2017/10/21 のログ
ヴァレリー > 「いえ、貴方が淑女でないならば、この世に淑女はいなくなることでしょう。」

少女の正体を知らぬ少年は可笑しそうに笑いつつ、名残惜しげに手を離す。
立ち去る少女、その柔らかな唇を手の甲へと感じると、一瞬惚けたような表情を浮かべ、去っていく少女を見送るのだった。

「また……会えるでしょうか。」

そんな呟きはメイドだけが聞いていた。

ご案内:「王都マグメール 庭園宴会場」からヴァレリーさんが去りました。