2021/11/29 のログ
ご案内:「王都マグメール 王城のどこか」にクル・コービンさんが現れました。
クル・コービン > 「タマモ様ぁ……」

情けない声を出した少女が一人。
いくら成長が早いとはいえ生まれて1年経つかどうかという娘にこういう場所は難しく。半泣きになりながら保護者……であろうタマモ様に縋り付こうとした。
なんでクルがここにいるのか自分でわかっていないが9割方タマモ様の気まぐれであろう。
クルはこんなところにとてもこれる身分ではないが何故か中に入れてしまったものは仕方がない……のだろう。

タマモ > 「…?おや?」

ふと、呼ばれた名に、そちらへと視線を向ける。
聞き覚えのある声、それは、そちらを見てすぐに分かった。

「………」

軽く思案するように、視線を上げ、巡らせ…ぽんっ、手を叩いた。
多分、己の存在に反応し、近付く少女に対し。
その存在感を、薄れさせる力でも使ったのだろう。
でなければ、そもそも、ここまで来る前に、何かしらあっただろう。
とりあえず、縋り付く少女に手を伸ばし、ぽんぽん、と頭を撫でる。

クル・コービン > 「はぅぅ……」

ひたすら情けない顔をしながら縋り付いていたが撫でられると安心できたようで安らいだ顔になり。
見た目は良いというか爆乳爆尻なので男につまみ食いされてそうなものだが、無事な辺り何かしらあったのだろう。
そんなことに気づくはずもないクルのお腹がくぅ。と音を立て。
恥ずかしそうに頬を染めタマモ様の顔を見上げようとした。
流石に食べ歩くだけの度胸はなかった様子。

タマモ > やれやれ、と言った感じに、撫でていた手を離せば。

「して、こんな場所へと入ってくるとは、度胸があると言うか、何と言うか…
も、あるが、よく妾と分かったのぅ?
まぁ、見た目はそう変えておらんが、着物でもない、耳も尻尾もない、簡単に判断が…
………あー…あぁ、そうか」

そんな少女へと、そう問うように、言葉を掛けるが。
その途中、ふと気付いた。
己の姿を完全に変えようと、己の存在が、少女に与えた、あるものの反応を促す。
偶然とも、近くを通れば…それを追い、近付く事も可能か、と。

そして、その後、耳に届いた彼女の腹の音。
とりあえず、なんとなく、少女の現状は理解した。

「そうじゃのぅ…どうせ、入れてしまったならば。
紛れる事も、可能じゃろう。
さて、クル、今はあちらで、食事が振舞われておる。
せっかくじゃ、行ってみるか?」

己の式の反応は、宴の席から離れている。
別席で、何かしら会話なり、何かなり、しているのだろう。
ならば、大丈夫と、少女を誘うのだった。

クル・コービン > 「ごはん!」

きらきらと目を輝かせる腹ぺこ娘。

「行きます!」

即答であった。

「おかーさんの料理よりおいしいですかね」

料理人に聞かれたら怒鳴られそうなことを言うクル。
今まで食べた一番おいしい料理が酒場で振舞われている料理なので致し方なし。
もしくは先日タマモ様に頂いた露天の品。

それはさておき、こういうところでやんちゃをするような性格でもないクルは大人しくタマモ様へとついていき。
礼儀作法の方は学院で叩き込まれているのである程度は大丈夫……なはず。

タマモ > 「うむ、ご飯じゃ」

そんな少女に、頷いてみせる。
即答、そして、料理の味を問われれば。
かくん、と首を傾げてみせた。
少女の母親は知らないし、その料理の腕も知らない。
比べる事が出来ないのは、仕方無いのだ。

「まぁ…よぅ分からんが、美味い事は美味いぞ?
食べてみれば、分かるじゃろう」

と、そんな訳で、答えは濁した。
付いて来るならば、連れて行くのだろう。
ただ、あれだ…
ぶっちゃけ、礼儀作法なんて、詳しく無いのだ。
そうした場に出れば、もしかしたら、少女の方が、しっかりとしているのかもしれない。

クル・コービン > 【移動です】
ご案内:「王都マグメール 王城のどこか」からクル・コービンさんが去りました。
タマモ > 【それでは、移動の方向で】
ご案内:「王都マグメール 王城のどこか」からタマモさんが去りました。