2018/11/29 のログ
ご案内:「王都マグメール 宴の成れの果て」にリシェさんが現れました。
リシェ > 「くは、ぁ……ぁ、あ、っは……ぁ…」

(こうやって、息を吐くのも幾度目だろう。…その吐息に、精臭が絡み付いて離れないのも。
夜毎繰り広げられる宴が、始めは酒や食事を愉しむ物から、侍女や無知な娘達を貪る物に。
会話を交わし懐を探り合う機会から、直接肉を犯して心を挫く争いへ。
挿げ変わってしまうのは、いつもの事だ。

今夜もまたこうやって。
街の人々、市井の瞳が決して届かぬ場所で。王族と、貴族と呼ばれる者達が堕落を晒す。

最初はきちんと纏っていた夜会のドレスは、もう、何処に行ったのか分からない。
床の上からようやく起こした肌身を、彩っている物が有るとすれば。
それこそ誰かの吐き散らした白濁ばかり。
…辺りは未だ、宴も酣。男が女を、女が男を、等というお決まりだけでは収まらず。
同じ性であろうとも、構わず求める者や犯す者も居る。
どちらでもない、或いはどちらでもある者達も、各々の好きに相手を漁る。
あげく何処から持ち込まれたやら、無機物だの愛玩動物だのを相手に盛る手合いすらも居た。)

「…つくづく。思いますね、世も末というのは…」

(きっと、今の。この国の事なのだろうと。
とはいえ、少女もそんな、伏魔殿を構築する、小さな歯車の一つ。
やがて。洗い息を整える間すらなく。此方へ向けて、誰かの手が伸ばされてくる。)