2023/04/28 のログ
ご案内:「王都マグメール 王城/練兵場」にヴァンさんが現れました。
ヴァン > 男が月1回練兵場に顔を出すのも習慣になってきた。
施設に入りぐるりと周囲を見渡す。何人かは露骨に顔を逸らした。
男と関わり合いになるとろくなことにならないとわかっているようだ。

一部の騎士は男の悪名を知っているのか、あまりいい顔をしない。
ここ数年男は王城を避けていたこともあって、何故顔を出したのかと怪訝な顔をする者もいる。

「今日はどうするかな……」

小銭を賭けた勝負から師団ごとカモにするのももう難しいだろう。噂はもう広まりきっているはずだ。
逆に仇討ちめいた挑戦者が現れるかもしれない。
黒い六尺棒を手に、木人の前へと進む。男を避けるように人が散っていく。

ヴァン > 木人を相手に黙々と六尺棒を振り、打つ。
達人というほどではないが、それなりに扱えるようだ。

男の得物の範囲に人がいないことだけを確認し、範囲外のことは気にならなくなる。
男の世界の中には男自身と木人だけ、型を崩さずにひたすら身体を動かす。
徐々に息が弾んでくる。最後に木人のこめかみを打つと距離を取り、深呼吸した。

「型を忘れない、って点では木人でもいいが、木人は攻めてこないからなぁ……」

若干の消化不良。汗を拭って周囲を見遣るも、男に関わってきそうな者の姿は見えない。