2023/07/11 のログ
ジーゴ > うぞーむぞー?
だいたい何を言っているのかがわからない。
でもきっと、跪いていたのは正解だ。座っている相手に合わせて良かった。
言っている言葉の詳細まではわからなくても、お盆をテーブルに置くようにというように示されていることはわかる。

一度おずおずと立ち上がって、テーブルにお盆を置くと
一瞬迷った後にまた、先ほどと同じように跪く。

「ジーゴ……です」
せめてもの丁寧語を付け足すまでに少し時間がかかった。
跪いたままの姿勢から、座っている相手を見上げた。
ひまをつぶす??
なんで、果実酒を運んでいるだけの給仕の自分に声をかけたのかわからない。
相手のことを見つめているのも失礼だろうと、少し視線を逸らして、考える。
数秒考えてようやく得た答えはこの国育ちのミレーらしくズレたもの。

「ええと…オレでお遊びになられますか?」
性的なニュアンスを含んだ問いかけ。
舞踏会で給仕が言い始めたら相手は驚いてしまうかもしれないけれど。
彼の中では偉い人に呼び止められる理由たり得るものだ。

ギュンター・ホーレルヴァッハ > オレでお遊びになられますか、と。
ジーゴと名乗った少年の言葉に、少し驚いた様に瞳を瞬かせる。
意外…という訳では無い。物分かりが良い…まあ、随分と割り切っているな、と思ったから。

「別にそれも構わぬが…私は、同族の屯する場所で衣服を脱ぎ捨てる趣味は無い。まあ、人によりけりではあろうが…」

これは単純にギュンターという少年の嗜好の問題。
現に、爛れに爛れた王城の舞踏会ともなれば…会場の隅に視線を移せば、部屋を移動する手間も惜しいと盛っている貴族達もいる。
何なら、ホールに近い場所で身体を弄っている者もいる。
此処は、淫蕩な行いが咎められる場所では無いのだ。

「しかし私は、お前の提案を無碍にする程に狭量であろうとも思わぬ。何より、獣人のお前が私の…王族の役に立とうと努める事は、私としても喜ばしい事であるからな」

にこり、と。跪くジーゴを見下ろして微笑む。
しかしそれは、慈悲や慈愛によるものではなく…新しい玩具を試す、傲慢な支配者としての笑み。

「私は今、特段その様な気分ではない。故にジーゴ」

「この場で、自ら自分を慰めよ。自分のモノを、自分で晒して、昂って…その様を、私に晒してみせよ」

王侯貴族が集まる舞踏会で。
隅とはいえ、その会場で自らの性器を晒し、自慰に耽ろ、と。
愉しそうに笑って、微笑んで。腰掛けた儘、じっと、ジーゴを見下ろす少年の姿がそこにはあった。

ジーゴ > むげ?きょーりょー?
相手が話している言葉の難しい単語はほとんどわからない。
言葉のニュアンスやフレーズの音程で、一旦は断られたことと
それでもまだ、相手の目が嫌な笑みを灯していることはわかる。

「え…」
自分一人でヤれって言われた?
想像よりも悪趣味なことを言われて、一瞬躊躇いの声が漏れる。
獣の耳は大きく上に立って、琥珀のような獣の瞳が揺れた。

「わ、わかりました。失礼いたします」
ここで嫌そうなそぶりを見せたり、ためらったりするとより酷いことになるのはわかっている。まだ、今なら見られるのは眼前の同じくらいの歳の相手だけだ。
跪いていた姿勢を崩すと、どこまで脱いだものだろうかと悩みながら、
まず、黒いベストのボタンに手をかけて、ベストを脱ぐと
これは借りているものだから、と丁寧に畳んで傍に置く。

白いシャツも上からボタンを外していく。
なるべく早く外そうと思うも、相手の愉快そうな笑みの前には緊張を隠しきれない。
シャツをはだけてしまうと、白い肌と薄い腹が露わになる。
四肢は日焼けをしているけれど、日焼けをしていない部分の肌は白く、
腰回りもまだ脂肪がのっておらず、細いものだ。
一瞬、相手の様子を伺って、ここで許されないかと甘い期待をしてみるも、相手の笑みに変化はない。
小さく項垂れると、シャツは腕や肩は通したまま、一思いにズボンに取り掛かる。
革でできたベルトは金具をかちゃかちゃと外すともう本当にズボンしか残っていない。

ズボンのボタンを外して、そのままずりさげる。
質素な下着は、綿でできた生成色のもの。
ふかふかな絨毯の床の上で、座り込んで足を投げ出したまま。
腰を浮かして下着までずり下ろしてしまう。
現れたのは、年齢相応のサイズの性器。
この状況下ではくんにゃりとしたまま、項垂れているけれど。
不興を買っては困るとばかりに、すぐに性器に手を伸ばした。

「ジーゴの自慰をごらんくださいませ」
体の後ろに左手をついて、体重を預けつつも、
ズボンが絡まったままの足を投げ出して軽く股を開くと、
性器を扱き始める。
この状況下ではなかなか思ったように勃ち上がらず、内心焦っていて。

ギュンター・ホーレルヴァッハ >  
ちらちら、と。急に衣服を脱ぎだしたジーゴに好奇の視線が集まる。
とはいえ、それを命じている少年の姿を見れば、視線を向けるだけで声をかけたり野次を飛ばす様な事はしない。
ただじっと、少年に好奇と色欲の視線が、向けられ続ける…だけ。

一方、命じた側の少年はと言えば。

「…どうした?昂る様を見せろ、と命じた筈だが。それとも、王族たる私の命に従えぬと言うのか?なるほど、なるほど。お前は余程の蛮勇の持ち主か…命知らず、と見えるな?」

勿論、ジーゴがこんな環境で興奮し難い事を分かった上で。
その上で、わざとらしい程に溜息を一つ。
失望した、とありありと見せつける様に。

「……とはいえ、お前を興奮させる為に女を宛がうのは贅沢が過ぎる故な。致し方ない。少しばかり、手を貸してやろう。感謝するのだぞ?」

手伝う。それはジーゴの性器に手を伸ばし刺激を与える…のではなく。
ギュンターが得意とする魔術を一つ。ジーゴに、指先を向けて。

「軽い余興だ。まあ、抵抗しても構わぬぞ?」

愉快そうに嗤った儘、向けた指先から魔術が発動する。
対象の欲求を強制的に引き上げるその魔術。興奮しきらぬジーゴに与えられようとしているのは…『ギュンターへの過剰な性的興奮と欲求』だった。
視線で。指先で。組んだ脚で。同性の少年の一挙手一投足全てに、ジーゴが燃え上がる様な性的欲求を覚える様に、と。

…とはいえ、本人も語った様に余興、児戯の延長。
魔術にレジストする事も、何なら身を捩れば躱す事も容易だろう。
ギュンター本人も、魔術が失敗すればそれはそれで、と思っている節もあるのだが────

ジーゴ > 会場の片隅。
人の目は会場の中央よりは少ないとはいえ周囲の視線を感じ始める。
より、緊張してしまって性的な興奮どころではない。

「も、申し訳ございません。そ、そんなつもりでは…」
焦れば焦るほど、扱いても扱いても性器は反応しないばかりか、
いつもよりも縮こまろうとする。
王族の命令に答えられなかったことは、酷い時には奴隷にとっては死を意味する。
ため息のわざとらしさに気がつけないほど、動揺して。
自慰どころか、奴隷はもう泣きかけているのに、性器を上下する手は止めない。

「え…」
手伝う?伸びてきた手を拒むことはしない。
いや、身分の差が刷り込まれているから、拒むことはできない。
拒むことも避けることも逃げることもできないままに、その魔術を全身で浴びる。

「ッ…!」
突如として湧き上がってきた興奮に目を見開く。
目の前の王族の少年から目を離すことができない。
見下ろされる赤い視線が、こちらを向く整った顔が、綺麗に整った髪が、
組まれた足の煽るような色気が、ミレーの身体中を昂らせる。
頬は赤みが増し、さっきまでシャツの陰に隠れて陥没していた乳首もぷっくりと露わになる。

「あっ…」
思わず、漏れた熱い声。
あっという間にむくむくと硬く硬く勃ち上がった性器を勢いよく扱きあげる少年。
自慰を見せろという命令がなければ、このまま直接のご奉仕をしていただろうと思わせる勢いで腕を上下させる。

「あ…ああッ!」
腰回りが痙攣して、思わず声が漏れる。
若いことも手伝って、性器は自分の腹に擦れそうなくらい立ち上がって、
先走りが亀頭を濡らし続ける。

「ご主人様、オ…オレ、イっちゃう!イクっ!!!!」
相手の名前を知らないから、ご主人様と呼ぶしかなかった。
許しを得る前に、耐えられなくなって簡単に精液を迸らせる。
腹はもちろん、自分の胸あたりまで白濁を飛ばしてもなお、
昂りは冷めない。

「ご主人様ぁ…」
まるで、涎を垂らした犬のように、腰掛けた王族のもとに這い寄る。
相手が強く制止するか、魔術を解かない限り、獣の手は不敬にも
王族の少年のズボンに伸びるだろう。
相手にご奉仕することを刷り込まされているミレーとしては、当たり前の動きだが、
問題は奉仕を命じられていないことにあるかもしれない。

ギュンター・ホーレルヴァッハ >  
「駄目だ」

くすり、と笑う。ジーゴの手を拒絶する事も、振り払う事もしない。けれど、唯一言。駄目だ、と。まるで犬に待てを命じるかの様に。

「ちゃんという事を聞けば触ってやろう。奉仕を許そう。お前の性を。その昂ぶりを。全て私が解放させてやろう。だが、その為には…お前はもう少し、私を愉しませなければなるまい?」

ギュンターの指先が、空中で性器を扱く様に蠢く。しかしその指先は、決してジーゴのモノに触れる事は無い。

「何より私は、私の膚を他の者に見せるのは好かぬし……それに、お前の痴態に、我慢の利かなくなった馬鹿共も居る様だしな」

妖艶なジーゴの絶頂に、その気があろうとなかろうと…"観客"達の視線は好奇から色欲の色を強くしている。
彼等がジーゴに手を出さない理由は単純明快。ギュンターという少年が、彼等より地位が高いから。それだけ。
そうでなければ今頃…ジーゴは、その躰をたちまち弄られてしまったかもしれない。それほどに、発情したジーゴの姿は、性欲を煽るものだった。

「───私が許す。そこな獣人の姿に堪えられぬ者は、勝手に自慰に耽るが良い。但し、獣人には絶対に触れるな。それは、私の玩具だ」

「そしてジーゴ。その者達の自慰が終わるまで、お前も自慰を続け、精を吐き出し、皆を愉しませろ。それをこなせば……後は、分かるな?」

ギュンターにとって、ジーゴも、周囲の貴族たちも、玩具の一つでしかない。
ジーゴの姿に欲望を膨らませた男達は、いそいそとズボンを緩め、醜い肉棒を自ら扱き始める。
社会的な地位と権力を持つ者が、獣人の少年に興奮して手を上下する姿に、愉しそうに微笑んだ少年は────

「……ジーゴ。精を出し尽くしても、倒れたりするなよ?
私はこう見えて、夜は永く愉しむ方なんだ」


────貴族達が精を出し尽くした後。王族の少年は、ホールを後にして用意された個室へと立ち去っていく。
其処にはきっと、毒牙にかかった哀れな獣人の少年の姿が…あった、のかもしれない。

ご案内:「王都マグメール 王城2【イベント開催中】」からギュンター・ホーレルヴァッハさんが去りました。
ジーゴ > 駄目だと言われて、王族に触れんとばかりに近づいていた少年はようやく止まる。
欲に飲まれた瞳が残念そうに揺れる
魔法に突き動かされても、奴隷の獣は命令はなんとか聞くようだ。
直接触ってくれることはない王族の指先の動きに、切なそうに腰が動く。

「あ…」
気がつけば、さっきよりも周囲の視線は熱く、そして荒い呼吸も近い。
舞踏会のために着飾った紳士たちが、その服を緩め、性器を露わにしているのをみると、自分に欲情しているのだと改めて興奮は昂り始める。

「わかりました、ご主人様…ッあ…ンっ…」
また、勃ち上がり始めた自分の性器に手を伸ばすとまた扱き始める。
自分の亀頭を刺激しては、腰を小さく痙攣させ、甘い声を漏らす。
胸の小さな突起を刺激しては、じわりと鈴口から蜜が溢れ、
物足りなさそうに腰を揺らす。どんどん荒くなる呼吸。
その様子に何人の貴族が、王族の少年の命を破り、少年に手を伸ばそうとしただろうか。
それはもちろん、王族の地位の高さを前に未遂に終わるのだけれども。

「イっちゃう!ッああああああ!」
何度も自分で性器を扱いて、とうとう再び迸る獣人の白濁。
まだまだ勢いは衰えることなく、自身の胸まで汚している。
周囲の貴族も何人か小さく呻き声をあげて、どうやら達したようだ。

何度これを繰り返した頃かはわからないけれど。
周囲の貴族が一通り、興奮をおさめた頃に、ようやく個室で王族に嬉しそうにご奉仕する玩具の姿。
獣の啼き声が夜中、王城に響いたことだろう。

ご案内:「王都マグメール 王城2【イベント開催中】」からジーゴさんが去りました。