2018/07/14 のログ
ご案内:「王都マグメール 王城2」にネーヴェさんが現れました。
ネーヴェ > (中庭に出た。
随伴してきた飼い主が、面倒臭い会議…なのか、それとも会議の皮を被った接待なのか。
そういう所に出席している合間。
娘が暇を持て余した結果。――勿論。主の所用が終わり、呼ばれれば飛んでいかねばならないが。)

 暇 …だ。
あっちは……頑張って る?

(高い壁に囲われ防がれ、外を見る事は出来無いが。
何処かから聞こえてくる練兵の声。
この所、魔軍に借りを返そうという気運が高まっているからだろう。

羨ましい、などと思いつつも。無い物強請りをしても仕方がない。
噴水を背にしたベンチを見付け、腰を下ろし。
……くぁ、と欠伸。こんな顔、主の前では…否、侍従でいるなら他者の視線が在る場所では、とても晒せない。)

ご案内:「王都マグメール 王城2」にフォーコさんが現れました。
フォーコ > 私が呼ばれる会議など内容は決まっている。
タナール方面への侵攻か、はたまた隣国への略奪か。

どちらにせよ可愛い我が飼い犬を長時間待たせるほどの重要な案件ではなかった。
親交の深い貴族の一人と団員に後を頼むと途中で抜け出した。

早く彼女に会いたい。 私は知らぬうちに城内を走ってしまっていた。

「待たせたな。 今用は済んだぞ。
近々隣国への襲撃をまたやるそうだ。
今度は君も参加してもらうぞ。」

ベンチに腰を着けている後姿に声をかける。
当然、彼女が欠伸を漏らして居ようと私の位置からでは見えない。

ネーヴェ > (この所働き詰めだ。
下手に、砦や主戦場といった、遠隔地へ送られない為に。
…目に見える所に置いておきたいという。飼い主達の意向が続いている内は仕方ない。
まぁ、犬としての役割より。愛玩される役目より。
侍従、メイド、としての平常業務が。己にとっては一番手こずってしまうので。
正直、其処が疲労の最大要因。
今もこうして、時間が在れば、うっかり眠りに落ちてしまいそうな……)

  っひゃ、ぃっ!?

(其処へ、不意に背後から掛かる声。
どうやら、主に呼ばれるどころか。先方から来てくれたらしい。
探させてしまった事やら、醜態を晒す寸前だった事やら、は後回しに…
文字通り、飛び上がらんばかりの驚き具合。
ぴんと耳を逆立たせて立ち上がる。
城に入る際はメイド姿、なのですっかり隠されているが。きっと尾の方も毛を逆立たせている。)

っふぉ…こ、様。
お早い、お帰 りで ………ご用 ぉ済みで、すか…?
…って。え…と。隣国 …と、いうと…?

(どの、国だ。
襲撃とは…どういう意味での物なのか。
主の一言からは、判別がつきかねた。
お陰で、ようやく長征の許可が出た、と喜んで良いものやら決め倦ね。胸元に手を重ね、首を傾げる仕草。)

フォーコ > 「すまない、休んでいた所を起こしてしまったようだな。」

飛び跳ねんばかりのリアクションと、舌足らずな話しぶり。
私が呼びに来るまでの間、彼女がどうしていたのかは子供が見ても分かる程で。

私は雑務に追われて疲労気味の彼女に、気遣ってやれなかったことへ謝意を示した。

しかしまあ、今の姿もまたよく似合っている。美人は何を着せても素晴らしい。
私は要点の掴めないでいる彼女を他所に邪な視線で眺めていたのだった。

「途中で抜けてきた。
それよりも隣国だ。より詳しく言うとハテグの向こう側に赴いて乱捕りをしかける。
簡単に言うと略奪だな。 君も知ってると思うがタナールへの出兵は元手がかかるばかりで見返りが少ない。
となると、より楽な所から盗ってくるしかないからな。」

道義的にはとても褒められたものではないが、仕方が無い。
私は赴くが彼女が拒むなら…いや、彼女に限ってそのようなことは言わないだろうか。

ネーヴェ > いえ。 いえ、その――大丈夫 で す、お気になさらず……

(寧ろ、主人に気を使わせる飼い犬など、在ってなるものか。
僅かに跳ねた呼気も。ベンチの背に乱された後ろ髪も。大急ぎで取り繕う。

…それでも。普段通り、何時も通りに。戻りきれたとは言えなかった。
何せ彼女の告げた任務は。
想像通りのようでいて――その実。場所、以外に関しては。
予想とまるで異なっていた為に。)

 それは。――それ は、その。
……相手は。人であれ 、敵と。そういう 事で―― す、か。

(敵とは言え、同じ人、と。そう言わなかったのは、せめてもの理性。
…確かに。敵と定めた、仇と見なした、人外化性の相手ではない。
それでも、主の果たすべき任務であり、主が与えてくれる戦場だ。
装束の胸元を握り込んで乱すように、指先に力が篭もりこそするものの。
きっぱりと、頷いてみせようか。)

フォーコ > 「私の前ではそう畏まらなくていいのだぞ。
飼い主ではあるが休みたいときは休めばいい。」

私が居ない時は他の飼い主の世話をしたりしているのだ。
疲労が溜まっても当然である。
それを知っているだけに慌てて立て直そうとする姿勢に申し訳なくなってしまう。

「端的に言うと弱い物虐めだし、気分が良くない所もあるだろう。
そうだな、今回は私と第五師団の者だけで行くとしよう。
何、相手は私一人でもどうにかなる相手だからな。
私が本気を出せばそこそこ強いのは知っているだろう?
君は私からの別名を受けていることにして休暇を取ると良い。
必要なら別荘も船も手配するぞ。」

私は彼女が視線を下ろした隙に隣へと勝手に座り込んだ。
可愛い雌犬の頭に手を載せては犬耳を触り、頭を撫でる。

私はこういう仕事をした所でなんら痛まないがそうでもない者もいる。
事実、こういった任務については気が載らない者には出なくて良いと言ってある。

ネーヴェ > ……………………

(目を伏せる。飼い主達の中でも、特に優しいこの主に。
寧ろ、彼女のこの思いやりにこそ。悪びれた、といった風情で。
掴み縒れた襟に気付く事なく。暫し、唇を震わせる。…震えてしまう。
そんな怯えにも似た物を、文字通り、力を籠め噛み殺すようにして。
間を置きつつも、顔を上げてみせるなら。)

い――ぇ。行きます。 行かせ――て、下さ…… ぃ。
この前 言った通りな んで、す。
私だけ 傷付かな いの は嫌で… ――だ から、 私だけ、 逃がし て貰 うのも。
………何か、が 違うのかな って。

(優しい主が居る。彼女も、それ以外にも。
妹と呼んでくれた人が居る。好意という感情をを教えてくれた人が居る。
あの砦でだって…己は生き残ったが。見方を変えればそれも、他の兵達に生かされたような物だ。

護られるだけで。
痛みを知らぬ侭で。
もう一度、戦場に戻れると思う程――己は、己自身に、甘くない。
指先の戦きを、掌に爪を食い込ませ、押し留めれば。
傍らへと腰を下ろした彼女に、改めて、真っ直ぐに目を向けた。)

フォーコ > 彼女が目を伏せ、何やら考え込んでいるようだ。
戦でも見せたことのない程に震えているではないか。
やがてその震えを押し殺してからこちらに顔を向けてきた。
眼差しには強い意思が宿っているように見える。

「そうか? 別に君以外にもこの件については抜けても良いと言っているぞ。
君が居てくれると私としては非常に嬉しいが相手は魔族すらいない普通の軍隊だ。
君を投入するような場面は来ないかもしれないぞ?」

私は爪が突き刺さりそうな程に力んでいる拳に気が付き、止めさせようと手を添える。

「それになネーヴェ。 戦は今すぐ出来る者でもない。
この会議で隣国へ攻め入ることが決まった所で実際に作戦に移るのは早くても数日はかかる。
今日の所は別のことをしようではないか。
どうする? この間みたいに訓練をまたしても構わないし、二人で遊びに出ても構わんが。」

とりあえず、彼女が望むような戦場は今の所直ぐにはやってこない。
部隊行動となると流石に今日明日では難しい。
私は誠実な彼女に対し、瞳を細め笑みを向けていた。

ネーヴェ > いぃえ。 その ――必ずし も、戦い …たぃ訳で は。
……闘えないなら。闘えない でも、良いんで す。
何というか。 その ……そぅ、怖いから とか、負けるからとか――――
そぅ、 やって。 言い訳 して。
何 もやらずに 、済ませるのが。済ませ て、貰えるのが。私は――――

(先の、村でも。わやくちゃな心持ちで言った言葉は。
矢張り未だに、己自身の中で、はっきりとした形にならない侭。
行き場の無い、多分自身に対しての苛立ちであろう物。
だから、彼女にぶつけるのは筋違いだ。

…そして彼女は変わらない。
こんなワガママを。子供の癇癪めいた感情を。受け容れてくれる。受け止めてくれる。
添えられた手に、初めて、食い込む爪を。掌に滲む血を自覚した。
一度視線を手元に落とし。力を緩めながら、おずおずと見返して。)

…そう。そうで、すね 。今も……余所の 師団で。
色々 集めるの に、苦労してる、って。
――今日は。 今日の所、は ……

(少し迷った。先日噛み裂かれた膝含め。
人より早く癒える身ではあるが、完調、とは言い難い。
そんな有り様で彼女と刃を交えるのは――きっと、失礼だ。)

残念で すけど、今日の私 ……多分 闘えませ ん。
それに――流石に。この 城に、私のよ ぅな物が。得物を持ち込むの……は、禁じられ てて。
ですから――――

(それ、以外で。
逆を言えば、闘う以外で、彼女が選んでくれるなら。喜んでくれるなら。
如何様にも付き従うつもりではあった。)

ご案内:「王都マグメール 王城2」からフォーコさんが去りました。
ネーヴェ > 【移動後継続】
ご案内:「王都マグメール 王城2」からネーヴェさんが去りました。