2023/07/09 のログ
ヴァン > 手近な椅子に腰かけると果実水の入ったコップに口をつける。

(あの貴族は傭兵やら何やら、それなりに警備を厳重にしていた筈だ。
何を恐れてあそこまでするのか俺には理解できんが。なのに賊の侵入をゆるした……手練れだな)

先程の話を組み立てる。貴族との取引で違法あるいは道徳的に問題視されるようなものはない……筈だ。
あえて言うならば書物の類か。歴史書の中には禁書指定されたものもある。
異端審問庁が嗅ぎまわってくると面倒だ。啓蒙局の連中はなんとでもなるが、護教局が出張ってくると厄介だ。

「やれやれ。平穏な生活を過ごしたいもんだ。
オンナノコと酒でも飲みながら気の利いた会話とか……」

口には出すものの、声には感情がこもっていない。

ヴァン > さて、と席を立つ。

こんな所で声をかけてくる女性はいないだろうし、いたとして注意が必要だろう。
街の酒場で声をかける方が性にあっているし、後腐れもあるまい。
そう考えると広場を後にして――。

ご案内:「王都マグメール 王城/広間」からヴァンさんが去りました。