2020/06/27 のログ
ご案内:「王都マグメール 王城2【イベント開催中】」にクレス・ローベルクさんが現れました。
■クレス・ローベルク > 中庭のベンチで、男が一人剣を振るっている。
剣、と言っても実剣ではなく、木剣。
言うまでもなく、鍛錬の最中である。
しかし、その表情は何処か緊張感というか、集中力に欠けた微妙なものだった。
とはいえ、それも無理からぬ。何せ、場所が場所。花咲き乱れ、貴族や王族が談笑に興じる半ば社交の場である。
「(お、落ち着かない……!場違い感凄い……!)」
一応、此処を修練の場として使っているのは、不可抗力の事である。
というのも、この一週間ぐらい、男は王城に泊まり込みで挨拶回りや、仕事に関するちょっとした打ち合わせをしている。
のだが、その間も最低限、実力を落とさぬ程度の修行はしなければならない。
本来ならば、王城の修練場が使える筈だったのだが、急に大規模な演習が入ったとかで――結果、男はこの様な場所で修行をする羽目になったのだった。
「き、筋トレとかを部屋でするだけにすれば良かった……」
だが、今更やめたというのも躊躇われる。
おそらくだが、王城の警備隊は男の修行のために、警備に融通を効かせてくれている筈なのだから。
故に、その好意を無碍にしない為にも、男は剣を振り続けないければならない、のだが……。
「つ、つらい……」
こんな辛い修行は、ある意味初めてかも知れなかった。
■クレス・ローベルク > ――男の鍛錬は続くのだった
ご案内:「王都マグメール 王城2【イベント開催中】」からクレス・ローベルクさんが去りました。