2018/06/03 のログ
ご案内:「王都マグメール 王城 廊下」にイズルードさんが現れました。
イズルード > 「おっと、失礼。あぁ、ここで私に会ったのは、見なかったことにしておくれよ?」

執務室を出た先、ばったり出会ったメイドの手を握る。
それは単なるスキンシップ――ではなく、金貨をそっと握り込ませる予備動作。
いわゆる口止め料を渡すと、男は会話もそこそこにメイドと別れ、足音を立てずに廊下を進む。
老執事の監視を潜り抜け、執務を放り投げてのサボタージュ。職務放棄である。
放蕩貴族、という呼び名を欲しいままにしている男は、やはり今日も不真面目で、仕事などする気はなかった。
求めるのは新たなる出会い。或いは享楽。何なら見世物などでもいい。
刹那主義で快楽主義。絵にかいた様な駄目貴族は、王城の廊下を巡り歩いていた。