2019/10/02 のログ
ご案内:「王都マグメール 王城2【イベント開催中】」にナインさんが現れました。
■ナイン > ――――やれやれ、だ…
(どうにも熱っぽさを感じるのは。きっと、酒杯が過ぎたせいだ。
そう考えておくのが、精神衛生上得策だろう。
…背後からは未だ、賑々しい宴の賑わいが聞こえているが。出来れば暫く戻りたくない。
本日、この宴を主催しているのは。正直、仲の宜しくない…寧ろ互いに虎視眈々、隙を窺い合うような政敵だ。
無論相手が目上という事も有り。表だって仲違いしている訳ではないのだが。暗に、裏に、牽制し合う。
お陰でちくちくと言葉の棘を刺され、疑りの視線で針の筵、心身共にささくれ立ってしまいそう。
苛立ち半分で酒が進み、流石に少々熱っぽく。
酔い覚ましを口実に――こうしてテラスへと一人。)
ぁ、ぁ。…どうやって、帰ろう…か。
(思考はとっくに。此処から帰りたい、という方向に向いている。
が、退席するにも、当然。隙の無い良い訳が必要だろう。
いっそ正直に面と向かって。敵だから、嫌いだから。言い切ってやれたのなら、さぞ胸も空くのだろうに。
苦笑混じりに、手すりへと肘を預け。夜風に吹き曝される事にした。)
ご案内:「王都マグメール 王城2【イベント開催中】」にヴィルアさんが現れました。
■ヴィルア > 「…やれやれ…、と……失礼。先客がいるとは。」
奇しくも、女がテラスに現れた際と同じ言葉を言いながら
テラスに新たな客が現れる。
女とは同じ宴に居たものの、少し離れた場所で歓談していた、とある貴族だ。
中ほどまでワインが入ったグラスを持っており。
彼もまた、宴から抜け出してきたらしい。
そのまま、特に臆した様子もなく近づいていき、絶妙な間を空けて女と同じように手すりへと肘を預けよう。
「いい夜…とはお互い言い難いですね。初めまして。…リルアール家の次期当主です。
今夜は父の名代でここに。」
自分は相手を知っているが、相手が自分を知っているかわからないため…
少し気障らしく微笑みかけながら自己紹介を。
雰囲気から、女にとってはあまりいい宴ではないことを察してそれらしい言葉をかけて。
「…私もたまに抜け出すのです。どうも、空気が合わないことがありまして。」
今度は表情を変え、苦笑いを見せて。
同じ笑顔でも違いを見せるその表情は。
笑顔の裏に権謀術数を張り巡らせる宴の貴族とは違った印象を与えるだろうか。
ただ、彼もまた…この国で貴族位を維持する者だということは違いないが。
■ナイン > おや。
(同じ台詞だったからこそ聞き留めたか。
微かな声音に、肩越しの視線を向けたなら。此方へと歩み寄る影が一つ。
適度な距離感で横並びとなったその相手へ。眇めるような目を向けた。)
嗚呼。お名前はかねがね――子爵殿?
お互い、背負う物が有ると、気苦労も絶えないらしい。
――――レーヴェナイン、グリューブルム。まぁ好きに呼んでくれれば良いさ。
(ふんと小さく鼻を鳴らし。唇を吊り上げた。
両の家には爵位に多少の差が有るものの。そんな程度の代物を気にするつもりは毛頭ない。
それに多分――彼方の方が。広い販路を国に広げた、リルアール家の方が。色々な意味で有名だし、其処に実を伴っている。
それこそ。初対面にも関わらず、その家名を聞いただけで。納得してしまう程の。)
好い加減、上辺の付き合いにも慣れたつもりだったのだけど。
酒が回るとうっかり、口の滑りも良くなってしまいそうになるよ。
っ、は。いっそ気にくわない同士。上手い事城から抜け出せないものかな?
目の前に…主催の御仁の顔があると。折角の酒も不味くなる。
どうせなら別の誰かと、一杯飲み直したい気分…な物で。
(どうやら、彼の人物も。宴がお気に召さないらしい。
酒気とは別に回る口は。共犯者に引っ張り込みたがっているからか――単純に、愚痴る相手を見付けたとでも思ったか。)