2020/12/30 のログ
ご案内:「王都マグメール 王城2【イベント開催中】」にリシェさんが現れました。
リシェ > [お約束待ちです。]
ご案内:「王都マグメール 王城2【イベント開催中】」にトルテさんが現れました。
リシェ > 「…こんな、風で、宜しいのでしょうけど…」

(とある一室。王族の居室、と呼ぶには少々…手狭で、物も少ないのは。
そこに居るのが、あくまでも…本来は、王族と見なされる事もなく。人としてすら、扱われ難く。
性を満たす為の、玩具、道具。そういう立場の、少女だから。だが。
その日は、珍しく。比較的真っ当に、室内が飾り付けられていた。
寝室でさえあれば良い。そう、決めつけられてしまう、部屋の中に。
艶々とした常緑の葉、赤々と鮮やかな、真冬の花、そういった物も飾られて。
少し大きめのテーブルも、運び込まれているかと思えば。その上では、しっかり熱され、蒸らされている真っ最中の、ティーポット。
並んだ焼き菓子に、何となく、指を伸ばしては。いけないいけない。そう、思い直す。

今日は。馴染みの親友から、連絡が有った。
久しぶりに、彼女の一族が、登城してくると。それと一緒に、彼女も、来てくれると。
…もうすぐ?そろそろ?…それとも、少しだけ…予定を過ぎている、だろうか。
何か起きたのだとしても、少なくとも、物騒な展開には、ならないだろう。彼女が、危険に遭うような事は。
それでも。待ち遠しさという物が。少女を、そわそわ、もどかしげに。惑わせて。)

トルテ > (純白のホイップクリームで繊細に飾り付けられた数段重ねのイチゴケーキを思わせる豪奢なドレススカートを両手で摘まみ上げ、パニエ代わりに魔法の力でふんわりと広がった長裾を蹴立てる様に王城の廊下を進むトルテの姿は、最低限見咎められない程度の品は保っていたけれど、礼法に厳しい女官に目をつけられたとしても不思議ではないくらいに慌てていた。それもそのはず、たまにしか会えない王城暮らしの友人と久しぶりの再会出来る機会が訪れたというのに、年末のパーティに向けて王都に集まった貴族達の馬車の混雑に巻き込まれ、予定していた時間を既に過ぎてしまっていたのだ。)

「うぅぅぅ……だからもっと早くに館を出ましょうって父様に言いましたのにぃ……っ」

(不満と悲しみの滲む童顔はいつも以上に子供っぽく歪められ、駆け足と早歩きの中間といった風情の、王城では戦時でもあまり聞かれる事のない姦しい足音を毛足の長い絨毯に吸わせて急ぎに急いだトルテは、ようやく目的地たる少女の住まう部屋についたところで)

「――――リシェっ!」

(ノックも忘れてバーンッと勢いよく扉を開いてしまった。そしてそのままぱっちりと大きく開かれた童瞳が室内を見回し、豪奢ではあっても生活感の感じられぬ部屋が普段と違って華やかに飾られている様と、ティーセットを前にしたテーブルに姿勢よくついている親友の姿を見止めると、喜びと興奮の齎す紅潮でミルク色の頬を染めながら彼女に駆け寄り両手を広げて――――ばふんっとプラチナの長髪も美しい少女の頭部を豊満な乳房で抱きすくめた。)

「あぁ…っ、リシェ、リシェ……久しぶりです。本当に久しぶりですね、わたくしの親友、とってもとっても大切なお友達……っ」

(そのままぎゅぅううっと力いっぱい―――とはいえ膂力など街娘以下の引き籠り娘の細腕によるものなのでたかが知れているが―――抱き締めて、ここまで急ぎ足で向かった事でほんのりと汗ばむ体温と、匂いの篭りやすい豊乳の谷間から立ち上る桃の果実にも似た香りで彼女の頭部を包み込む。)

リシェ > (決して。足音が聞こえた訳では、なかった。
淑女らしからぬと、後々思い返して彼女自身が、きっと赤面するのであろう、足取りの速さは。本来なら、床を蹴り、音を立てていたのかもしれない、けれど。
王城の廊下に敷かれた絨毯は、その全てを受け止めきって、存分に役目を果たしていた為に。
にも関わらず、ふと、少女が顔を上げたのは。きっと、漠然と感じる物が、有ったのだろう。
馴染み始めた、魔力の気配、かもしれない。空気の流れのような物、であるかもしれない。…だが、実際には、きっと。
数え切れない程、逢い続けて、色々な事柄を、共に交わし合ってきた。そんな親友だからこそ、漠然と感じる物が有った。のだろう。

そうして、目線を、部屋の扉に向けた途端。)

「 ……、っ、っ…!?とるっ、…ぇぇ、そう…です、ぉ、お久しぶりで  ……す…!?」

(流石に。扉の方は、絨毯程。重みを、力を、受け止める事に、慣れていなかったらしい。
抗議の悲鳴を響かせながら、盛大に開け放たれた扉。その向こうに立つ、とてもとても、煌びやかな…少女の知る、誰よりも、「お姫様」めいた、彼女の姿。
音の強さに、首を竦ませ。どきどき、跳ねる鼓動を、胸元毎、押さえ込むようにしつつ。
ちゃんと、客人を出迎える、その為に。立ち上がろうとした…のだけれど。

基本、ワンテンポかそれ以上、遅くなりがちな少女の事。音に驚いた事も有り、反応は、まるで間に合わなかった。
中腰になるか、それ以下の所で、あっという間に。彼女の側から、距離が詰められて。
そうすれば、もう、いつものように。その胸の中へと、包み込まれてしまう。…飲み込まれる、の方が。適切かもしれない。
視界が埋まる。赤と白、その二つで、いっぱいに。ふわふわとした、彼女特有の、甘い甘い香りが。頭の芯まで、雪崩れ込んで。
思わず、覚えてしまう目眩は…物理的に。息すら侭成らない、その苦しさも。原因であるのかもしれず。
ぱしぱし。似たり寄ったりの、力の弱い、少女の片手が。抱き締めて、離してくれない、彼女の二の腕辺り。幾度か、叩いて。)

トルテ > 「~~~~~……っ♡♡」

(可愛いっ! そんな想いが胸の辺りから頭頂へとじわじわ~っとせり上がっていくのを感じる。乱暴に開いた扉の音に華奢な肢体を竦ませて、困惑に途切れ途切れになる声音を紡ぐ少女の姿。それに得も言われぬ興奮を覚えてしまったのは、会えない時間の長さが想いを募らせた結果なのだろう。同性の親友であり、トルテの身体に掛けられた淫呪の滾りを幾度となく受け止めてくれた少女に向ける感情は、単なる友情を越えて恋情に近いくらいになっているのだから。その結果、いつもの様に彼女を抱きしめ真冬の寒さを払拭するくらいに熱帯びたたわわな肉鞠が親友を窒息へと誘う事となったのである。)

「リシェ、あぁ……リシェ、リシェ……っ♡ リシェの匂い。リシェの匂いがします……っ♡」

(親友の形良い鼻先と言わず、可憐な唇と言わずメロンよりもなお大きな柔肉で挟み込んだお嬢様は、白金の艶髪が形作るつむじに鼻先を寄せて匂いを嗅ぎ、懐かしい彼女の香りで肺腑を満たす事で親友との再会を実感する。身長差こそほとんどなくとも、乳房もお尻も豊満極まるお嬢様と比べれば、頼りないくらいに細くて華奢な彼女の身体。それでいて貧相な所などまるで無く、芸術家の作り出した彫刻の如く蠱惑的な曲線を描いているのだから、同性としては妬ましいくらいに羨ましく、ふたなり男根はそんな彼女身体にどうしようもないくらいに欲情してしまうのだ。彼女がいつもの様に寝台の端にでも腰掛けていたのなら、きっとこのまま押し倒し、二の腕を叩く愛らしい打擲も無視して、とりあえずは一回シて落ち着いてからです! とでも言わんばかりに彼女の事を滅茶苦茶にしてしまっていただろう。が、今日は普段と違って彼女の傍らには手間暇かけて準備してくれたのだろうティーセット。そこから香る甘く品の良い香りが、暴走気味だったお嬢様にいくらかの慎みを思いださせた。)

「――――っは! ご、ごめんなさい、リシェ。つい、興奮してしまいました。大丈夫でしたか……?」

(正気に戻ったトルテは双腕の力を抜いて、一房だけでも彼女の頭部以上のボリュームを有しているだろう柔肉の圧迫から親友の頭部を開放しつつ問いかける。申し訳なさそうに眉尻を垂れさせつつ、それでいてまた何かきっかけがあれば同じ過ちを犯しかねない喜びの大きさが滲む童顔が親友の顔を見下ろしている。)

リシェ > 「は………っ、ふ、っぁ…、ぁ、……く、ふは、ぁっ……!!」

(危うく。年を跨がずに昇天しかけた。もとい、天国には、流石に、行きようもなさそうなので。黄泉に繋がる、川の流れでも見えた…と、しておこうか。
一抱え、二抱え。それ程の量感を保つ、豊かさ極まる彼女の胸。深い谷間に、すっぽり、飲み込まれてしまったなら。もう、其処に在るのは、彼女を感じさせる、要素達だけ。
ドレスの作りが、殊更浮き上がらせ、際立たせる、その肉感が。頬や鼻筋に、直接、触れる。しっとりとした感触は。此処まで、彼女がどれだけ、急いできたかの証なのだ…と。
汗の臭い…とは思えない、瀟洒で、けれど何処か淫靡な、花香にも似た芳香によって、教えてくれる。
早めのペースで刻まれる、息せき切った彼女の鼓動が、頭蓋に響くかのようで。さながら、温もりと心音とに埋め尽くされる、暗闇は。
母胎の中へと、逆戻りしてしまったかのような。錯覚を抱かせる程。
とても、とても、女性らしい女性でもある、彼女の事だから。更にその先、母性すら感じてしまう、というのも。きっと、おかしな事ではない、筈で。

けれど、少女自身を含む、そう多くない者達だけが。女性性とは真逆の、象徴の存在を、知っている。
今も、ほんの少し、体勢が変わったのなら。あの逞しい、とてつもない、とすら言えてしまう、男性めいた存在が。
ドレス越しであろうとも、何の隔たりもない程の熱さで、押し付けられてくるのではないか…考えると。くらり。また目眩。
少女の方も、運動後とは違う形で、鼓動が早くなっていく。

…ここまでで、一連の流れ、というように。我を取り戻した、彼女が、自分から。身を退いてくれなかったなら。どうなっていた事か。)

「ふ……は、…んっふ、ぁ………っは…!ぁ…ぁ……もぅ、いつも、なのです…から……いくら、わたしでも…流石に。…慣れは、出来ません…」

(呼吸を奪われる、苦しさに。…ではなく。彼女に包まれる、取り込まれるかのような、その昂ぶりに。
少し目を潤ませつつ、んん、とわざとらしく、咳払い。乳圧に縒れて、くしゃくしゃになってしまった、長い髪を。そそっとどうにか、元に戻せば…
改めて。椅子から立ち上がり、ドレスの裾を摘むようにして、彼女に、頭を下げる素振り。)

「けれど。…ふふ?いつも、通りというのは…それはそれで。安心します。…お変わりないようで、何よりです、トルテ。
…今日は……いっぱい、お話しするのでしょう?…お茶も、お菓子も、用意………いたし、ましたので。」

(そうして、席を勧めつつ。…内心、また新たに、違う意味で。どきどき、する。
…用意した。自分で、頑張ってみた。随分以前、とある城への侵入者に、出遭った際の練習分よりは。上手く淹れられた…と、思うのだけど。)

トルテ > (細首を逞しい剛腕に鷲掴みにされ締め付けられていたかの様に必死で酸素を取り込む乱れた呼吸の悩ましさと、燐光めいて仄かに輝く橙の瞳の潤む様子にもちょっぴりいけない気分を抱きつつ、そこは流石に貴族教育の行き届いたお嬢様。親友が立ち上がり、改めてこちらに淑女としての礼を向けてくれるのならば、こちらもまたスカートの裾を摘まんで軽く膝を折る見事なまでのカーテシーを披露する。最早貴族令嬢としての人生を歩むつもりなど無くなっているというのに、それでもこうして条件反射のごとく礼を返してしまうのは、なんとも因果な物だと思う。)

「リシェもいつも通りですね。その……ドレスの下、何もつけていらっしゃらないんでしょう……?」

(軽く黒瞳を泳がせつつも、柔らかく膨らんだ丘陵の先端だとか、下着の線の浮かばぬ腰のラインに視線を向けつつ確かめるのは、抱擁の際、薄絹越しにダイレクトに感じられた柔肌の感触から得た問いかけ。背筋の白肌が大胆に晒されたドレスは少女の撫で肩に沿ってするりと薄いドレスの襟布を滑らせればいともあっさり出来てしまうはず。そしてただそれだけで、最も大切な相手意外には本来晒す事が許されぬ部分の悉くが晒されてしまう無防備は、王城住まいの姫君でありながらも、彼女が相応の対価さえ払えば誰にでも抱かれる娼婦として飼われている籠の鳥としての証明でもある。そんな親友に向けるのは安っぽい同情心などではなく、ずぐんっと下腹の疼きがパニエ状にふんわりと広がるスカートの一部を歪に蠢かせてしまうイケナイ気持ち。)

「――――……はい、そうですね。リシェには話したい事も聞きたい事も沢山あるんです。今夜も寝かせません♡」

(くすくすと笑いながら親友の対面に置かれていた椅子を「んしょ…っ!」と持ち上げ、水鳥めいて長く優美な椅子脚を絨毯に引きずりながら場所移動。彼女の真隣、それこそ二の腕が触れ合ってしまう程の至近距離に移動させた所でスカートを抑えながら席につく。そうして、少し緊張気味に給仕してくれた彼女―――緊張や不安が愛らしい外見の所作から滲む様は嗜虐を刺激し、屋敷のメイドに父や兄が時に意地悪する気持ちをトルテにも実感させた―――から湯気を立ち昇らせるティーカップを受け取り、ぽってりと唇に寄せて一口含んでにっこりと微笑むと)

「――――ん、美味しいです、リシェ。ありがとう」

(本来であれば自分よりも位の高い姫に向けて、どこかちぐはぐな労いの言葉を向けた。とはいえ今のトルテは姫君と対面する貴族令嬢としてここにいるのではなく、娼姫を買った主人としてここにいるのでもない。リシェという名の女の子の親友としてここにいるのだから、立場の違いなどは気にする事なく、ただただ彼女がこちらの事を思って一生懸命に用意してくれた事に対してうれしいと思っているという気持ちを伝えれば良いのだ。)

リシェ > -継続致します。-
ご案内:「王都マグメール 王城2【イベント開催中】」からリシェさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 王城2【イベント開催中】」からトルテさんが去りました。
ご案内:「王城 とある娼姫の部屋」にトルテさんが現れました。
トルテ > 【継続ロルの待機中です】
ご案内:「王城 とある娼姫の部屋」にリシェさんが現れました。
リシェ > (互い、そこそこ程度には。貴族の、王族の、お嬢様らしさを。忘れてはいない、らしい。
とはいえ、きっと。そうやって、取り繕えるのも。最初だけ。どうせ、二人きり、誰が見ている事も、無いのだから。
挨拶さえ、終えてしまえば。後は仲の良いお友達、そういう関わり合いになる…だけでは、済まず。きっと。直ぐにその先、より深い関わりへ、繋がりへ。雪崩れ込むのが、目に見えている。
何せ。いつもの事であり、当たり前の事、なのだろうから。)

「はい。そこは、いつもと…同じ、です。トルテのように…今日だけの、お洒落など。出来たら、良かったのですけれど。
……けれど…変わった所も、有るんです。トルテには、見ておいて欲しい…と、思うのですけれども…ね?」

(人によっては、はたかれてもおかしくないような、彼女が付け足した、問い掛けも。少女にとっては、あっさり、肯定出来てしまう内容。
雪すら降りしきる、冬空の寒さから、完全に護られた…王城の加護という、籠の中だからこそ、ではあるものの。少女に宛がわれる、衣装という物は。
肌身を護る為でも、彩る為ですらもなく。端から脱がせる事が前提で。それを、どれだけ扇情的に出来るかばかりで、選ばれている。
彼女の視線が。何処をどう、伝うのか。目には見えない代物でも、はっきりと、察せてしまう。
改めて椅子へと戻り、腰掛け直しながら。彼女とは、比べ物にならない、仄かな胸元を少しだけ、反らしてみせ……それから。ぁあ、と。小さく、声が出てしまう。
もう、彼女が知らない所など、何一つ無い。そう思っていた、自身の身体に。一つ、彼女が未だ見た事のない、変化が有ったと。それに、気が付いたから。
一晩だろうか。それ以上だろうか。長い逢瀬を、約束してくれる、彼女の言葉に。ティーカップを引き寄せながら、やんわり、笑んで。)

「わたしも、もちろん、そのつもり…です。トルテにも、聞きたいお話、色々、有りましたし……
触りは、以前のお手紙で、お聞きしましたけれど。…矢張り、大事な事は。直接、こうして。一緒に、お話したいですから。」

(面を合わす機会が、なかなか無い、分。その機会、一つ一つを。大事にしたい。
だから、大事なお話が有るのなら。重要な事同士、一緒にするべきなのだろう。そんな風に。思って。
向かい合うのではなく、直ぐ隣へ。寧ろ、一緒に密着して、座るかのような位置にまで。椅子を動かしてくれる彼女に。
矢張り、胸の奥底から沸き上がってくる、温かな物と。…同時に、似ているようで全く違う、粘っこい熱さを。下腹の底にも、抱いてしまう。
きっとそれは、仕方のない事だろう。椅子を引いてくる、歩みの間も。きちんとした姿勢で、腰を下ろした、その際にも。
整えられている筈の、彼女のスカートの一部分。抑えても、抑えきれないかのような。明らかな、異物にも似た膨らみが。どうしても、目に入ってくるのだから。
矛盾を孕む。それも、いつもの通り。やがて、差し出された紅茶に、彼女が、口を着けてくれる。
…艶めかしい。そんな色を、感じざるを得ない、唇が。カップに着けられる様子を。軽く、胸元で両手を重ねるようにして、見守っていたのだが。

美味しい、と。彼女が、そう言ってくれたから。最初は、ふわりと笑みが零れる。それから、安心と脱力とを、綯い交ぜにして、深く、深く息を吐き。)

「は…、ぁ……良かった…です。どういたしまして、トルテ。…少しでも。今日の為に、勉強した…甲斐が有りました。
………そう、わたし…色んなお勉強。始めたんですよ…?普通の方が、学校に通って、学ぶような事だとか。……今なら。ちゃんと、宿代の支払いだって、出来ますから。」

(遅れて、自分でも、一口。…少なくとも。以前挑戦した時よりは、上手くなっている筈。そう、自分でも思える。
さすがに、こちらは、城下のお店から、用立てて貰った。甘さ控え目の、パウンドケーキを。切り分け、彼女に、差し出しながら。
先ずは一つ。自分の、近況を。確かな、生き方の変化を。口にした。)

トルテ > (どのようにしたとてその重みで垂れ拉げてしまう己の駄肉とは異なり、程よく手の平に収まるお椀型の乳房に手を添え見守る親友の不安げな所作は思わず『不味いです。とてもではありませんがこれは飲めません』なんて心にもない意地悪な言葉を投げてみたくなる嗜虐を煽って止まぬ愛らしさ。当然、そんな親友にそのような冗談を投げられる程の強さも持たぬお嬢様は、ふと湧いた悪戯心に蓋をして、素直な感謝の言葉を少女に告げる。それに対して心底安堵したかの様に若干の強張りを見ていた表情を綻ばせた彼女が少し得意げな言葉を続けるのなら)

「ふふっ、リシェも少しは市井の暮らしという物が分かって来たみたいですね。でも、まだまだリシェの知らない事はいっぱいあるんですよ?」

(くすりと上品に忍び笑いつつ、ぱっちりとした黒瞳を細めつつ眉根を持ち上げ、冬場においても瑞々しさを失わぬ桃色の唇の端を釣り上げて先輩ぶる引き籠りお嬢様。そんなお嬢様のお忍び探索を陰ながら警護するメイドがこの様を目にしたならば、きっと疲れ切った様な表情で首を左右に振る事だろう。)

「それにしてもリシェ、いつの間にそのような事を覚えたんですか? もしかしてそれも、お手紙に記してあった特別な方の影響かしら? ね、リシェの大切な方ってどんな人ですか? わたくし、とっても気になりますっ」

(給仕娘の一人もいない親友と二人きりの空間だから、堅苦しい作法なんて気にせずに、むしろ率先してマナーを破るかの奔放さを発揮して、テーブルに肘をついて身を乗り出したトルテは斜め下から覗き込む様に親友の美貌を見つめながら問いかける。両の二の腕に挟み込まれ、更にはテーブル板に圧し掛かったたわわな柔肉がそれはもう複雑に拉げ、大胆に開いた襟ぐりから覗く乳棚の稜線を強調する。シミ一つ見られないミルク色の肉鞠の潰れ拉げた谷間に潜り込む編み紐は、赤を基調として白色のフリルやレースで飾られたドレスの中で強烈な異彩を放つ黒色のチョーカーから伸びた物。細い三つ編み状に編み込まれた黒紐は、ペットのリードめいていて、さして長くも無いその先端には指先を引っかける事の出来る金属の輪などもついている。数ヶ月に一度くらいの頻度でしか出会えない親友たる娼姫に会う事の叶わないお嬢様は、当然の様に出会う度に違う着衣を見せる物の、しばらく前からその細首を飾るのはずっと同じチョーカーのまま変わらない。それがトルテにとっての大切な人からのプレゼントである事は既に話したのだったかそうでなかったか。ともあれ、親友とのパジャマパーティといった状況に心を浮き立たせるお嬢様は、控えめに差し出されたパウンドケーキにだって、何を言うでもなくあーんとおちょぼ口を大きく開いて、餌付けを強請る雛の様な視線を彼女に向けて見せたりする。)

リシェ > (もし。二人の仲を、今までに見た事の無い、新米の侍女などが居たのなら。しげしげ、首を傾げる事だろう。
そもそも、見た目からして。二人の少女は、正反対、と言っても良い。いっそ、異端同士、異物同士、反目してもおかしくない程に。
そんな二人が、これだけ、仲よさげに振る舞い、語り合うのだから。人間、見た目ではないのだ、と。体現しているかのようでもあり。…もっとも。一方は、人とは、言い難いのだけど。
一切れ大に切り分けた、ケーキ。それを、皿毎隣へ差し出したものの。何とも、悪戯げな笑みで、唇を彩ってみせる彼女が。斜めに身を乗り出してくるのなら。
本来、視線の高さに、其程差の無い彼女から。明らかに、見上げて来られる、という違和感と。頭がもう二つ、と言わんばかりのボリュームを誇る、その乳肉が。
いっそ、華奢なテーブルに、抗議の声を上げさせかねないような、重みを掛けながら。大きく撓んで、つい先程、挟み込まれた峡谷を見せ付ける。たっぷりと、盛り上がる稜線が。今にも、襟刳りから零れ落ちてしまいそう。
…同性ですら、どぎまぎせざるをえない、その情景。色に染まりきった少女すら。少しだけ、目線を彷徨わせるものの。
本命は其方ではなく。突き出された顔、唇。何を求められているのか、察すれば。ふふ、と小さく、声にして笑ってから。ケーキを小さく切り分けていく。)

「それは。…思い知る事、ばかりです。…何も知らなくても、良い。…知った所で、どうにもならない。……そんな思いに、かまけてしまって。どれだけ、知ろうとしてこなかったか。
今になってつくづく。悪いのは、周りだけではなかった、と。考えてしまいます……」

(口も、手も、同時に動く。少しだけ、自省と、自嘲。今までにも有ったような、そういう苦さが、声の中に滲むものの。
其処に対して、彼女が、何かを言うよりも先に。一口大に切った、ケーキの一欠片を。ぁーん、と声にしながら。彼女の口内へと運び込む。
そのまま。ことん、と。音のしそうな素振りで、首を傾げてみせてから。)

「結局。…わたしが、一番、知らなかったのは。…変わっても良い。変わる事を、願っても良い。そういう事だったのでしょう。
……えぇ。それを、教えて下さった方が。わたしには……出来、ました。…大切なお方。そう、思っています。
そうそう。そのお方も、わたしにとっては……トルテの、大切な方と、同じで。『お姉様』…なのですよ?偶然ですけれど、素敵だと、思いませんか?」

(そっと頬を染めながら。フォークを持つのとは、逆の手を。彼女の前へと、差し出してみせる。…指に嵌った、金の指輪を。
普段は、当事者以外には見せない、或いは見えない、そういう物。それでも、親友たる彼女には。知っていて欲しいから。
…ただ。それでも、唯一点だけは。きっと、未だ語れない。その女性は、紛う事無い、純粋な魔族であって。引きずられるように、少女の魔性も、増しつつあるのだという事は。
正直。人から離れていくにつれ、負の感情、そう呼べるものは。どんどん、大きくなっていく。…怖い程に。
だからこそ。負の、正反対。最も眩しい、温かい、愛おしいとすら思える、彼女にだけは…)

トルテ > (小さく笑った少女が上品な手つきでパウンドケーキを切り分けてくれる音が聞こえてくるならば、親友に手ずからケーキを食べさせてもらうなんて経験を持たぬ―――その癖お姉様からはもっといやらしい方法で食べさせてもらったりするのだけれど―――トルテは思わず駆けだしたくなるような疼きを伴う期待感を豊乳の内で弾ませながら、心地よく響く彼女の返答に鼓膜を震わせる。)

「―――はむっ♪ ぁむ、ん、む……もふ、もふ……はむ。んっ、これも美味しいです♪」

(本来であれば過酷な運命を恨み、もっとひねくれた性格になっていたとしてもおかしくない境遇にありながら、トルテが親友として友誼を重ねた少女はどこまでも生真面目だった。己を攫い、好き勝手にして、更には破る事の出来なかった処女の封印に対する当てつけの如く様々な呪いを施して来た淫魔とその眷属を恨み、そのような運命を与えた神にさえも恨み言ばかりぶつけてきたトルテとは大違い。そんな風に考えるともなく思考していたトルテは、続いて発せられた言葉に)

「まぁっ! それは本当ですかっ! リシェの大切な方もお姉様だったなんて……。リシェはわたくしと違って男の方との行為にも嫌悪感なんて抱いていないように思えましたし、むしろそうした普通の関係をこそ望んでらっしゃると思っていただけに驚きました。」

(テーブルに肘をつき、重ねた前腕に頬をくっつける様な、お嬢様のテーブルマナーとしてはとてもではないが看過できない無作法を見せつつ親鳥から与えられたケーキを咀嚼していたトルテは、予想だにしていなかった彼女の言葉にガバッと身を起こし、思わず開いてしまった口元を片手で隠しつつ驚きを吐露した。そんな動きに合わせてたゆゆんっと豊満な乳房が揺れるのは、窮屈に感じてしまうブラジャーを今日も怠惰なお嬢様は付けていないからなのだろう。)

「………でも、不思議ですね。誰とも分からない男の方にリシェが取られてしまったって思った時には、なんだか悔しさも浮かんできましたけど、それが女の方だって聞いたら、少し嬉しく感じてしまうだなんて。………ですけど、ええっ! 素敵ですっ♡ 本当に素敵ですっ♡」

(口元を覆った白手をそのまま緩く握って思案深げに黒瞳を泳がせたトルテはぶつぶつと自分でもよく分からない感情の動きに小首を傾げる物の、親友の問いには再びぱっと屈託の無い表情を向けて言葉を返した。そうしてその眼前に差し出されたガラス細工の様に繊細な手指を飾る輝かしい細輪に双眸を煌めかせた。その繊手を両手で支え、擽る様に撫でながら金輪と親友の表情を行ったり来たりする双眸が『これがリシェの《お姉様》からのプレゼントなんですねっ?』と問う。白磁の頬を染める親友の、形良い曲線の内に潜んだ懊悩になど気付きもせぬまま。)

リシェ > 「良かった。…此方は、侍女の方に、選んで頂きました。……ちゃんと、お願いしたら。…応えて下さる、方も。……此処には、たくさん居られるのです…」

(それだって、知らなかった。自分が、普通ではない、扱われ方ばかり、しているからと。自分の方も、普通に接する事を、しなかったから。尚更、普通になれなかったのだ、と。
普通にしてみたい。その願いを、恨み言のように、募らせるだけではなく。ちゃんと、実行したのなら。案外、出来る事が、有ったのだと。
…甘めの声音を、更に甘ったるく、砂糖菓子のように蕩かして、ケーキを食べる彼女の様子に。微笑みながら。…また、考えてしまう。

きっと、彼女が思っている程。少女は、生真面目でも、純粋でもない。
時には、彼女が、淫魔達に向けていたのと、同じような恨みを。憎しみを。半魔という理由で、陵辱や、調教の限りを尽くしてきた、王城の人間達に。抱いてきた。
そういう者達とは、明らかに別の存在だと、解っている彼女には。決して、向ける事が無かっただけで。
…そして先日、出逢った魔族の女性に、与えられた力で。幾許かだが、とうとう…”やり返して”しまった。
無様に這いずり、泣き叫ぶ、直前までは自分を犯していた筈の、貴族男性の姿。…思い出して。ぞくりと。背筋を、何かが這い上がって来る。
薄暗い、淫らさとはまた別の、どうしようもない物が。目の前の彼女へと、繋がってしまうその前に。蓋をして…仕舞い込んで。)

「確かに、そう…ですね。性別で、好き嫌い、というのは…あまり、有りません。男の方でも、女の方でも……ぁぁ、誤解のないように、言ってしまいます、けれど。
…そのお姉様も……ですね。魔法を使って、その、トルテの…………トルテと、いっしょのように、ですね……?」

一応、口の中身を、飲み込んでから、だろうか。がばり。勢い強く、身を起こす彼女。うっかり、頭と顎とが、ぶつかりそうになり。仰け反るような姿勢になって、回避しつつ。
念の為、といった具合に、付け足すのは。その女性に、愛された時には…普段の、彼女と。同じ様な形だった、という事。
どぎまぎと、目元を染め、瞳を揺らがす、その表情は。…嫋やかな少女めいた肢体に、明らかに不釣り合いに反り返る、凶悪な肉棒。そんな光景が、目にちらついたり。
ついつい、似ていると言って良いだろう、彼女の裸体を、目の前で思い浮かべてしまったり。
…そうせざるを得なくなるような。勢い跳ねる、獰猛に暴れるかのような、彼女の乳房を。広い襟刳りから、多分彼女の気付かない内、僅かに見え隠れする、赤い輪の上端に。
気付いてしまったり、するせいだろう。要素があまりに多すぎて。一気に、理性が畳み掛けられ、ダウンしてしまいそうだった。

今にも、湯気が立ち上るのではないか。そんな額に、軽く、掌を当てた後。自分の分の紅茶を、二口程、口に運ぶ。それで、少しだけ落ち着いてから。)

「けれどわたしも…誰彼構わず、平気、ではありません。……嫌いな人は、嫌い。…酷い人。怖い人は……嫌だ、と。頑張って、この先、口にしたい。
…わたしもですね?トルテ、あなたが…あなたの望む、あなたが幸せそうに、語ってくれる。そういう方と、結ばれてくれた、という事が。…とても。とても、嬉しいと思います。

…ねぇ、もっと、教えて下さいませんか?トルテの『おねえさま』は、きっと。…わたしの知らない、外の世界のお方…なのでしょう?」

(思えば、前回は。極々触りの所、そういう出逢いを果たしたのだ、という程度しか。聞けなかった。つい、いつものように。盛り上がって、盛って、しまったから。
だからこの場で、改めて、問う。…彼女に、幸せを与えてくれたのは。自分と同様、暴虐や恥辱に囚われてきた、彼女に。安らぎを与えてくれたのが。どんな女性なのか…と。)

トルテ > 「…………………」

(訥々と語る親友の、危うい程の世間知らずっぷりに、何やら急に黙り込んで考え始めたお嬢様。その脳内では『リシェに間違った市井の常識を教えていやらしい行為を強要するなんてプレイも楽しいかもですよね……♡』と良からぬ事を考えていたりする。例えば『市井の方は街中でもよおしてしまった時には、物陰にしゃがみ込んでシャーッと致してしまう物なんですよ!』とか。困惑と羞恥に愛らしい美貌を染めながらも、親友の言う事を疑いもせずに鵜呑みにして、物陰にしゃがみ込む彼女の姿を想像して、ドレススカートに浮いた歪な膨らみを思わずビクンッと跳ねさせてしまう。とはいえ、リスの様に頬を膨らませたままもふもふと咀嚼を続けるお嬢様は無害な小動物といった風情で、その様に邪な思考に浸っている様には見えないだろうけれど。)

「ふふっ、分かっています。ちゃんとわかっていますよ、リシェ」

(何やら急に言い淀む親友に、こちらは全て理解していますと言った包容力たっぷりの笑みを浮かべたお嬢様は、たわわな乳房をふにゃりと少女の二の腕に押し付けて、プラチナの髪束からちょこんと覗く耳朶にぽってりとした桃唇を寄せて秘密めいた囁きを注ぐ。)

「リシェはおちんぽ好きですものね? おちんぽのない女の方ではきっと満足出来ないと思ってましたわ♡」

(稚気を残した上品なウィスパーボイスが奏でる《おちんぽ》なんて淫語で親友の鼓膜を撫で擽る。そんな悪戯を仕掛けつつも、続いて発せられた真摯な言葉にはこちらもまた背筋を正すかの様に表情を引き締めて――――すぐにそれがふにゃんと緩んだ。)

「えへへへ。わたくしのお姉様は、それはもうとってもとっても素敵な方なんです。すらっと背が高くて、胸も大きいのにわたくしみたいに無駄に大きいという感じではなくて形が良いんです。切れ長な瞳と、黙っていると少し怖いくらいの近寄り難い美貌を持っていらして、けれども仲良くなればとっても優しくして下さって…♡」

(だらしなく蕩け切った表情が惚気を前面に押し出して語る内容から重要と思しき要素を抽出したのなら、トルテのお相手となった《お姉様》はフラニエータと名乗る女盗賊―――これもふんわりとトルテが思っているだけで実際の職業はよくわかっていない―――で、スラム街の顔役をしているらしい。酒場で声を掛けられて、卓越した手管で誘惑されて、気付いたら一夜を共にしていたのだという。そこから数週間に渡って拉致されて、彼女の隠れ家で爛れ切った日々を過ごし、そうした逢瀬の中で淫魔の苛烈な調教にも耐え続けた封印すら破って処女を捧げ、最近では薬で生やしたふたなりペニスによる中出し射精もたっぷりと受け入れているのだとか。冷静にそれらの要素だけを見るならば、色々と心配になってしまう出来事ばかりだろうけど、少なくともそれを語るお嬢様の様子は心底幸せそうに見えるはず。)

リシェ > (よもや、二人共が、同じように。面と向かっては、そうそう、口に出来ないような事を。考えているとは。これまた、互いに、気がつけないままで終わりそうだった。
そもそも、少女の方が。無理矢理にでも、秘めた劣情に、一旦蓋をしなかったのなら。何処までも、妄想を増してしまいそうだ。
…例えば。どんな効果が出るのかは、相手次第…即ち、この場合、彼女次第、となる不確かな物なのに。自分と同じように、彼女の下腹に、印を刻んでしまいたい、だとか。
そうすれば。お揃いの物が出来て、淫らな意味でも…それ以外でも。ますます、絆が深められるかもしれない、だとか。
実に平和な面持ちで、彼女が、ケーキの咀嚼に終始してくれるなら。或いは、その裏で、擡げた肉棒をどうにかする事に、意識を傾けてくれるなら。
ほんの少しだけ、落ち着かないように。少女が幾度か、尻を浮かせて、座り直す。そんな仕草に。気が付かれずに済む…かもしれない。)

「そう、ですか?なら、良かったです。……本当に。男女でも、どちらであっても、なくても。わたしは、トルテが……  、っ、て。…!
とるっ、…トルテ、もぅ……!わたし、ちゃんと…っ、真面目にお話していました、のに……!」

(男性の方が良いとも。逆に、それが嫌だから女性が良いとも。どちらに偏っているとも、思われたくない。彼女が、両方の性を持っているのだから。
そういう事も有って、自分がその人に、両性としての責め方をされた事を。語ったのだが。…一瞬、とてもとても、穏やかな笑みを浮かべた彼女が。耳元に顔を寄せたかと思えば。
…それはもう、しっかりと。いやらしさに充ち満ちた、はっきりとした淫語を。耳へと送り込んできた。
大勢に嬲られながら、自ら口にする時より。快楽に感極まって、絶頂と共に口走るより。彼女の快く甘い声が、”おちんぽ”などと言ってのける事にこそ、ぽん、と音のしそうに頬を染めると。
矢張り、力らしい力など、皆無の掌が。ぺにぺに、気の抜けた音と共に、彼女の背中を叩く。
困った事に、実際の所、否定しようがない為に。尚更、身悶えするしかなかった訳で。…だが。じゃれ合うのは、暫しだけ。今度は、彼女の言葉を聞く為に。しっかりと、背を伸ばして。)

「うん……う、ん…?……そぅ。…トルテが、想うのは。そういったお方なのですね……?
やっぱり。わたしの、知り得ないような……想像出来ない、とても……遠い所に、居られる方で……いつか。そう、ですね。…お会いしてみたいと、想います。」

(正直を言うと。彼女の「お姉様」評は。あまりはっきりとした物では、なかった。主観的で、夢見がちで、ロマンチックで。乙女の想いが、過分に入った物だった。
けれど、それでも。彼女がどれだけ、想っているか。どれだけ、幸せなのかという事だけは。ちゃんと理解出来たから。きっと、それで良いのだろう。
この城とは、似ても似付かない、外の世界に。彼女を受け容れる、広い間口が存在し。其処から、更に先へと、彼女を導く者が居る。識りたいと願うのも。また、当然の事で。
…まぁ、会話の中には、監禁だとか、調教だとか、中出しだとか。明らかに、不穏な単語も散見するものの。それ等を、問題視出来無い、辺りが。二人の、経験故なのだろう。

それが終われば、少女も、語る。自分を変えてくれたのが、如何なる人物か。
輪姦陵辱の最中に現れ、助けてくれた。見た目は少女でありながら、貴族達にも一目置かれる御仁だった。
何の力もない少女に、ほんの少し、魔法を授けてくれた。…口にも、心に想う事すらままならなかった、自分の心に気付かせてくれた。そういった事柄を。
その上で序でに。子宮姦の気持ち良さだとか、排泄強要に狂わされた事だとか、当たり前のように続くのも。お揃いの、ご愛敬、という所。)

トルテ > (着衣越しには確認出来ぬ、大事な親友の目に見えるレベルの変化点。上位者からの命令次第で、どの様な相手にも抱かれ、どれ程に変態的な行為でさえ受け入れる娼姫なんて境遇にいながらも、品の良さと生来の生真面目さを失っていない様に見える彼女が、よもや淫らな魔紋を己の下腹にも刻んでしまいたいなんて望みを抱いているなどとは考えもしていないお嬢様。もしもそれが憎き淫魔に付与された呪い同様に己が身を苛む物であったとしても、トルテはやはり喜んでしまうのだろう。《親友とのお揃い》というのは、人恋しいお嬢様にとってそれ程の破壊力を有する物なのだから。)

「ふふっ、あははっ、あはははははっ」

(これまた淑女としては褒められない大口を開いての笑い声を二人きりの寝室に響かせて、トルテは他愛のない悪戯に可愛らしい反応を示してくれた親友に笑顔を返す。そうしたやり取りは傍から見ていれば女友達同士の他愛のない物として微笑ましくも見えただろう。しかし、当事者たるトルテは気付いていた。会話の合間、親友のふとした所作にいかがわしい妄想を挟んでしまって剛直を膨らませる自分同様に、彼女もまた何かしらの理由で興奮を募らせている事に。はっきりと説明出来るだけの何かを感じ取っている訳ではなく、ふとした表情や身じろぎから感じる微かな変化。そこからでも発情の兆しが感じ取れる程に、トルテとその親友は肌を重ねる女同士の爛れた行為を繰り返して来たのだから。豊満な乳房を守る様に肩を抱いて身を捩ったお嬢様は、背を叩く可愛らしい恥じらいに「きゃーっ♡」と嬉しそうなくらいの悲鳴を上げて応える。そんなやり取りの後に始まったお嬢様の惚気は、まるで容量を得ぬ拙い語りで、それでもこれまで伝える事の叶わなかった己の恋人についての情報を明かしていく。)

「はいっ、わたくしも是非ともリシェとお姉様には会って貰いたいと思っています。 …………あ、でも、その……駄目ですからね? わたくしのお姉様を取っちゃ……」

(大事な大事な親友に、とてもとても大切なお姉様を奪われる。親友の気質からしても、お姉様の意外なまでの誠実さからしても、そうした未来は訪れそうもないと信じられるのだけれど、それでもそれを想像するだけでトルテの黒瞳は途端にじわっと潤んでしまう。二人を同時に失うなんて、とてもではないけれど耐えられるとは思えないから。そんな子供じみた予防を最後に己のパートナーを紹介し終えたお嬢様は、改めて彼女のお相手様についてのあれこれを問いただす。その馴れ初めと、外見。どのようにして仲を深めていったのか。リシェの心をその人がどんな風に解していったのか。そして、どこまでも素直な少女は、淫欲旺盛なお嬢様の問いかけに対して隠し立てする事なく、気恥ずかしそうに白頬を染めながらも二人が交わしてきた逢瀬についても赤裸々に応えてしまって)

「うぁ……♡ ふわぁぁぁ……っ♡ そ、そんな事まで……えっ、は、排泄の強要……そ、それは、その………お、おしっこ、です……よね……?」

(子供っぽさをたっぷりと残し気弱げな童顔を興奮のピンクに染めて、若干鼻息さえも荒くしながら問いかけるトルテは気付いていない。強要された排泄が、小さい方なのか大きい方なのか気にする前に、まずは彼女のお相手様の名前なんかを聞くべきだという基本的な事にも。そして、普段はパニエ状に裾を膨らませる魔法の効果が着座と同時に切られていて、襞の長いフリルをティアード状に何段も重ねた飾りを持ってしても誤魔化し切れない怒張の強張りが、冬用ドレスの厚い布地越しにもじゅわりと色濃いシミを広げる程の先走りを溢れさせてしまっていた事にも。そこから溢れる雄の淫臭は、桃果めいたトルテ自身の匂いも圧する程になっていた。それはきっと中途半端に発情させられていて、己が語りによって想起を余儀なくされる《お姉様》との逢瀬の記憶の数々によって淫欲を強めさせられた半淫魔の少女にとっては媚香の如く感じられる事だろう。)

リシェ > (心とは、目に見えない物。だからこそ、安心出来る…かと言えば、そうではなく。
寧ろ、防ぎ止める術の無い、内側から、沸き上がってくる物だからこそ。ふとした拍子で、仕草に、表情に、出てしまいそうになる。
例えば、それこそ、処女を籠絡する、悪辣極まる淫魔の如き、所業として。彼女の下腹に、淫らな紋様を浮かび上がらせる…など、考えてしまったなら。
それと連鎖して、思い出すのは。真夏の逢瀬、二人で、海水浴場に赴いた時。そそりたった肉棒を、遠く、こちらの尻孔へと飛ばした、彼女の不思議な術。
あれを成したのは、きっと…彼女が、「お姉様」から用立てて貰ったのだろう、紋様だった。
同じような事が、出来るかと、考えるのと。あの時、太く太く、全てを押し込まれてしまった、肉棒の感触を。思い出すのと。
二つが重なり、自然と。ケーキを頬張る、彼女の顔だけでなく。テーブルの下、ドレスに隠されているのだろう、彼女の下半身へと。ちらちら、視線が揺れてしまう。
そうすれば。気付いているかどうか、しっかりとサイズを増し、フリルを揺らして、ぴくぴくと揺れる、テントのように浮き上がった情景が。目に入ってしまい。
ますます、彼女の肉棒を。貫かれる快感を。彼女に抱かれる悦び自体を。思い浮かべずに居られない。
一応。負の感情という、醜い代物だけは、隠し通せるのかもしれないが。その分、淫らな欲望に関しては、隠蔽も疎かで。
仕舞いには、片方の手は、ティータイムに終始しようと、努力を重ねているものの。もう片手が、ドレスの上で膝から内腿、その間を幾度も。撫でるように動いてしまう。
付け根の所まで、到達するのを。辛うじて、我慢しているというように。)

「……ん、むぅ…それに。トルテ……だって、好きなの…でしょう?
入れる側、ではありますけど…ぉ……おちんぽ、使って……精液吐き出して、気持ち良く……なるの、大好きじゃ、ないですか……っ…」

(不意打ちに、動転しつつ。明るい、彼女の笑い声に、掻き消されそうになりつつも。ぽそぽそ、紡がれる、反論は。
いつもと違い、すっかり、羞恥に怖じ気づいた、無垢な乙女のような顔のせいで。何やら、妙な錯覚を、抱かれてしまいそう。
そんな乙女が、半泣きの顔で、必死に口にした…と、思わせんばかりの、淫らな言葉だが。
実の所は、そんな言葉一つにすら。つい、想像が、加速してしまう。胎の奥で、跳ねて、暴れて、どくどくと精を噴き上げてくる…思い出して。
立ち上り始めた、彼女の雄臭に、気が付くのが遅れたのは。少女の方が、また同様に、雌の臭いを滲ませて。最も間近な、張本人が、その真っ直中に居たからであり。)

「と、る? ……っふふ、っ、しませんよ…そんな事。………トルテを、泣かせるなんて。わたし、したくありませんし……
もし。誰かが、そうやって、トルテを、泣かせるというのなら。……今のわたし、ちょっぴり、我慢、しない子になりましたから……きっと。仕返し、してしまいます。」

(出来る、のだ。やろうと思えば。相手が、普通の人間でしかないのなら、長い事、恐怖に圧し潰されてしまいそうな程の…心を、踏み躙る術を。今の少女は、得てしまった。
彼女に対しては、あくまで。魔法、という、たった二文字に集約して、伝えてしまうから。本質は、伝わらない筈…であるものの。
ともあれ、彼女が万が一にも、恐れるような。そんな事は、有り得ないと。涙目を浮かべる彼女の、背中を。今度は、叩くのではなく、優しく撫でて。
彼女が、落ち着いてくれたなら、会話を続けるものの。…落ち着いたとは、言い難いのかもしれない。
お姉様について、語る彼女は。矢張り、勢い込んで、幸福をお裾分けするどころか、怒濤の如くに溢れさせる勢いで甘い事も優しい事も。いやらしい事も気持ち良い事も。包み隠す事なく語ってくれる。
半分、その勢いに、押されるようになりながらも。少女もまた、彼女へ、説明を重ねる事になる。
出逢いの衝撃から、陥落の多幸感から。恥辱の転じた被虐から、圧倒的な情の快楽から…一つ、一つ。)

「ぅ、…ぅ。………そ…っちではない…んです、よ…?……流石のわたしも……ぁぁ…、あんなに、本格的なのは…初めてだっ…たので…す、が…」

(挙げ句、焦がれた人の命令で、自ら、尻孔を差し出し、汚濁の排泄を見せ付けた、その辺の話を。突っ込まれてしまうと。
さしもの少女も、両手で、目元を、真っ赤な頬を、包み隠すようにしながら。両足を、ぷらぷら、落ち着かずに揺らしながら、といった様になってしまう。
先程から。どくどく、心臓が、悲鳴を上げ続けている。過剰な労働で、痛みすら覚えそうになっている。
…ちらり。ちらり。指の隙間から、彼女に向ける眼差しは。もう、何時の間にやら。すっかり、彼女の下半身へと、虜になっていた。
厚手のドレスすら、じわりと、湧き出す先走りの濃さで、色を変えている。滲み出す雄の臭いが、茶葉の香りも、菓子の匂いも、すっかり、押し退けてしまう。
堪らず、内腿に、力が入ってしまえば。じゅわり…雌の蜜が、滲み出して。
こちらも、また。先程、彼女の言った通り、一枚きりのドレスなど。容易に、浸ませて、濡らしてしまいそう。)