2015/10/16 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にDr.ジェラルドさんが現れました。
Dr.ジェラルド > (相変わらずというか、まぁいつも通りの危険な香りと静けさを併せ持つ貧民地区。とある、それなりに店舗や人通りも無くはない通りを歩く異形の人物一人。身長は2mほどもあり、ピエロのような何とも言えないマスクと真黒なマントをはためかせ、時折見える中身には蜘蛛のような異形の足。流石に、普通の人間に見つかれば悲鳴や混乱は免れないであろう生き物は、平然と足音も無く移動し、誰にも気にも留められていない)

『何百年ぶりだったかな?マグメール…ずいぶんと留守にしていたが、おおよそは変わっていないようで何よりだ』

(と、呟く口調はどことなく紳士然としているが、そのつぶやきを耳に止める者はいない。そして、その異形の男に真っ直ぐ向かってきた男性が一人、ぶつかる…はずだが、何事もなくすり抜けた…。まるで、いわゆる幽霊かなにかのように、誰にも気づかれておらず。故に声を聴かれることも触れられることもない)

Dr.ジェラルド > (キョロキョロと周りを観察するのは性質である。
観測と研究、実験…その為だけに生きている変わり者の吸血鬼
にして、魔医師。それがこの男なのだが)

『やはり、今この辺を仕切っていたりする同胞や魔族の方々にはご挨拶くらいはせねばいけないかな?

しかし、久方ぶり過ぎて…アテは無いしな…。
まぁ、暫くは観察しておくか』

(と、アテもなく彷徨うのはほぼ常時。下手をすると数十年も血液を摂取する為に人間を襲う以外に何にも関わらずに生きていたりする。興味深い研究対象を追って、国を離れていたが、その人物も死んでしまった故に舞い戻ってきたわけだ)

Dr.ジェラルド > (そのままどこへともなく彷徨うも、誰の目にも留まらず)
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からDr.ジェラルドさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にオルレアさんが現れました。
オルレア > (医者ならば医者と名乗ればいいものを、わざわざ店屋として営業しているあたりで女の脳裏にピンと来るものがあった。
 踏み込んでみれば違法な薬物をプカプカと吸うような輩で充満するような屋台の群れをより集めたようなこじんまりとした地区に過ぎず。
 首輪を嵌めて踊り狂う女どもを拍手喝采で迎え入れる男の群れがあった。
 幸いなことと言うべきかボロ布のコートに仮面といういでたちだったお陰か声はかけられてはいなかったが。)

「………埒が明きませんね」

(声はきわめて小さく語られる。情報を得られるかと思ったのが、どうやら一筋縄では行かない様で。
 止むをえず掘っ立て小屋の裏であたりを伺いつつ戦略を練る)

「………ん? 妙なものを吸いましたか……」

(こめかみを押さえて頭を振る。
 妙な薬物か。あるいは酒の匂いに酔い始めていたのか。平衡感覚がおかしい。)

オルレア > 「……」

(立っていられない。酷い頭痛が襲い掛かってくる。頭を抱えて地面に座り込む。
 目が見えないため聴覚を利用して周囲の状況を探るのが常だったが、
 体調が狂ったのか音が乱反射するばかりで実態を捉えることができなかった。
 わいわい。がやがや。
 蝙蝠染みた聴覚も今は役立たず。故に物陰でうずくまり体調の回復を待つばかりだったが――)

「そうですか。この匂いが」

(はたと気がつく。
 まともではない場所に漂う奇妙なアロマの香り。狂乱する男女が吸わされ続けている臭気に媚薬か麻薬の類が混ぜてあることは間違いなかった。
 自己暗示をかけなおす――ことができない。
 立ち上がろうとして思い切りゴミ箱に躓き倒れ掛かった。
 かろうじて腕で上体を起こすと、物陰のさらに裏に這うようにしていく)

オルレア > (仮面を取った。ピントが完全に明後日の方向に指向された虚ろな瞳。額から頬にかけて走る古い傷跡。
 まごうことなき女性の顔立ちがあらわになった。
 ぜいぜいと荒く呼吸をしつつ、馬小屋の裏手に設けられた水のみ場へと体を庇いつつ歩いていく。もとい、這って行く。)

「ここならば……集中できそうですが」

(盛り上がる男女達の列から外れた地点。
 馬たちが主人の帰りを待って枯れ草を食んでいる。暢気そうな瞳を見ると心が落ち着いてくるような気がした。
 薬物、酒、その他魔術の作用は眠っている感覚を呼び覚ますトリガーとして働いてしまう。
 封印する為に自己暗示をかけてはいるのだが――完全なものではありえなかった。
 解毒剤の持ち合わせは無い。あったとしても高価すぎて使える代物ではなくて。
 馬小屋の藁を適当にかき集めてくると、地面に横になった。)

「う、ぐ……ッ はっ……はぁ……はぁ……」

(顔を抑えて邪魔な装備を外す。斧を傍らに。布を取り出すと口にくわえ込んで声を殺す。
 ガリガリと指先が地面の砂を擦り傷跡を残す。
 ぷつり。暗示が解かれる感覚を覚える。
 燃え盛る火のように体中を覆いつくす気配に目をぎゅっと閉じて耐える。)

オルレア > 「ふーっ………止むをえませんね……」

(大きく息を吐くと、鎧の固定具を外す。手を体の内側へと差し込むと、僅かに燐光を放ち自分自身を責め上げる淫紋を指でなぞる。
 暗闇。灯りの類は無く、馬が草を食む音だけが静かに響く中で。
 鎧の上を全て外す。ちくちくと神経が尖るような感覚にせかされるが如く指先で胸元を強く揉み形状をほぐしていく。)

「――はぁっ……ああぁ……」

(下着の隙間へ指を差し込む。くちくちと卑猥な水音が衣服の隙間から生じていく。
 下腹部を天に掲げるが如くぴんと張り、目じりから涙を伝わせてこらえようとする。
 肢体がよじった。枯れ草の上で悶え、吐息を殺すために布をかみ締めて、指先の感覚に踊らされ続ける。)

「~~~~~っ………、……ぁあ、ああ……」

(ぐったりと体が枯れ草の中で静かになった)

オルレア > 「……はぁっ……だめ、だめなのですか……」

(収まらない。喉の渇きに塩水を飲み干してしまったように。
 鎧の上を全て外し肌着を露出させる。胸元を這う紋章が脈打つように光を放っていた。収まるどころかより強くなりつつある。
 下も脱ぎ去る。
 下腹部を走るそれは股座へと収束する卑猥な形状をしていた。ピンクとも白ともつかぬ淡い色合いが輝き、白い裸体を彩っている。
 指先が肌をつねる。かすかな苦痛さえ快楽へと変換されるようで。
 中指を内部へと侵入させる。内側を擦り、弾く。甘いしびれるような電流が内側から火に油を注ぐ。
 指だけでは物足りず。
 蜜で汚れた指を口で咥えると、数度前後に運動させてねぶっていく)

「ふっ……んむ」

ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にDr.ジェラルドさんが現れました。
Dr.ジェラルド > (「ん~、この女性は」…相変わらず無駄に放浪し、たまたま見つけた怪しげな物音に誘われて近づいてきたわけで。今だに存在を消し続けていれば、動物である馬でさえ、この異形の存在には気づいていない。女性が自慰をしていることよりも興味は胸元の紋章…何かの呪いであると分析してしまうのは。この生物のサガのようなもので)


やぁ、お嬢さん…お盛んだねぇ…

(不意に声を投げる。存在を、そこで自慰にふける女性にだけ開放する。馬は気づかないし、この現場を誰かに見られても、女性一人でいるように見えるはず。オルレアに視力があれば、不気味な仮面に黒マント、その隙間から昆虫のような硬質の足が伸びていれば人目で魔族と気づけただろうが。ともかく…オルレアからすれば、唐突に現れたという感じだろう。すぐそばで裸体を晒すオルレアを見下ろす形で)

オルレア > 「――――!? な、なにっ!」

(驚嘆した。
 オルレアからすれば突如として目の前に人物が出現したわけであり。至近距離であれば、声をかけられさえすれば察知はできる。
 驚嘆した理由は、物陰のよりによって馬小屋の裏手ならばと思い込んでいた真っ最中だったからだ。
 オルレアに視力は無い。相手が魔族であると気がつくことはできなかったが、何か異質な存在が目の前にいることはわかった。
 傍らの斧を握ると、ほぼ全裸に近い体を片手で庇いつつ立ち上がろうとして)

「あうっ」

(足がよろけ相手の足元に這い蹲る格好となったが)

「去りなさい! あなたには関係の無いことでしょう……!」

(強い視線を投げかける。しかし、その瞳は虚ろでどこも見ていなかった)

Dr.ジェラルド > 『視力が無い…のは間違いないようだね』

(相手の目を見て、焦点があっていない様子に確信を得れば、先に声をかけてから、長い足で、音もなくゆっくりとオルレアをまたぎ背後に移動する。隠密無音の動きは己の最も得意分野だ。特に視力がなく、気配で相手を察知するようなタイプには相性は最高と言える)

『私はドクトル・ジェラルド…気軽にドクトルと呼んでくれて構わないよ…ちなみに魔族で…医者だ…。君のその胸の呪いと…視力…気になってね、おせっかいながら声をかけさせていただいたのさ』

(と、告げつつ、注射器に似た触手がマントの中から出てくる。その中身は、アルコールに似た薬品であり、酔っ払ったような状態になる。普通でないのは回る速さで、酔う速度は普通の酒の数倍だ。その注射器のような先端から、霧吹きのようにオルレアの顔に吹き付けようと)