2023/07/08 のログ
ご案内:「王都マグメール 王城/広間」にヴァンさんが現れました。
■ヴァン > 毎月お決まりの昼食会。
立食形式のそれは挨拶や情報交換、商談に売り込みにと賑やかだ。
参加費を払い、最低限の服装さえしていれば身分は問わない。
王侯貴族はもとより冒険者や商人、娼婦に悪党、誰かが連れてきたのか奴隷身分と思しき者もいる。
詰襟を着た銀髪の男は商売相手の貴族の愚痴を苦笑交じりに聞いて歓談の輪から距離をとった。
「二人組の盗賊が押し入った、か。むざむざ逃がすとは……」
『片方は捕えた、今片割れの素性を吐かせようとしている』と言っていたが、見栄を張った可能性もある。
何が盗まれたのか、その貴族は言わなかった。ただの財宝とは違い、口外すると問題があるものなのだろう。
男も貴族ではあるが、大きな邸宅ではなく宿屋の一室を住まいとしている。
盗まれれば困るものはあるものの、普通の盗賊にその判別などできないだろう。