2017/04/16 のログ
ご案内:「王都マグメール 王城2/執務室」にステファンさんが現れました。
ステファン > 仕事は山積している
幾つもの騎士団が王土を西へ東へ、と掛けているから後方では騎士も官僚もてんやわんや大騒ぎである
東で橋が落ちたと商人が叫べば資材運搬の書類にサインをし、
西で腹が減ったと兵が叫べば貯蓄された食料を前線へと送る為の書類に判を押す
山で魔物が増えたと木樵が泣けば治安部隊を送り魔物は倒したと涙を拭ってやり、
海で他国の船が禁制品を輸入していると聞けばウチでなくて他所でやれと軍船でもって追っ払う

そんな、毎日である

「…古くなった軍の食料は救貧院へ回そう…陛下の名前を忘れないように…っと…」

カリカリ、と古くなり軍の基準に満たない食料を民間に回すという嘆願を書けば末尾に自分のサインを書く
そんな具合に次から次へと書類仕事を熟していくと自分が軍人であることを忘れてしまいそうな気分になる
王宮の奥まった所では絶賛、跡目争いの陰謀が企てられているそうだが、そんなものにまでは気が回らない
仮にとはいえ、師団を預かる身となってから、全く私人としての時間が持てず、
子爵の位を得た喜びに浸る時間すら無い…いや、喜ぶようなものでもないのだが

書類上を走っていた羽ペンがぴたり、と止まり署名を終えた書類の山を『承認』と書かれたプレートの
付いた箱へどさり、と於けば執務を執る椅子に深く座り天井を眺める…人手不足、ここに極まれり

ステファン > ぼんやりとしているとそのまま眠ってしまいそうであった
食事を摂っていないのを思い出せば、身体を背もたれから起こすようにして机の上を軽く片付ける
今日中に済ませておきたい仕事は、まだまだおおく、今日も王都に下賜された屋敷に戻るのは遅くなるだろう
机の上を簡単に整理し終えれば、立ち上がって姿見の前に立ち、衣服の乱れを正せば
食事を摂るべく一度、執務室を後にした―――

ご案内:「王都マグメール 王城2/執務室」からステファンさんが去りました。