2023/06/18 のログ
■セリア > 諸会議には、各王族に仕える騎士が数名ほど参加していたらしい。
当の女騎士は其方とは全く無関係。とある貴族との打ち合わせの為に王城を訪れていただけだった。
貴族の訪問先、その護衛につかせる部下の選定も含め一通り打ち合わせを終え、偶々議場前に差し掛かった所。
ぞろぞろと退室していく王族貴族を失礼のない程度に一瞥する。
「───大変ね」
喧々諤々、議論を戦わせていたらしいことは合間、他の騎士仲間から聞いている。
漸く散会したということは何かしら、この国の行く先は決まったのだろうか。
それとも無為に時間を浪費しただけか──まぁ、自分のような一介の騎士にはあまり関係ないこと。
他人事のように小さく呟いていると、やや遅れて議場を出てきたドレス姿の女性に目が留まった。
当然知っている。ヴァエルフィードの王女だった筈だ。
気品溢れる美しい顔立ちに一瞬視線が吸い寄せられる。
此方に向かってくるのを見、失礼のないようにセリアは廊下の端に寄る。
そっと頭を下げ、通り過ぎるのを待つ心算だ。
■エリシエール > 先ほどの会議の白熱の正体を部外者や民草が知ればどれだけの失望・或いは怒りを買うだろう。
これがこの国の現状、空位となって久しい王位を巡る権謀術数による共食いや同士討ちの連鎖。
積極的に国を率いる気概こそないが血税を吸い上げる身の上で茶番を幾度も繰り広げている
特権階級に何の感慨も抱かぬ程堕ちてはおらず。
だが、所詮は保身や面倒事を避けて中立を選びたい者の一人。
……時として自らの意志に関係ない影響力から不可抗力的に巻き込まれる事はあれど。
「…………」
額の汗を拭い、静かに歩いていると若い女騎士が眼に留まる。
ひどく退屈で興醒めな時間を過ごしていた女は憂さ晴らしか、鬱憤のはけ口か。
胸に一物を秘めた様子でふふ と口角を上げて微笑むと、ぴたりと女騎士の前で歩みを止めた。
「構いません。顔を御上げなさい、そこのお方」
命令する口調は温和そのもの。
だが、もとよりつかみどころのない人物で知られている女は何を思って騎士の前でわざと止まり
話しかけたのか。
彼女が特別無礼に映った訳でもなく。むしろ礼節を弁えた模範的な振舞であったのだが。
■セリア > 会議に出席していた何某かが暴露してしまえば、憤る者は無論いるだろう。
この国、もとい王宮自体が腐敗に満ち満ちている為、そういった感情もまた時の流れに呑み込まれていくのだろうが。
「………」
失礼のないように頭を下げ、目線を下げながら考えるのは明日以降の部下達への指示内容。
貴族の護衛には誰が適切か。実務訓練を兼ねて、新人も一人くらいは入れた方が今後の為になるかもしれない。云々…
そういった思考が途切れたのは、目前を通り過ぎていくと思っていた王女から声をかけられた為。
命令する声音こそ温和そのものであったのだが、さて何か不躾な振舞いをしていただろうかと内心焦る。
「──はっ。……何か…?」
目線を爪先に落とした状態から、恐る恐るというべきか。ゆっくり視線を上げていく。
程なく目の前で歩みを止めた彼女の顔が見えてくるだろうが──
■エリシエール > 腐敗して久しい王位を巡る醜い抗争。
それを象徴する無為な時間も、恐らくはありのままを記録した議事録は改竄・捏造あるいは棄却され、
そのうち公な記録にも残されぬうちに風化するのだろう。
一石を投じた者は多くが存在すら闇に葬られているに違いない。
幼き日より不穏な何かを本能で感じながら生きて来た女が生存するには見て見ぬふりが最適解だった。
「ふふふ……。…………??」
女騎士を見つめるつり目気味の青い瞳は、至って穏やかである一方で真意を測りかねる不気味さを含んでいた。
恐る恐る顔を上げる女騎士の幼さを残しながらも美しい顔立ちを見るや、満足するように笑みを浮かべ。
戦場で武具を振るう姿がやや想像しかねる程に整った女騎士の姿を品定めする女は、悪だくみをしていたが
不意に何かを思い出せそうで、思い出せず。
首をかしげ、じっと女騎士を眺めれば。
「……卿の所属と、名を伺っても?」
美しく神々しい女の顔は、にっこりと微笑みながら問う。
■セリア > 最も、腐敗が蔓延って久しい王宮──空席になって長い王位を巡る争いを王族貴族が繰り広げている中でも、
王都の民は日々を謳歌し、生きている。
セリアは醜い抗争からは距離を取って王都の護衛にただ勤しんでいた。
そっちの方が、遥かに気持ちで言えば楽だしやりがいを感じられると思ったからだ。
「───、………?」
目の前の美しい女性の顔立ちが、満足そうに微笑むのを不思議そうに見つめる。
こうして間近で目にしていると尚更腑に落ちる。人の視線を惹きつけざるを得ない美貌、溢れ出る気品。
優雅な立ち振る舞いも含め、王族というのはかくあるべきだと。
何分腐った王族貴族をよく目にしていたから、未だこの国にこのような人がいたのだなとひっそり心の底で感心していた。
「──ライブル旅団団長。セリア・リジゴールと申します」
問われれば、特に躊躇うでもなくすらすらと所属、そして名を述べていく。
さて、なぜそんなことを聞かれたのか。推測が難しく、セリアもまた彼女と同じようにかくりと首を傾いだ。
■エリシエール > 王族ゆえの重責や要らぬしがらみに生涯を振り回される者は多くいるが、
案外民草は内情に疎い……というより知る術などないのだろうか。
自らの”悪趣味”で街を徘徊していても貧民地区でもなければ民の雰囲気も
決して目に見えて焦燥感を覚える程でもない。
名も知らぬ裸の美女の徘徊に困惑し騒ぐ程度の気力は十分にあるならば、と
あんまりなバロメーターで民の日々を判断していた女はそう感じていた。
「ライブル旅団団長……。……思い出しました」
彼女はどこかで見た事があったような気が。所属と名を返されれば鮮明に思い出す。
ライブル旅団団長の叙任式で、まだうら若い女性騎士が団長の座へ着任し一時期王宮を
騒がせ、有望な若者の台頭に王宮が明るくなった出来事は記憶に残っている。
その時、女もまた叙任式にしてはどこか異彩を放つ賑わいに惹かれてかの女騎士を
目の当たりにしていたのだ。
「団長として熟達されて随分と頼もしくなられましたね。
卿ら、ライブル旅団の勇名は我々の耳にも届いております。
度重なる外征、有事では率先して国の為によく働き、戦う誇り高き騎士達であり……」
にこやかに女騎士と向き合う女は、小さく拍手を送りかつて見た新団長の現在の姿に
感慨深く応える。
その後、数歩踏み出して女騎士の目と鼻の先まで近づけば、にっと不敵な笑みを浮かべ
「……実に”愉快な”方々揃いであるとも。」
ライブル旅団の働きぶりは確かなものだ。
だが、悪評……とはいかないまでも、団長をはじめ自由奔放で豪放磊落な気風で知られる
彼女達の存在は時々噂となる。
間近に迫る女の目元には影が差し、不気味な笑みを浮かべながら無言の圧を飛ばし。
■セリア > 実際問題、よく目を凝らせば王都のあちこちに腐敗の影響を見て取ることはできる。
働かないどころか悪事の片棒を担ぐ衛兵、地区問わず増加する娼館。ミレーを始めとする奴隷売買の横行──等。
だが総じて見れば、平和とは行かないまでも王都はよく回っていると言えるだろう。
──目の前の王女が、時折王都を裸で練り歩くことについては。幸か不幸か、未だ旅団に情報は入ってきていないが…
「……勿体ないお言葉。ありがとうございます…」
今でこそ年若き旅団長・部隊長は珍しくないものの、当時は明るい話題として貴族の口の端に一時期上っていたことはある。
当のセリアは、責任ある立場について初めて王宮の腐敗を思い知り──魔族討伐に重点を置いて
政争から距離を取ってきたのだが。
ささやかな賞賛に対し紡ぐ礼は、その途中でぐっと距離を詰めてきた彼女に気圧され尻すぼみとなった。
目と鼻の先。あと少し近づけば唇が触れ合う程。
眼前で不敵な笑みを浮かべる様に、視線が左へ右へ、彷徨って結局彼女の瞳に戻る。
「──は、ぃ」
ちょっと痛いところをつかれた。
豪放磊落、とにかく自由な雰囲気。良くも悪くも団長と団員の垣根は低い。
その奔放さを、確かな働きで補っているようなものだ。
まさか言及されるとは思ってもみなかったから、セリアはそっと窺うような眼差しになる。
「……しかし、なぜそのことを?」
■エリシエール > 国を統治すべき存在が堕落し、悪行に走る事も珍しくない現状。
それを糾弾し立て直そうと奮闘する者も少なくはないが結果には結びついていない。
それでも、国家としての運営は未だ維持されていると言えよう。
確かな手腕で国を回すもの、外敵脅威を退ける守り刃たる存在は未だ数を保っており。
「勘違いなさらぬよう。卿らの行動に問題があれば他の師団の数々と同様に指導・是正は
然るべき機関より行われていることでしょう。私は個人のみならず組織にも性格や個性が
あることを悪しき事とは思いません」
気圧され、声が小さくなる女騎士は、やや狼狽えながら怯んだようにも見える様子で
そっと自らへ問う。
「ライブル旅団の兵力・予算は決して他の師団に比べ潤沢と呼べるものではございません。
そのような状況下でも、卿らの働きぶりは天晴と言わざるを得ないでしょう。
また、騎士としては未熟な者をも積極的に受け入れ、計算できる戦力として育てあげた
卿の組織運営を私は極めて高く評価しております」
にこり と不敵な笑みを浮かべたまま女は続ける。
「ゆえに、後学のために卿より教示願いたく。……卿の統率するライブル旅団の気風……
時に奔放とさえ表現される振舞いとは?卿らの高い戦果と統率力を実現する自由とは……」
ふと、女は自らのドレスのボタンを数個外し、はだけさせると左右の肩からするりと袖が滑り落ちる。
そして、血色のよい美しく艶やかな肩、鎖骨・乳房を誇る上半身がその場で露わになり王女にあるまじき破廉恥な姿を曝す。
「……たとえば、このようなものでしょうか?ふふふ……」
■セリア > 良くも悪くも、先人が積み上げてきた国防・国政のノウハウは王位が空っぽの今成果を発揮しているといえよう。
枝分かれし多種多様に存在する王族貴族のどれ程が運営に関わっているか──それは一介の騎士如きが知るに及ばず。
「……成る程。失礼しました。
正直な所……我々を疎ましく思う方もいらっしゃいますから。少し、神経過敏になっていた面はあります。……特にこの王城に来る時は」
無言の圧に怯みはしたものの、フォローするような言葉を貰えればほっと微かに安堵したような色が瞳に浮かぶ。
セリアは貴族の出であり、一介の騎士団長に過ぎない。
傍系とはいえ王族に直接問い質されるのは久々だった為か、無意識に肩肘張っていたのだろう。
不敵な笑みを浮かべたまま、滔々と紡がれる高評価の言に暫し口を挟まず耳を傾けていた。
高く評して貰えるのは嬉しくもあり、やや面映くもある。
もぞもぞと肩を揺らしていると、続く言葉はこちらに訊ねる風となり──
するり、と袖が滑り落ちた。ドレスが覆っていた上半身が露わになる。
美しく艶やかな肌、滑らかな軌道を描く首筋から肩のライン、鎖骨、そして豊満ながら形の良い乳房。
「──っ、…え、エリシエール様…!」
問いに答える余裕もなく、わかりやすく慌てる女。
この廊下、他に人の気配が無かったのは幸いだった。…気づいていないだけでいたかもしれないが。
断りを入れる暇はない。セリアは彼女に手を伸ばす。
避けられなければその身体を抱き寄せ、幸い傍にあった物陰に引き入れてしまおうとする。
端から見れば、まさに王城の隅で秘め事を始めんとする直前の光景に映ったかもしれない。──実際どうなるかは、引き込まれた王女次第か。
■エリシエール > 有能である それだけで目の敵とされ見ず知らずの何者かの手にかかり失脚する事例は枚挙に暇がない。
ゆえに、身構える彼女の様相には理解を示しつつ、穏やかに微笑んでみせた。
「卿も知っての通り、この王城は我々マグメールの要。聖域にして…………魔境でもあります。
身を守る上で、致し方ないと言えましょう」
やはり身分差ゆえに自らの言葉の重みは想像以上に女騎士にのしかかったようだ。
詫びる女騎士には、自身もまたその境遇には理解を示し、安心させるように笑みを向けて。
不意に問いかけた言葉はどこまでが真意か。女騎士にはそれを確かめる暇もなく、
突如として女の”狂王女”としての一面が牙を剥き始める。
うら若い騎士の眼前で突如あられもない姿を曝す女は、不敵な笑みを浮かべながら
まるで悪戯を仕掛ける悪童のように反応を期待し、そして期待通りに狼狽える声を耳にすれば
くす…と歯を見せて笑う。
「ん…っ、あ……っ♡」
女は無抵抗で抱き寄せられ、女騎士の咄嗟の判断通りに物陰へと引き入れられる。
上半身をはだけた姿のまま、そっと両肩にしがみつき、艶やかにわざとらしく喘いでみせると
頬を赤らめてじっと見つめ。
「ふふふ……これが、答えと申されるのですね?ライブル旅団団長……♡
なるほど、自由奔放 とは言い得て妙でございます。
その言葉の意味は、私もよく存じております……♡♡
卿も、私と”同類”であったとは……光栄に思いますよ」
自らを引き入れた女騎士に言いがかり同然の意味深な言葉を勝手に投げかけると、
物陰の中でそっと頬を撫でて狂気を秘めた微笑でじっと女騎士を見つめる。
「……もっとも、私の知る”自由奔放”よりは、随分と控えめのようですが……」
そういうと、半端に脱げたドレスを床までおろして、薄いピンクの秘部が透けて見える
丈の短いレース生地のパンティを露わにしようと。
女騎士にその気があると勝手に決めつけ、自ら裸になろうとするこの痴女に女騎士は
如何様に対応するのか―――
ある意味では戦よりも困難を極める試練の時が訪れる。
■セリア > 温和で気品ある王女としての風格を醸し出していた先程から一転。
突如牙を向く淫らな彼女の本性に困惑したのも束の間──
引き込んだ物陰は、パッと見では目立たぬ区画に位置しているものの…ひょいと首を伸ばせば易々と覗き込めてしまう場所。
驚くどころか、わざとらしく喘ぎながら頬を赤らめ此方をじっと見つめてくる瞳。
セリアは微かに眦を染め、暫し間近で見つめ合う。
「──同類、ですか。……もしよろしければ、セリアと呼んでください。
役職で呼ばれるのは少々、肩が凝りますので…」
それはさておき、今しがた彼女が口にしたことで凡その意味は察することができた。
セリアも決して阿呆ではない。
成る程。聡明と評判だった王女の素顔を見た影響か、この女騎士の胸中にも良からぬ思いが首を擡げてくる。
頬を撫でられながら、セリアは露わになった彼女の乳房の形を手指でなぞり始めた。
指の腹で、その先端に位置する美しい色合いの突起を転がしながら…
「──"自由奔放"には人それぞれ、いろんな形がありますので。
……此処で暫し、お付き合いします。その後は……攫ってしまってもよろしくて?」
まさに秘め事の如く、吐息が吹きかかる程にまで顔を寄せて囁いた。
セリアもまた不敵な微笑を浮かべている辺り、無意識下で眼前の王女と似た"嗜好"は持っていたのかもしれない。
──程度の差こそあるものの。
乳房を撫で擦る手。もう片方の手は、彼女の身体を抱き込むように回し──露わになった臀部を擽り始める。
■エリシエール > 何かの拍子で、うっかり何者かに見られてしまうかもしれない緊迫した状況。
なのにこの女はそんな事を微塵も考えていないのか、あたかもそれを望んでいたかのように喘ぐ。
「…………セリア嬢……いえ……。……セリア。
ふふふ、卿の名をこのように呼ぶのは不思議な気持ちになります……」
肩が凝る。そう話す女騎士に応えて、二度呼び直して団長としてではなく女として呼びかける。
そのまま露わとなった豊満で均整のとれた肢体は抱き寄せられたまま、仄かに火照りを帯び始める。
そして、自らの乳房の形がそっと指の感触で浅く凹み、緩やかな愛撫に反応して「ん……」と小さく喘ぐ。
指はやがて、豊かな双丘の頂へと迫り、微かに勃起し始めているが柔らかさを保つ桃色の乳首がぴくん と
硬さを増して指を押し返す。
「はぁ……♡……ぅ……ん……♡」
女の吐息は艶やかで暖かい。大切に扱われている事を乳房への愛撫から感じ取ると、
そっと抱き着きながら瞳を妖しく潤わせて上品さと淫らさの混じった小さな喘ぎ声を繰り返す。
「……ふふふ。……では、ここに命じましょう……♡
私を満たしなさい、セリア。……そして、卿のあるがままの姿を私に……。
卿のあるがままに私を欲し……卿の”自由奔放”を私に示すのです♡」
囁く女騎士の名を呼び、王女の地位を利用した正式な”命令”として続きを促す。
その続きには、またもや命令口調ではあるが、女騎士の問いを肯定するように
甘く、艶やかな声調で互いの胸中に秘められたものの正体に確信を得た様子で笑う。
「ふ……ぅ、ん……♡セリア……♡……卿の指は……こうも暖かく……♡♡
……セリア……卿の熱を、もっと感じさせるのです……♡
卿を感じるには……もっと……っ……」
女のむき出しの欲望が、何度も女騎士を誘い、求め続ける。
尻肉はきめ細やか肌がぷるぷるでツヤツヤとした感触を放ち、触れるだけで指から掌にかけて
至上の心地よさを与えるだろう。
手の感触に悶えるたび、艶やかに喘ぎながら、上品に腰を左右に揺らし更なる快楽を求める。
■セリア > 二度、呼び直されれば応えるように目元を僅か伏せる。
再び瞼を開けば、舐めるように眼差しが彼女のそれと絡み合って。
徐々に火照り始めた美しい肌を、豊満な乳房を。硬さを増した乳首を指の腹でじっくり転がし、撫で擦り。
確かな心地良さを彼女に与えていくだろう。
「──綺麗。これなら衆目に晒したくなるのも無理はないと言うもの…
美しいです…エリシエール様…♡」
上品と淫らさが入り混じる、微かな嬌声に思わず口にする言葉は、純粋な感想めいた賞賛。
抱きつかれながらも、やがて王女としての"命令"が下されれば──女騎士はうっとりと頬を緩めた。
「承知いたしました──エリシエール様♡
私のあるがままを全て晒し……奔放さでもって、貴女を満足させてみせましょう…♡」
そして更に続けられるは、命令の言。
むき出しの欲望を以て、もっと、と強請られるならばセリアも自らに手をかけた。
彼女を愛撫する手指は止めることなく、自ら身を覆う防具や、衣服を静かに脱ぎ捨てていく。
音を立てれば、廊下を歩く何者かに気取られるかもしれない。
衆目の場でこのようなことをしている背徳感に背筋を震わせながら──やがて露わになったのは、
流石に目の前の王女には及ばぬものの……血色良くきめ細かな白い肌。そして豊満で形良い乳房、肢体。
秘部のみを覆うパンティを残す──全く同じ様相になれば、セリアは眼前の王女を甘く、優しく抱き寄せた。
「はぁ……♡ ……ん…♡ エリシエール様……これが、私の熱……♡」
腰を艶やかにくねらせながら、2人の裸身が物陰で淫らに絡み合う。
豊かな双丘が淫らに形を変えて捏ね合い、勃起した乳首が口づけを交わす。
ぴたり、密着する肢体が擦れ、しっとりと柔らかな質感の、火照りを覚えた肌が溶け合うような心地を与え合う。
■エリシエール > 臣下に対しても畏まった呼称の抜けない女は、同性の古くからの世話役や親代わりの者にしか呼び捨てを行わない。
自ら臣下に乞われ、それが褒賞となるならば、心の距離が縮まるならばそれに応える柔軟さを持ち合わせており、
自身もくすぐったいような気持ちに駆られながら、己を見直す双眸を見て一体感のようなものを感じる。
「ふ…ぅ…ぁ……♡……ああ……この火照り……心地よさ……ん…っ♡
セリア……っ♡……素裸となって……浴びる風が……っ♡
……暖かく、優しく感じます……♡」
きゅぅ と女騎士に抱き着き、悦びを言葉に表しながら普段の徘徊時とまるで異なる心地よさに
隠す事なく痴態を露わにして。
己の肢体に魅入られた女騎士の賞賛には、多少なりの自負があったのかくすりと笑みを浮かべ、
愛撫の心地よさに頬を赤らめながらそっと瞼を閉じる。
「……卿が、私を更に美しくすることでしょう。……そうですね?セリア……♡」
優しさと丁寧さを以って、きめ細やかで柔らかな張りを持った乳房や尻を撫でる女騎士に
心地よさを感じる女は、きっと己を満足させるだろうと確信してそう告げる。
花は愛でられる程に美しく咲き誇る。女もまた然り―――
自らの命に従う女騎士は、そっと己の装備に手をかける。
己への愛撫を止めぬまま、器用に装備を、衣服を脱ぎ捨てて裸体を見せびらかす姿に女もうっとりとした
視線を送る。
かちゃかちゃと、地面に落ちた防具の金属音が響けば流石に通りかかった者は気付くだろう。
だが、知った事ではない―――
やがて、露わとなる女騎士の肢体は高貴さを感じさせる美しく白い肌。
自らの体つきと遜色ない均整の取れた美しいプロポーションは、武人とは思えぬ程に美観を誇っていた。
「……ああ……セリア♡……卿は、このような美しい身体に生まれ育ちながら、血と鋼の死地へ
赴いていたのですか……。……己が美を……弁えなさい。傷など刻まれようものなら……
なんたる美の損失たるや……」
美しい、それでいて愛おしい。
こんな美女が、死地に赴くなど。戦場での姿が想像できず、その美貌に見とれる女は抱き寄せられるがまま
豊満な肢体を重ね、暖かな熱を全身に感じ取る。
「ふぅ……ん……っ♡……暖かい……セリア……♡……卿の温もりが……肌の柔らかな感触が……♡
ああ……王室のベッドなどではなく、卿に抱かれて眠りたい……♡」
きゅむ…と爆乳が乳圧によって淫らに圧迫され、胸元には艶やかに光る盛り上がりを作る。
勃起した乳首同士は、ぷちゅりと密着し、微かにしびれるような刺激に心地よさからぴくんと背筋を震わせ。
そっと、密着する女騎士をうっとりと見つめ、光沢を放つ髪を撫でれば、そっと唇を近づけ
「セリア……♡」
そっと、一言だけ名を呼べば、淡い桃色の口紅で艶やかに彩られた唇をそっと、目前の美しい唇へ重ねようと。
眼前の女が欲しい。温もりが欲しいと。
サラサラと掌を流れる美しい髪の感触、戦や訓練で鍛えて筋肉の暖かみを感じる背を、丸みのある柔らかな尻を、
女騎士が己にしたように優しく、上品な所作でさらさらと指先でなぞり、愛撫していく。
■セリア > 目の前の王女のバックボーンは知らないものの──臣下たる己の願いに応えてくれる柔軟さに、
統べる者の素質を覚える。何処か面映い心地と共に、視線が絡まれば生じる一体感と親しみ。
「はい……どうかたっぷりと、感じて頂ければ…♡ 私の手で、貴女を美しく…艶やかに仕立て上げてみせます…♡」
王族だからという理由ではなく、目の前の只管に美しい女性を愛でる思いを以てそのきめ細かな肌を、張りのある乳房を、肢体を愛撫する。
それはやがて、身体で身体を愛撫する形となってゆく。艶やかな花二輪が絡み合うかの如く。
時間も時間。廊下を通りがかる者はそう居ないとは思うが、仮に居たとしても──
セリアの意識は今、眼前の王女にのみ向けられている。
「…ふふ、お褒めの言葉、とても光栄…♡ 出来の良い鎧が刃を防いでくれますので、
今に至るまで傷を負わず戦場に出られております。
どうか…私の身体を愛でてください…エリシエール様♡」
豊満な肢体が重なる。
抱き合えば2人の爆乳は柔らかく形を変えて密着する。乳圧を感じながらも、不思議と苦しいわけではなく。
美しく艶やかな肌がしっとりとした心地良さを与え合う。
髪を撫でられる。次の瞬間、名を呼ばれつつ寄せてくる顔にセリアも応えて。
「エリシエール様…♡」
色艶の良い唇が重なった。ちゅ、ぅ、と甘く吸い上げた後、もう少し深く王女の唇を求める女騎士。
その柔らかさを食み、味わい、少し唇を離して誘うように舌を伸ばす。
その間も、王女の背を、プルプルと瑞々しく至上の心地良さを与えてくれる尻を愛撫し、時に愛おしく揉みしだく。
■セリア > 【後日継続】
ご案内:「王都マグメール 王城2/本会議場前」からセリアさんが去りました。
■エリシエール > 【中断 後日継続いたします】
ご案内:「王都マグメール 王城2/本会議場前」からエリシエールさんが去りました。