2017/11/21 のログ
ご案内:「王都マグメール 王城・兵士詰所」にサロメさんが現れました。
サロメ >  
「そこ、打ち込みが鈍っているぞ!」

第七師団の兵士詰所
敷地内に在る訓練所で激を飛ばす女騎士の姿

そこに見える兵士達の数は…いつもよりも少ない
どこか訓練に勤しむ者達の顔も曇っていた

「………」

小さく溜息を吐く
将軍が不在とはいえ、指揮の落ち方が酷い
……流れている噂のせいもあるのだろうが……

サロメ >  
「噂など気にするな!
 第七師団の王城駐屯隊には将軍閣下より賜った任務が在る」

声を張り上げる
こんなもので士気が上がれば苦労はないのだが

「(こんな調子で、王城を魔族の手から守れるのか…)」

外側からの侵入は、最近はめっきりと減った
それでも未だ王城内部に姿を変え、名を変えて存在する魔族は少なくない
……と、されている

荒くれ者や傭兵上がりの多い第七師団
オーギュスト将軍のあの性格だからこそまとめ上げていられたのだと
そういうことが実によくわかる

「………」

自分に代わりが出来るとは思えない
事実、こうやって士気も落ちてしまっている
下手を打てば、王城を守るに力不足と理由づけられ、王城から追われることも考えられる

サロメ >  
「(……いや、王城警護は第七師団の側面の仕事に過ぎない、重要なのは…)」

歩みを止めないこと
対魔族の特化戦力であることを示し続けること

将軍代行を行うとしても、末端まで指揮は行き渡らない
即座に動かせるのは副将軍直衛の部隊だけ……

「(やれることはあるか…考えろ、何か──)」

未だ迷いある胸中のまま、夕の陽が焼きはじめる空を仰いでいた

ご案内:「王都マグメール 王城・兵士詰所」からサロメさんが去りました。