2023/03/05 のログ
ご案内:「王都マグメール 王城/娯楽室」にヴァンさんが現れました。
ヴァン > 夜の王城、娯楽室に銀髪の男はいた。

サイコロを使って何人かをカモにした後、スツールに腰掛けてスタウトを呷る。
短時間に何人もと戦ってきたからか、すっかり警戒されてしまった。一緒にゲームをしようと挑戦してくる者はいない。

「派手にやりすぎたかね。……ま、深夜にもなってこんな場所で賭けようって連中だ。情けは無用だろう」

戦ってきた相手は貴族・王族・司祭と、どれも社会的に高い立場にいる人々だ。
地頭が良くても、場数を踏んでいない。接待を受けてきたからか、実力を過信している者もいた。
一方で博打で飯を食っているような者達、彼等のいう所の『下賤な連中』はここには来れない。
銀髪の男にとってこの娯楽室は銀行のようなものだった。

「今日はもうお開きか? 女の子がいたら、一晩をかけるのもよかったが……」

ここ半年ほど、そういった遊びはやっていない。ふと口をついたのは、それなりに男も酒が回っているのだろう。

ヴァン > スタウトを空にしても、勝負の相手は見つからなかった。
睡魔の訪れを感じ、男は席を立つ。貸し出された部屋に戻れば、泥のように眠るだろう。

ご案内:「王都マグメール 王城/娯楽室」からヴァンさんが去りました。