2018/04/12 のログ
ご案内:「王都マグメール 王城2」にオーギュストさんが現れました。
■オーギュスト > 今日も今日とて書類仕事である。
いい加減出撃したいが、書いても書いても終わりそうにない。
「遠征の準備に、タナールの定期攻略……どいつもこいつも凍結しやがって、んな馬鹿な事したのは誰だったく」
こいつである。
「……はやいとこサロメの機嫌を取らにゃいかんな」
がりがりと頭をかきながらペンを走らせる。
まったく、似合わない事この上ない。
■オーギュスト > 必死に書類を裁き、枚数を減らしていく。
補給の再開、タナール方面への隊の選抜、それに他の師団との連携。
まったく。笑いたいぐらい何もかも放置されていた。
「心底笑えねぇ……」
呟きながら書類をまた一枚決裁する。
これが一枚仕上がるたび、第七師団は蘇っていく。
分かってはいるのだが。
こればかりは性分だ。
ご案内:「王都マグメール 王城2」にマリーさんが現れました。
■マリー >
「驚いた…」
その声は突然、その部屋の中に聞こえてきた
いつの間にそこへ現れたのか
いや、少女が何者か、その正体まわりに感づいていれば疑問を持つこともないかもしれないが
声の主は、以前見た少女と変わらぬ姿
黒朱のヴァンパイアドレスに身を包んだ、白髪の少女
「あんな風になっちゃっても、元に戻れるものなんだぁ…」
そちらを眺め、クスリクスリと小さな笑みを零す
今の男…オーギュストにとってはそれすらも癪に触るだろうか
■オーギュスト > 「――よぉ」
男は獰猛に笑う。
いや、待っていたのだ。何せ、何も手がかりが無かったのだから。
「会いたかったぜ、クソアマぁ……」
ゆっくりと立ち上がり、大剣を手に取る。
今度は油断などしない。この女を徹底的に嬲って、殺してやらねば気が済まない。
「おかげで久々に地獄を見てきたぜ――あいにく、俺は死神にとことん嫌われてよぉ」
■マリー >
「やん、その眼…ぞくぞくしちゃうかも…」
大剣を手に取り、立ち上がるオーギュストを見ても動じた様子は見せない
口の端に笑みを浮かべたまま、ただそちらを見やる
「ふふ、天国の間違いじゃなくって…?
ただひたすらに欲を満たす快楽の獄、お気に召さなかったかしら……」
無論、軽口である
彼をそんな状況に堕とし、少女は紛れもなく愉しんでいた
■オーギュスト > まったく、今思うと気持ち悪い言動だ。
前回はそこまで疑う事もしなかったが……
「生憎と、俺にはちっと狭かったようだな……まったく、一時のちっぽけな欲だけ延々となんざよぉ!」
言うと同時に大剣で斬りかかる。
この手合いには喋らせる時間を与えてはダメだ。
とっとと切り伏せるに限る。
■マリー >
「そーぉ?クス、貴方が望むならもう一度遊んであげてもいいかなって思───」
ドッ
「……えっ」
一瞬、驚いたような表情を見せる少女
斬り裂かれたドレス、覗いた白肌に赤い線が走り…そのまま花弁が散るように、赤黒い液体が床へと舞った
「ひど、ぉい……おはなし、の、さいちゅう、…で、しょ……?」
よろりと一歩、二歩、後退する
■オーギュスト > 「お前のような奴はな」
無言でもう一度。
なんの躊躇もなく、大剣を返して切り上げる。
「話をするだけこっちが不利になってくんだ。こうするのが一番だろうが」
もちろん、これで仕留めたなどと思っていない。
こういうタイプはここからがしつこいのだ。
油断なく大剣を構えながら次のアクションを待つ。
■マリー >
続く大剣による斬り上げ
軽い少女の体躯はそれに巻き上げられるかのように踊り、床へと倒れ伏す
床へと、赤黒い滲みを拡げながら
「あん…い、いたっ…痛ぁい…っ……。
もぉ、私は気持ちいいことのほうが好きなのに……」
普通の人間なら二撃目によって軽く絶命していただろう、そんな大剣による攻撃
──やがて少女は人形が糸に吊られるような不自然な動きでゆらりと立ち上がる
「残念…貴方と貴方の騎士団、お得意様だったのに…。
でも勘違いしないで?私、別に貴方と殺し合いなんてしたいわけじゃないの」
斬り裂かれたドレスから除く白磁の肌
少女の足元から吸い上げられるようにして、床に広がった赤い滲みは消えてゆく
それと共に、確かに斬り裂かれたはずの傷は何もなかったかのように美しい肌へと戻ってゆく
「そう簡単には死なないけど、痛いものは痛いのよ?
女の子には、優しくしないとモテないんだから……」
ドレスがめちゃめちゃ…と裸体を晒しつつ悲しんだ表情さえも見せていた
■オーギュスト > 「どうせ死なねえだろこれ位じゃ。
というか、死なない保険くらいかけなきゃ、わざわざこんなとこまで来るか」
はんっと鼻で笑う。
第七師団長になってから、何度こうして魔族に挑発されたか分からない。いい加減慣れた。
オーギュストは大剣を床につきたてると、少女の方をもう一度見る。
――やはり、身体はいい女だ。
あの時のヴァンパイアみたいに、奴隷化できないものか
「で、何を話に来たんだ、わざわざこんなとこまで」
■マリー >
「死なないけどぉー……」
ドレスはちょっと高かった
なんとなく肌を晒したままなのは落ち着かないようで、どこからともなくマントを取り出し、羽織る
「様子見にきまっているじゃない?
第七師団からの買い付けが止まっちゃってるし、商会としては気になるでしょ…?」
何かヘン?と首を傾げてみせる
「貴方に殺されそうになるとは思ってなかったけど」
言いつつ、なんだか口を尖らせた
■オーギュスト > 「商売人の鑑だなおめぇ……」
呆れたように嘆息する。
人を廃人にしかけておいて、この言い草である。
「おめぇのとことは取引停止だ。あったりめぇだろうが」
やれやれと言いながら大剣から血を拭い、鞘に収める。
毒気を抜かれてしまった。
「あんだけの事しといて斬るだけで済むんだからありがたいと思いな。
サロメだったら膾ギリだぞおめー」
■マリー >
「ええーっ、ひどいっ
貴方がえっちしたいみたいだったからえっちしてあげて
ついでにすっごい気持ちいい世界に堕としてあげたのにっ」
心外だと言わんばかりにショックを受けている少女
「はぁ、これだから、男の人って勝手だわ。
やっぱり一緒にどこまでも気持ちよくなれるのは女の子じゃないとダメね…おちんちんだって生やせるんだし……
んっ、サロメって貴方の部下?可愛い?」
見込み違いだったわーといったような感情を思いっきり表に出しつつ、
肩を竦めていたと思えば、女性らしい名前に既に食いついてきていた
■オーギュスト > 「俺の部下だ、役には立つぞ」
それだけ言うと再び書類仕事開始。
話しはそれだけかと言わんばかりに
「とはいえ、サロメを相手にすんなら気をつけるんだな。
俺みたいに優しくねぇぞ」
■マリー >
「可愛い女の子をいきなり大剣でぶった斬る貴方が優しい…ふーん」
じとーっとした目を向けられる
よっぽど優しくない女に違いない
「はぁ、取引はわやになるみたいだし、お別れかしら。あーあ、残念」
悪びれもせずそんなことを宣うと、踵を返して
「貴方の進めてた、魔族の国への遠征?だけは陰ながら応援しててあげる」
私にとっても都合がいいから、と小さくつけくわえて、マントをばさりを翻す
一瞬その下の肌が顕になったと思えば、まるで霧のように姿を変え、廊下のほうへと消えてゆくのだった
ご案内:「王都マグメール 王城2」からマリーさんが去りました。
■オーギュスト > 「――ふん」
一息ついたところで床を見る。
そう、血まみれである。
オーギュストは嘆息しながら衛兵を呼んだ。
ご案内:「王都マグメール 王城2」からオーギュストさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 王城2」にヘイグイさんが現れました。
■ヘイグイ > 王城の地域の入り組んだ場所、特に人目の付きにくい場所にある区画。
内装は格調高い王国風の広間の中で複数のテーブルがあり、何人かの高官が話をしている。
殆どが王国の高官だが、中には武装した帝国側の人間もいて、其処に守られながら話を続けていた。
大抵はテーブル数人の男に対して女性が一人か、もしくは二人ちらほらといた、男達は話を続けているが
女性の方は神妙な面持ちでただその話を聞いているだけ、男達の表情には抑えきれない安っぽい情欲が
溢れていた。
その奥、他の女性を舐めるような目で見ている王国の高官や帝国の将軍位に紛れて数人の官人が
テーブルを囲んで話をしていた。皆シェンヤンの官人達である。
そこには女性の姿は無い。皆周りとは違い広いホールの全体を
鋭い目つきで見ながら、静かに話をしていた。そしてその中に黒衣に身を包む細身の男
似たような意匠の服を纏った2人の男を挟んで、官人たちの話を聞いていた。
【やはり山岳への攻撃に使うだけの予算は割くべきだ、帝国ももはや一枚岩じゃない。一体何が目的であんな山の土地にこだわっているんだ。銀が出るわけでもない。なのに北管区では今でも銀の保有量が減っていて、砂粒程でも納屋が埋め尽くすだけの茶葉を買えるまで高騰してるというのに】
【銀価格の高騰が北東の山岳部まで知れ渡る事になったら、上位官人達の翡翠発掘事業の拡大と独占市場は抑えられないんだぞ】
静かに聞いている男、そして口を開く
「何度も言ってるが、九頭龍山脈の確保に関しての言及は控えろと言っている。これに関しては帝都の委員会でも決定したはずだ」
他の女を求める者達と明らかに違う空気、政治の話が中心のようだった
■ヘイグイ > 「いいか?銀の高騰は国家間の戦闘状態であれば避けられない事項だ、帝都にも傭兵の派遣には銀を惜しむなと伝えろ。この状態だ。王国も帝国も奴隷の尻の穴を広げるのに夢中になってる膠着状態、後ろ盾の少ない地方官人が隣国に貸しを作ってみろ。明日からバフートでソイツの娘を見る事になるぞ。」
【こんなオークみたいな顔の連中に我々はてこずってるというのか…】
「ソレを言ったらこっちだって餓鬼みたいな顔の連中ばっかりだ、皇帝の体調も一向に回復の兆しが無いんだろう?戦略物資の保有量が高い土地を持つ地方官人が既に施設部隊の設置を検討しているんだぞ。」
【-っ…ソレは任せられるのか?】
「根回しに時間がかかる。必要な物が限定されるからな」
男は静かに透き通ったグラスに注がれた琥珀色の酒に口を付けた。
男が話している達はシェンヤンからの地方官人、隣接する力を蓄えつつある政敵を黙らせるのが目的だった
そこで帝国内では特定されない要員を探し出すのを、ヘイグイに任せようとこの場を用意したのだ。
■ヘイグイ > 暫くの問答の後、官人達は去っていった。次の準備に取り掛かるのだという
「………」
男は香油を加熱すると、その蒸気を深く吸い込んだ。
そして相変わらず欲情に燃える王国高官の顔を眺めながら
血の気があふれる太った顔立ちを、帝国風の細面が冷めきった様子で見ていた
■ヘイグイ > 男は重い腰を上げると、部下数人と共にその場を後にした
ご案内:「王都マグメール 王城2」からヘイグイさんが去りました。