引き下げていく。剣がまるで男根のように、「雌」の穴を目指しているよう。

「……いっそ腹に突き立ててあげようか?」

それまで下を向いていた顔を再び上げて、そう甘く囁く。
銀色の刀身をそっと掲げ……そしてその柄尻で強かに女の顎を殴って、地面に転がした。
脳震盪によって、体を起き上がらせることもできない混濁に陥れ、その間に、懐を探る。
取り出すは特注品の手錠。両手を拘束する金属輪。
奇妙なのはそれを結ぶ鎖の中心から、細長い鎖が下がっているT字の形状である、ということ。

フィーナ > 満たされたいという欲求。
覚えた蜜の味は禁じられた果実の様。一度齧れば、それを求めてしまう。
その欲に決して溺れまいと、整った顔立ちが歪んだ。
一点から全身に広がる熱は傷つけられた別の「痛み」と共に燃え上がる。
必死で抗っていた筈なのに、薄い褐色の頬が火照り、今にも蕩けてしまいそうな瞳が鏡面に映しだされた。
違う、まやかしだ。そう言い聞かせても、一度犯された瞳はそれを否定するすべを持ち合わせていない。
一度認識してしまえば、その貌は現実のものになるのだろう。
唯一異なるとすれば、まだ瞳に抵抗の色を宿しているくらいか。

「そ、んな……声、出してなんか……ッ……ァ、ン……ぅッ♥」

血液だけではなく、理性まで吸いだされているのは、唇の微かな刺激でさえ、渇いた喉が潤おう程の充足感だった。
覚えたばかりの雌の声が知らぬ内に喉から溢れる。
違う、こんなもの、自分ではないと頑なに否定したとしても、瞳に焼き付いた紅い色は確かに歪んでいた。共に交わった少女のように、歪んでいた。
温かな粘膜の這う心地は、舌を絡める口吻に似ていた。まるで傷口が剥き出しの神経ととすり替わったかかの様。

「ァ、く…ン、んぅ……は……ッ、ぁ、ッ……ちが、う。お前が……罠に……ッ」

否定するよりも先に、一点で持ち上げられた身体は、自然と体重がそこに沈む。
快楽に満たされた身体を揺すられる度、まるで奥まで穿たれている錯覚。
溺れそうになる自己を否定するのが精一杯だった。
抗おうと気力を絞り出されても、それはすぐに快楽に刈り取られていく。
ぼんやりと光りを宿した刃が差す子宮。育みを教わった場所。
其れを傷つけられてしまえば、また自己を失ってしまうという恐怖に必死で背中を壁に貼り付けた。
逃れられやしないのに、最早牙を剥いた犬は、次第に矮小なものへと変わってしまう有様。蛇を前にした鼠だ。
切っ先を追う視線は離れられない。質素なショーツを露わにさせたその奥は守らないといけないものだと、抵抗しなくてはいけないはずなのに、
僅かに表情が物欲しげに歪んだ。

「ぁ、ッ…!?」

甘い囁き。それに自己を見失えば、暗転。
痛みとともに身体は地面に転がった。快楽と痛みの混濁で、頭が霞がかる。
僅かな間意識を手放し、戻る頃には、その腕はしっかりと拘束されていた。
身動いでも鎖がちゃらちゃらと音を立てるだけで、梃子でも動かない。

「……アタシを、どうしたいんだ……お前は……ッ」

ヘルガ > 「きみを活かして連れて行けば、当分は困らないくらいの額が手に入る」

転がして意識が朦朧としている間に、背中に回した彼女の両腕を手錠で戒め、
手錠から伸びる鎖をチョーカーのうなじの部分に結びつけた。
身動きを封じると同時に、無理に腕を解こうとすれば、恐らくは大事なものであろうそのチョーカーに首を絞められて殺されることになる。
その背中に、鎖にそんな声をかけてやると、背後から覆いかぶさった。

「……だがこのままでは護送するのも大変そうだからね?少々、牙を抜かせてもらうよ」

その横顔を覗き込み声をかけると同時、フィーナの眼前に艶めかしく輝く剣がかざされる。
左腕に持ち替えてなお刃におさまらないまま、濡れ艶が瞬く。
それを首筋に充て、動くなと告げるように冷気を、熱を伝えた。
空いた右腕はといえば、まずは腹部に触れる。臍のあたり。子宮の部分を、指先で改めて触れ。

「……さっきまで自分がどんな顔をしていたか、わかっているんだろう?」

嗜虐の色。折れてはならない、操を立てているのかどうか、美しいものを見れば汚さずにはいられない。
指先がするりと緩んだジーンズの中に、簡素なショーツの中に入り込む。
剣に犯された体がその花びらをどこまで開かせているのかを確かめるように、柔らかく撫で上げる。
割れ目の形を確かめ、その上部のクリトリスの円周をくすぐる。

「物欲しそうな雌の顔だ…私がきみを満たしてあげるよ、フィーナ?」

耳元に置いた唇は甘く。玩弄と嘲笑の表情で、依頼者から伝え聞いた名前で呼ばわる。

フィーナ > 一度知った火照りは身体の芯で疼き続ける。
自らの意志ではどうにもならない。
飲み込まれそうな快楽は滲んでいく血液と共に溢れていく。
牙を抜かれ、首輪と手枷を架せられた猛獣は、ただ空虚に吠えるだけ。
奴隷のように扱われ、今すぐにでも脆く崩れてしまいそうな精神を支えている繋がり。
冷たい地面も体の火照りを醒まさせてはくれない。最早火照りは全身を巡っている証だった。
熱のこもったと息がヒューヒューっと音を鳴らし、燃え尽きそうな反抗心を必死で保っていた。
瞬く間に吹き消えててしまう蝋燭の火。これ程までに一体何を抵抗しているのか。
フィーナの怯えから、大凡の当たりを付けることは、悪魔と契約した彼女なら、簡単なことだろう。

「ッ……どんな、大層な理由かと思えば、金…か。アタシと、同じ穴のムジナ、じゃない……か。ーー……ぁ」

地面に伏したまま、遠吠えて見せても、再び眼前にかざされた剣。自己を映し出す鏡面。
映りこんだ紅は随喜の色に見えてしまった。
其れを後押しする刃が矛盾した温度を伝える。生殺与奪権を奪われて尚、甘美を誘う次第。
あの子がそうしたように、女の手が腹部を這った。
柔らかな少女のものと違い、剣を振るう騎士の指先は固く、
それでも目的を持って蠢く指になめらかな腹部に潜んだ腹筋の奥、
子を宿す場所を示唆されて、ショーツの奥が締まった。
疼く。

「……ッちが、あんなの……あたし、じゃ……ッ…ふ、ぁアッ♥」

魔性の剣に魅入られて、犯された身体は、わかりやすく雌の反応を示していた。
如何に操を立て、折れずに振る舞おうとも、雌という本性を簡単に詳らかにする。
柔らかく触れらる愛撫の指使いが彼女に似ていて、漸く分かりやすい嬌声で啼いた。
経験の浅い割れ目は、既に蜜を零し、過敏な場所へと奥を満たされないもどかしさで疼かせて、
自己の気持ちとは裏腹に、彼女の指へ、体重を寄せてしまう。

「……ぁ……♥」

上げた悲鳴だけでも否定しようと口を開いた時、耳元を犯した、甘い、言葉と名前。
理性の奥で望んでしまった本性を見破られ、鏡面に映らないフィーナの様相は、確かに雌の色に染め、ぞくっと身体が跳ねたのを伝える。
一つ一つ折れていく。理性を残した中で、心が傾いていく。
満たされたいという、欲求に。

ヘルガ > 同じ穴の狢。そう揶揄る彼女に対して、侮蔑の微笑みが返った。
大層なお方は、大層なものを相手にするのだ。たとえ、その指先がさぐる子宮の奥になにがあっても、
この暗殺者の胸になにが抱かれていても、結局は雌でしかないのだと、鼻で笑ってやりさえした。
抑えこんだ体は、この晩秋の寒気のなかにあってはっきりと熱を帯びていることがわかる――指先が肉の谷間の奥を探った。

「<オム・ファタル>はそんなに良かった?」

ぷぢゅ、と音を立てて、その硬い指先を肉穴へ埋める。
手首をひねり、こじ開けるようにしながら、奥に奥にとフィーナの内部へ侵入し、湛えられた蜜をかき出していく。
その熱はきっと、寒気を暖め、わずかに湯気さえ立ててしまうだろう。
其処がどうなっているか、直接見ずともフィーナの視界にしらしめる。

「刺突(いれ)たわけでもないのに、軽く撫でただけでほら、こんな有様だ……」

剣で嬲った程度で、其処にはまるで触れていなかったというのに、
いまや根本まで指を埋没させ、ぷちぷちと水音を立てながら撹拌される始末。
冷えた地面に蜜の気配を伝わせていきながら、
傷の残る頬に舌を這わせ、甘い口吻のように吸い上げた。
首元から刃を退け、剣を持つ指先が、先程軽く傷つけた喉をくすぐった。
犬猫にしてやるような愛玩。傷に刺激を与える行為。

「優れた暗殺者のフィーナは自分の現状がわかっているのかな?」
「私に捕まり、然るべきところに引き渡されたきみが、これからどういう目にあうのか」

指が激しい出入りを始める。蜜をかきだし、襞を乱していく。音が跳ね始める。

「…いや、優れた暗殺者などと呼ぶべきではないね?」

左の手首を返す。ぎらり、と魔剣の刃が妖しくひらめいた。

「好意を抱いてもない相手に……自分の命を脅かす敵に蕩けて雌穴をぐずぐずに濡らしてるフィーナは……」

淫核を指がつまんだ。じゃらりと鎖の音が立つほど、下から押し上げてやって。

「逞しい逸物であれば誰でもいい、淫売なのかな?」
「私に貫かれたいのか…?子宮まで、余さず満たし、腰を振られ、子種を注がれたい…?」

愛のある営みを知ったのであろう暗殺者に、背徳とわかりきった問いかけを向けながら、
きつく淫核を捏ね潰す。

ヘルガ > (中断です)
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からヘルガさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からフィーナさんが去りました。