2017/05/11 のログ
ご案内:「王都マグメール 王城2」にジャークさんが現れました。
■ジャーク > 金持ちの貴族というのは、兎角自らの集めた物を自慢したがったり、
或いは自分の肥やした私腹を積み上げ、それを見てニヤニヤするのが好きである。
それが金であるのか、美術品であるのかは、各々それぞれ違うのだけれど。
「くっくっく…愉快な事だ…。」
このどうしようもない悪人顔の男、ジャークもそれの例外ではなく、たまの暇を見つけては、
今まで集めてきたモノを眺めては、さぞあくどい下衆の笑みを浮かべてニヤニヤするのだ。
奴隷商としても、男としても大層に価値のある、鉄柵の向こうの商品や、それを支配する道具なんかを見て、今日は何をしようか等と妄想へ耽る。
ここは王城の悪い噂の立つ地下通路。
一応目立たない様に、木箱なんかを置いて秘匿はされているとはいえ、鍵がかかっているわけでもない。
じめじめした閉塞空間を歩いては、仕事に戻る前にまた拷問でもしてみたいなぁ等と考えつつ、通路をそのまま進んでいく。
■ジャーク > 「……おっと、随分居座ってしまったな。」
ふと、思い立ったように通路の往復をやめる。
時には、何か自らで手を加える事をしなくとも、こうして眺めるだけなのも充分に楽しめる。
密やかに悪趣味な地下牢の徘徊を終えた彼は、何食わぬ顔で王城の地上階への階段を登って、
いつも通り、腐敗した役人としての仕事に戻るのだった。
ご案内:「王都マグメール 王城2」からジャークさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 王城2」にステファンさんが現れました。
■ステファン > 夜間に応接間を使う者などそうはない。道ならぬ恋に走る2人が忍んで逢瀬に利用したり、
陰謀を企てたりするのなら話は別であるのだろうけれども
どちらにも当てはまらぬ身としては、人の姿もなく、仕事の催促に訪れる者もないから、ぼんやりと、
一人になりたい時に使うには便利であった…幸運なことに逢瀬の場面にも、陰謀を企てる場にも出くわした事はない
テラスにつながる開戸の傍にまで椅子を引っ張り、月明かりを利用してかつて、宮廷に仕えた高名な詩人の
作品をまとめた詩集などを仕事の合間に隠れ読むにはうってつけであった
1人で利用するには寒々しく感じる空間に静かにページをめくる音だけが時折響く
時折、廊下を歩く人の気配などがすれば、ぐっ、と息を殺して、廊下へつながる扉へと視線を向けたりするが、
流石に王城で使われる椅子である…横になった心地は得も言われぬ感触であった