2023/07/10 のログ
ご案内:「王都マグメール 王城2【イベント開催中】」にギュンター・ホーレルヴァッハさんが現れました。
ギュンター・ホーレルヴァッハ >  
王城で毎夜の様に繰り広げられる華やかな舞踏会。
王侯貴族、富裕層、そしてその中に潜り込む様々な身分の者達────
今宵も、渦巻く欲望を華麗な装いで覆い隠した歪な宴が始まる。

「…ええ、次の戦には私も相応の出資を。王族として当然の責務ですから……ああ、いえ。其方は遠慮しておきます。夜伽の相手を選ぶには、少しばかり早い時間だ」

貴族の一人と、次の魔族との戦争についての談笑…と見せかけて、貴族の引き攣れた女中を売り込まれている最中。
別に抱かない理由は無いが、その程度で安い貴族に知古を得たと思われても困る。故に、適当にあしらってそのまま貴族から離れていく少年。

「……下らん。金が欲しいのなら欲しいと。名誉や地位が欲しいのなら最初からそう言えば良かろうに」

目立ちたくない訳では無いが…少し疲れた。
会場の隅。レストスペースとなったベンチに腰掛けると、給仕が運んで来たグラスを手に取って一気に煽る。

「……苦いな」

甘党の少年には、少し苦い酒。
果実酒でも頼もうか、と会場に視線を巡らせるが────

ご案内:「王都マグメール 王城2【イベント開催中】」にジーゴさんが現れました。
ジーゴ > 「おかわりはいかがですか?」
王族がいる舞踏会にしては、ギリギリアウトな丁寧さの言葉遣いで、
酒を飲み干したばかりの王族の前にお盆に乗ったいくつかのグラスを差し出して、跪いているのは給仕のミレー族。
身長も年齢もきっと同じくらいの相手だが、身分は大きく違う。
跪くのだってマナーとしてあっているかはわからないけれど、身長があまり違わないと言うことが失礼になるんじゃないかと、跪いた。

お盆に乗っているのは、数種類の果実酒。白ブドウ、赤ブドウ、リンゴ。
そして、柑橘系のジュースだ。

ミレーの少年は皿洗いの日雇いとして雇われだたはずだが、どうしても給仕が足りないと着慣れない高級な給仕の制服の着させられて、
飲み物の入ったグラスを配ったり、空のグラスを受け取ったりという
最低限の給仕の仕事に勤しんでいたところ。
そして、空のグラスを持っているきっととても偉い身分の方を見かけたから、
前を通り過ぎるわけにもいかず、お盆を差し出したのだ。
不敬にあたってはいけない、と言うかこんなことで難癖をつけられてはたまらないから、相手をなるべく見ないように跪いたままじっと動かない。

ギュンター・ホーレルヴァッハ >  
つい、と視線を向けた先には獣人…恐らく、ミレー族の少年。
まあ、珍しい事では無い。王城で働く立場の者もいれば、どこぞの貴族が個人的な供廻りとして連れて来た者。
こういった舞踏会の際に、臨時で雇われる者等…様々だ。

「……ご苦労。では、1杯貰おうか」

かける言葉は短い。少し喉が渇いていた事もあって、手に取った果実酒────林檎のグラスを手に取れば、それを一息で飲み干してしまう。そして、生理的な欲求を満たしてしまえば。

「……少しばかり、私の暇を潰す相手となる事を許す。どうせ会場に戻ったところで、有象無象の相手をするばかりであろう」

と、テーブルを指差して少年が抱えているお盆を置く様に、と示しつつ。

「名を名乗る権利もやろう。暇を潰す相手を、何時までも貴様呼ばわりでは飽きがくるでな」

なんて。体躯も年齢もさして変わらぬ様に見える癖に。
尊大な態度と言葉遣いで、少年を眺めていた。