2022/10/15 のログ
ご案内:「王都マグメール 王城2【イベント開催中】」にヨアヒムさんが現れました。
ヨアヒム > 「いやはや、アスピダ攻めの進捗は芳しくないと言わざるを得んが、相変わらずよい眺めだ」

 魔法の光が煌々と灯る王城地下。魔導技師に灯りを持たせ、学者を伴って歩く低身長かつ肥満した中年男が、機械の唸りと嬌声が響く薄闇を見遣って柔和な笑みを浮かべる。

「どうだね。この魔導機械、一向に進まぬ兵器開発だけでなく、貧民地区の孤児院や病院にも役立ててはくれぬか。近頃は軍の発言力も弱まり、研究費も以前ほど潤沢ではないと聞いたぞ?」

 穏やかな口調からの辛辣な物言いに、付き添う学者は神妙な顔つきで頭を下げた後、傍らの機械のレバーを手前に倒した。機械仕掛けの拘束具が唸りを強め、魔力抽出のために「接続」されたミレー族の少女があどけない表情を快楽に染め、細腰を使い甘い声でさえずる。

ヨアヒム > 「勿論、王国軍の魔化および機械化にかける貴殿の情熱については、聞き及んでおる。王族として、貴殿のような才人を城に迎え入れることが出来、誇らしくも思う。しかしだな……」

 すぐ左脇で上がった媚声に一旦言葉を切った中年王族は、分娩台のような装置の上で背中を反らし、秘所から潮を吹く目隠しされた女性を見下ろし、満足げに頷いた。

「……しかし、だ。掲げた大願に拘り過ぎるというのもあまりよろしくない。貴殿の願い、貴殿の功績を形にするためにはまず、豊かな者、高貴な者に貴殿の価値を知らしめねばならぬ。そうであろう?」

 ゆったりとした足取りと柔和な笑みを保つ中年王族が学者を振り返る。

「あるいは……この間のように、「副産物」を供する準備でもあるのか?あのミレー族はなかなかに評判が良かった。貴殿にとっては不本意であろうがな」

 男が言及しているのは、魔力の抽出が終わり、用済みとなった哀れな人々だ。魔導機械に接続されたその日から暴力的なまでの快楽を与えられ続け、心が折れて現状を受け入れた少年、少女あるいは妙齢の女性は「リハビリテーション」の名目のもと、貴族の各家に引き取られ、日常的に性的搾取を受けていたのだった。