2018/05/27 のログ
フォーコ > 「ただの騎士ではなく、コンラートの騎士か…。
今のまま頑張ればなれるのではないか?」

気のない様子の彼女の頭に手を載せ、摩っておいた。
何か意味があるのだろう、事情を知らない私には励ますしか出来なかった。

神聖を感じる空間…ノーシスの教会でも感じることのない神聖。
恐らく魔族の者達が容易に手出しできない場所であろう。

私は彼女が読み解く間、終始驚いていたことであろう。
彼女が読み解けることもそうだがその後口にする内容も驚くべきものであった。

「なら、君の魔力を注いでやればどうだ?
それと、信頼のおける者でこの国について詳しい者に一度話を聴くべきだな。
あと、今日の発見はあまり口にしない方が良いぞ。」

浮かぶ球体が今の様に活力を失っている理由については我が家は
多少事情をしっている。
知っているが、それを今軽々しく伝えてよいものか。
今はもう少し情報を集めるべきな気がした。
とりあえず、彼女に球体に接触するように促して。

ご案内:「王都マグメール 王城2」からフォーコさんが去りました。
マリアージュ >  
”邪眼の騎士”と呼ばれる、あるいは呼ばれていましたコンラート家の主がなる騎士。
今代の騎士は、マリアージュの兄、ケインなのです。
14年前に居なくなったはずの家と、騎士名。
なれるものではないのですが、頭を撫でられますと。
安心したように、身体の力が抜けてきます、
苦し気な雰囲気も消えていきます。

自然に、普通に。
書物を読む様に読み解いていくのです。

「――わたくしの、魔力、ですか?
 んと・・・お父様やお兄様はよくご存じのようでしたけれど・・・。
 ――口にしたら、ダメですの??」

首を軽く傾げさせながら、フォーコ様を見るのです。
そして、促されるままに。
フォーコ様を時々振り返りながら、ゆっくりと、ゆっくりと。
球体に近づいていくのでした。

ご案内:「王都マグメール 王城2」からマリアージュさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 王城/庭園」にフェイレンさんが現れました。
フェイレン > 中庭から見上げる初夏の空は、絵の具をそのまま溶かしたような鮮やかな青色をしている。
手の届かないほど遥か高く遠くで、一羽のトンビが悠々と泳いでは笛の音のような囀りを降らせていた。

庭園の片隅で、男は井戸から汲み上げた水を手元の容器に移し替えている。
それは普段の自分の仕事とはかけ離れたものだったが、気晴らしにたびたび庭に出入りしていたせいか、いつの間にか庭師の老爺にいたく気に入られてしまったようだ。
腰が痛いと訴える彼にこの道具――ジョウロと言うらしい――を押し付けられ、代わりに水やりを担うことになったという次第だ。

何故自分がこんなことを。そう思いながらもあの老獪な笑みを向けられてしまうと断ることが出来なかった。
小さな花壇へ黙々とジョウロを傾けると、先端に空いた小さな穴から霧雨のような水が注がれ、花々を優しく濡らしていく。
透明な雫を纏った花弁が陽光を浴び、あちこちを煌めかせた。

草花の香りと水気を帯びた空気が、およそ季節感の乏しい男に夏の匂いを感じさせる。

フェイレン > もっと根元に水をやらなきゃ駄目だぞ――少し離れた木陰に腰を下ろした老爺が笑う。
そういうものかとつい従ってしまうのは、素直と言うよりこの役目から早く逃れたいからだった。

自分の本来の仕事を知れば、老爺があのように笑いかけてくることは二度とないだろう。
いっそ知られた方が煩わしくなくていい。そう思うのに、想像すると胸の内がキンと冷え、得体の知れない妙な感情が渦巻いて気持ちが悪くなった。
雑念を振り切るよう、無言のまま花壇と井戸とを何度か往復し、丁寧に土を湿らせていく。

最後の一列に水をやり終える。
これでいいか――視線で問いかけるものの、老爺は幹に背を預け心地よさそうに寝息を立てていた。
こんな些細な事でも指示を下される相手を失うと途端に足場が不安定になるのは、常に使われる側の駒として生きてきたせいだろうか。
目的をなくした男は再び井戸に向かい、組んだ水で自分の手を軽く濯いだ。

フェイレン > しばらく待ってみたが、相手が起きる気配はない。
溜息を零すと自分のマントを外し、老爺の首から下を包むように両肩へと引っ掛けた。
水は全て与えた。それを伝えるため空になったジョウロを傍らに置くと、男は静かに庭園を去って行った。

ご案内:「王都マグメール 王城/庭園」からフェイレンさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 王城/庭園」にレシュノルティアさんが現れました。
レシュノルティア > かちゃり、と音を立ててカップをテーブルに置く。
庭園には一人、お茶とお菓子を楽しみながらのんびりとしている人物。

(訓練場、誰か使ってるのかしら)

静かな庭園だが、耳をすませば金属がぶつかり合う音が聞こえる。
騎士たちが訓練しているのだろうか。

レシュノルティア > (私も混ぜて、なんて言いに行ったらダメかしら……)

テーブルの横には大盾と槍。
いつでも訓練に行ける姿ではいるが、もし自分が行けばいろいろな意味で邪魔になるだろうか。

騎竜隊の元隊長。
それなりに知名度はあると思ってはいるが、もし騎士たちから「誰だ?」なんていわれたら少しへこんでしまうかもしれない。

(まぁ……元、ですから若い子たちは知らないかもしれないですけど……)

レシュノルティア > 槍を持ち上げ、軽く振り回す。
軽く、丈夫な鉱石とアクアマリンの宝石が埋め込まれた槍はくるくると手の上で廻される。
この程度ならば、自分の体もついてくる。
問題は実際の運動だが。

(……もう少し、絞らないとだめ、よね)

腰と胸に手を当て、少しだけため息を漏らす。
前線を離れてからは書類の仕事が多くなり、結果としていたるところに肉が付き始めた。
過去のように動くことは出来ず、歯がゆさを感じていた。

レシュノルティア > とはいえ、今はティータイム。
一旦、そのことについては忘れておく。
訓練をしながらどこを絞ればいいかを考えることにしよう。

ご案内:「王都マグメール 王城/庭園」からレシュノルティアさんが去りました。