2019/01/30 のログ
ご案内:「王城 浅層のサロン」にトルテさんが現れました。
トルテ > (今宵のディナーにはお酒が出た。アルコールはあまり得意ではないので…と遠慮するトルテではあったが、いやらしいニヤニヤ笑いを浮かべた中年貴族の執拗な勧めに抗しきる事は出来ずに軽く口を付けてしまった。それが良くなかったのだろう。身体が火照って頭はぽわぽわ、どうにもこうにも落ち着かない。夜の散歩でその熱を冷まそうとしたのは良いけれど、途中のサロンで結局ダウン。)

「――――……すぅ、……すぅ」

(暖炉の熱も暖かな談話室の端、長椅子のクッションの上にてはしたなくも寝こけてしまった。肘掛けの上に乗せた細腕を枕として、柔らかそうな白頬をふにゅりと歪めたその寝顔は、年相応の稚気が残るあどけなさ。 しかし、大人びたドレス姿は大胆に開いた背面から華奢な肩甲骨が浮く白肌を晒し、クッションに押し付けた胸元の、こちらも大きく開いた襟ぐりからは、たわわな柔肉の丸みが今にも零れ出てしまいそう。パニエの用いられていないスカートが覗かせるのはふくらはぎの半ばから先程度でどうにか品を保っていたが、それでも布地に浮き出る豊満な尻肉の丸みは男の視線を惹きつけずにはいられない淫猥さを匂わせていた。)

ご案内:「王城 浅層のサロン」にヴァルブルガさんが現れました。
ヴァルブルガ > この王城の片隅に間借りさせてもらっている身ではあるが、事務机一つの小さな執務室は
あまり使う機会もなく、ただ、本国との手紙のやり取りに利用させてもらっているだけである。
そんな書き物を終え、一杯のバーボンでほろ酔い加減の女は、サロンでどこか場違いにも見える
少女の姿を認め、どうしたのかとそっと歩み寄る。

「もし……風邪をひいてしまいますよ」

顔に一筋大きな疵のある女は、そっとトルテにささやきかけた。

トルテ > 「―――――ぁ、……ふ、?」

(トルテが口にしたのは甘口の飲みやすい口当たりの割には度数が高いレディキラー。しかし、酒精慣れしていない事もあっていとけない童顔は早々に紅潮し、それを理由に退散させてもらっていたので被害は少なめ。居眠りの間に多少は思考も回復して、今は寝起きの猫の様に目元をこすり、ソファクッションから身を起こして――――きょとん。垂れ目の双眸がいつも以上にぽんやりとした風情で心配げにこちらを見下ろす細身を見上げていた。「はて?」といった趣で小首を傾げた箱入り娘は、右見て、左見て、改めて見知らぬ相手を見上げた後に)

「―――――――はわぁっ!?」

(寝ぼけた双眸をまんまるに開き、酒精の残滓がピンクを灯した頬の熱を強め、大慌ててはしたない姿勢を正して彼女に向き直る。寝ている間に滑り落ちてしまったのだろう赤いヒールに華奢な足先を差し入れて、ぴたりと揃えて下ろした下肢を押さえつけたフレアスカートでさっと隠して)

「――――――……こ……こんばんわ」

(真っ赤な顔を強張らせつつ、それでもどうにか上品に微笑もうという努力を見せた。)

ヴァルブルガ > 「こんばんは。何か飲み物、お持ちしましょうか?パイナップルとかリンゴのジュースとか」

造作はきつい釣り目だが、その表情は柔和で。左目は柔らかく微笑んでいるが、傷でひきつった右目は
どこか眠たげで、眼球だけがきょろりとトルテを追って動いている。
シャツの上から羽織っていたショールをトルテの肩にかけてあげる。その首や手首には
うっすらと擦れたような赤いあざが少しだけ残っていた。

「それともお水がいいですか?」

目線を合わせるように腰をかがめて小首をかしげる。

トルテ > (目元に刻まれた傷跡と中性的な顔立ちのせいで最初は男の人かと思って身を固くした。けれども、騎士の様な服装に浮くのは女の柔らかな丸み。声音のトーンからしても眼前の相手が女性である事が分かって少し安心。その上彼女の唇が紡ぐのは、こちらの不調を心配する善意の言葉ばかりで、貴族令嬢らしからぬ無作法を咎める色は一切無い。大きく開いたドレスの襟ぐりから大胆に覗く細い肩に、自然な流れでショールを掛けてくれる所作などは、無骨で粗野な若い騎士達―――実際には言葉を交わす度胸も無いので偏見がほとんどである―――に是非とも見習ってほしいと思える紳士ぶり。その際にチラリと目に入ってしまった痛々しい跡に軽く興味を引かれつつも)

「――――い、いえ……あ、でも、その………せっかくですからお言葉に甘えて……リ、リンゴの……」

(人慣れていないのが丸わかりなおどおどとした様子。浮かべる微笑みはどうにかそれっぽい淑やかさを見せる物の、周囲に飛び散る冷や汗が幻視できる様な風情。しかして存外図太いのか、それとも暖炉のそばでの居眠りに喉の乾きを覚えていたのか、彼女の気遣いに甘えてリンゴの果実水をお願いする。)

ヴァルブルガ > 衣服や言動を見るまでもなく、ここは王城。身分のある年頃の娘がこんなところで酔っていては
と心配になるが、もう大人として扱うべき年ごろではあるし、矢継ぎ早に畳みかけるのもどうか、と

まずは一旦その場を去り、やがて爽やかな芳香のするグラスと、自分用のバーボンのグラスを手に
戻ってくる。

「どうぞ」

十分に冷えた果汁を差し出しながら、ちろりと朱色の舌で琥珀色の液体を舐める。
横目に少女を眺めながら、くすぐる様な声で、お酒はまだあまり?と尋ねて。

トルテ > (彼女の好意に甘えたのは、深呼吸のための間を貰いたかったからという事もあった。すー…はー…すー…はー…。気持ち落ち着いたかも知れない。左右それぞれの手にグラスを持って戻ってきた彼女の姿を遠目に見つければ、慌てて緩めていた気持ちを切り替え、改めて己の姿に恥ずかしい所がないかを確認し、スカートの付け根付近に繊手を重ねた淑女スタイルで彼女を待つ。)

「ありがとうございます。頂きます」

(差し出されるグラスを頭礼と共に受け取って、冷えた果汁水の涼感に、ほっと一息。緊張に強張っていた心も少しだけ解ける。)

「――――はい、お酒は、好きになれそうもありません。大抵の物は苦くて、頭がぼぅっとしてしまって……まるでいけないお薬の様……」

ヴァルブルガ > 戻ってくると、先ほどとは打って変わって淑女らしく振舞おうとしているトルテに、頬が緩む。
こちらもシャツ一枚で胸元のボタンは開いている、こんな時間でもなければ見とがめられる格好だ。

だが、微笑みの表情も少女が紡いだ危ないお薬、という単語に健全な片眉がチョンとはねて

「こらこら、お薬だなんて……まさか使ったりなんて……あれは色々と体に悪いんですよ?」

と口をとがらせながらもヴァルブルガの頬は良いとは違う朱色に染まって。思わず
左手の肘の内側をさするようなしぐさをして。

トルテ > 「――――いっ、いいえっ、まさかその様な。実物は見たこともありませんわ。お父様やお兄様からお話を聞いたことがあるくらいで……」

(彼女の言葉に慌てて振る小首が、ショールから覗くたわわな肉果実を柔らかく震わせた。それは眼前の高潔そうな騎士様に、爛れた娘だなどと思われたく無かったがための否定だったが、その頬に浮かんだ朱には垂れた黒瞳をぱちくりさせる。何気ない、しかして妙に意味深な仕草が、先程目にした手首の赤痣を脳裏に呼び覚ます。何かある。普段は鈍い癖に、いやらしい物事に付いてだけは妙な勘働きを見せるお嬢様は、思い切って少しだけ踏み込んで見ることにした。)

「―――――……少し、だけ……興味は、持っていますけど……」

(己のはしたなさの一端を覗かせる小声の告白に、こちらもじわりと羞恥を滲ませて。)

ヴァルブルガ > 「いけないお父様やお兄様ですね……ん……」

す、と間合いを音もなく詰めるような一声に、思わず言葉を止める。酒に酔った頭はふと
そのかわいらしい顔には不釣り合いな豊かな女性らしい体つきに意識を留める。
まぁ、こういう話がききたい盛りなのかもしれない。そして私も少々酔っている……。

そういうお話聞きたい、ですか?

すっと細めた目が一転して妖艶な輝きを見せ、ちろりと唇を朱色の舌が舐めた。