2018/08/05 のログ
■リュシー > (―――――どこかから、近づいてくる靴音。
伸びてきた誰かの手で強引に立たされたけれど、
抗議の声をあげる余力ももう、なかった。
―――――その先に待つものは、当然のごとく―――――。)
ご案内:「王都マグメール 王城/地下」からリュシーさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 王城2」にユールさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 王城2」からユールさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 王城/一室」にユールさんが現れました。
■ユール > ………ぼんやり。椅子に座っていた。丁寧に膝を揃え、その上に手を着き、姿勢を正し。但し瞳は焦点を結ばない侭で。
すぐ目の前では。先程迄無垢で無知だった貴族家の幼い娘が、床の上で四つん這いにされ、獣のように犯されている。
差程遠くない位置でも。同じような娘が、同じように覆い被さられ、のし掛かった男の肌身に潰されている。
寝台でも。床でも。テーブルでも。似たり寄ったりの光景が繰り広げられ。絹を裂き魂削る悲鳴と。とっくに壊れた喘ぎとが繰り返される。
それは、聖餐の宴に供された者達の末路。様々な思惑によって、各々の家から差し出された供物達。
常人ならば目を背けたくなる光景。明日どころか、何時我が身の事となるかもしれない惨状。それを、見ているのかいないのか。
とっくに使い古された娘だと知れているからか、明日にも神聖都市へ送られてしまう獲物達が優先なのか…幸か不幸か。まだ、少女自身は手を付けられていなかった。
だから、ただじっと。ぼんやりと。其処に存在し続ける。時折半分瞳を伏せては…結局。逸らしもせず、映しもせず。また元の位置に戻しながら。
■ユール > ――そのまま。使われる事なく終わったのか。
それとも。欲の尽きぬ男達に、引き摺り倒され啼く事になったのか。
全ては、歪んでしまった祭の裏側で――
ご案内:「王都マグメール 王城/一室」からユールさんが去りました。