2017/05/22 のログ
ご案内:「王都マグメール 王城2」にアーヴァインさんが現れました。
■アーヴァイン > 集落の組織に手紙を送り、一段落ついた心地の中、書類の整理にあたっていた。
大体は政略的な繋がりを求める何かだったり、案内状だったり、つまらないものばかり。
ただ、それでも一応と全てに目を通していく辺りは、バカ真面目な性格が祟っている。
(「……俺の予測通りになっていれば、暫くは自由に動ける」)
ここの立場へ上り詰める必要性を生み出した存在。
その姿が脳裏をよぎると、何気なく既に読み終えた報告書を手に取った。
バンシーによる情報からだと、特に集落や此方に対する行動を取っている様子は見受けられない。
王城の地下や奴隷市場といった場所で、憂さ晴らしをしている目撃情報に、此方への意志は薄れたのだろうと読める。
(「享楽的な人物だったからな……好きに弄り回せないとなれば、興味も薄れるか」)
そう考えれば、ある意味義父が下した判断は妥当だったのかもしれない。
彼女に大きな決断を選ばせていれば、何かしら恨み辛みの面倒な話が残っていく。
例えば、あの場に居た従者など……正にそうだろう。
(「暫くは、義父の要請どおり、資金確保に回るとしようか」)
第零師団は、零という数字をあてがっているだけあり、その財源やらも普通には確保していない。
ほぼ自給自足と言った確保状態であり、集落で金の巡りを掴んだ自分を欲したのも、そういう部分もあってだろう。
服屋は順調に利益を出しつつあり、その他物流も何も問題ない。
併せて漁業についてもじっくりと利益を上げている。
もう少しとなれば……地図を広げながら視線は過去の地に向かう。
ティルヒア、戦争の爪痕がまだ残る場所だ。
■アーヴァイン > わざわざ遠い地に資金の為に出向くには理由がある。
王都から離れているということは、それだけ、王都の影響を受けづらい行動が取れるというもの。
特に集落にはミレー族の人員も多い。
差別されない地で仕事ができるだけでも、十分回転が良くなるはずだ。
プラスして、最低限の生活ラインを安定させる需要。
簡単なところで言えば、衣食住といったところか。
ここを満たし、基盤を作れば後は王都でやってきたとおりのことも出来るだろう。
(「……あそこなら、リーゼも」)
義妹の故郷だ、彼女も勝手知ったる場所で過ごせれば気も休まるだろう。
検討してもらえないか打診しておこうと考えつつ、地図から視線をそらすと、残った書類を手に取る。
今宵はそんな思考を幾度と巡らせて、過ぎていくのだろう。
ご案内:「王都マグメール 王城2」からアーヴァインさんが去りました。