2023/04/30 のログ
ご案内:「王都マグメール 王城2/温室【イベント開催中】」にチューベローズさんが現れました。
チューベローズ > 温室のベンチで寛いでいるうちにうとうとを楽しんでいる内にすっかり寝入ってしまった。
太陽はすっかりと沈み代わりに月が空に浮かんでいる。
ピクリとその小さな姿が揺れると、閉じられていた瞼がぱちり、ぱちりと何度か瞬いて目を開ければ、柔らかい月の明かりが差し込むガラス張りの温室。
ボンヤリとするのは至高だけではなく視界も同じで。
今はいつなのか、何をしていたのか、目を開け見ているのは今なのか、過去なのか。
全てがあいまいに思え、少女の口角は僅かに持ち上がり楽しそうに小さく笑う。

「あは、夢かしら…? それとも現実?」

小さな足を前に振り上げぱたぱたと揺らしながら、ベンチの背凭れに体を預け、しなやかな首を伸ばす様に反らし空を見上げはふと吐息を漏らす。

チューベローズ > 夢うつつの少女。
入り混じる過去と今のなか、症状は小さな口居るを僅かに開き、喉を震わせ音を奏で始める。
温室のガラスを震わせながら紡がれる少女の歌声。
其れははるか昔から歌い継がれていた母が子をあやす時に歌う子守歌の原曲。
今は知るものは少ない柔かな旋律が温室の中を満たしていく。
唄いながら湯楽里湯楽里と揺れる少女の足先と、左右に揺れる体や小さな頭。
頭が動けば艶やかな髪も左右に揺れ、月明かりの銀糸を受けキラキラとした光の軌跡を描く。