2017/02/26 のログ
ご案内:「王都マグメール 王城 小会議室」にシャーロットさんが現れました。
シャーロット >  
その日、いくつかの有権者である貴族、そして一部王族が集められた

召集をかけたのは異例のフェルザ家である
これまでは呼ばれなければまず出てこなかったフェルザ家が自ら、
上流貴族を召集するなど初めてのことだった

議題は、徴税に関する調整と今後の方針
徴税監査官を任されたフェルザ家現当主のシャーロットが、
とある問題提起をする為に彼らを召集したのだった

シャーロット >  
「本日はどうも、
 税の徴収に関して、是非皆様の意見を聞きたくてお集まりいただいたの」

手をぽん、と胸の前で合わせるようにして、シャーロットが話し始める
この令嬢が自らこういった会議で口を開くこと自体もまた、珍しい
一体何がはじまるのだと、貴族達は面々を見合わせる

「最近税収が芳しくないと思いません?
 貧民街のように、そもそも払えない連中の話ではないの。
 少しずつ少しずつ、王国を維持する為に必要な税収が減っているの。
 …皆様も最近は少しだけ、お財布の紐が固いんじゃありません?」

再び顔を見合わせる貴族達
こと金勘定に関しては敏感な連中である
当然、シャーロットの言葉が嘘でないことは理解できている

シャーロット >  
「私はこの立場を預かる人間として、十分な議論が交わされ、
 必要な経費が計算された書類を元に、税収だけでは補えない部分への補填として、
 フェルザ家から援助を行っていますわ・
 けれど、ずっとそれじゃあいけないと思うの」

一度言葉を切り、集まった面々の表情を伺う

次にどんな言葉が出るのか、息を呑む者
言葉を深く受け止め考えを巡らせる者──

「──九頭竜山脈の麓の集落を皆さんご存知?」

そこで、ようやく本題を切り出してゆく

シャーロット >  
「そう、第9師団副将軍閣下が所有を認められているエリア…。
 皆様はあまり気にかけていなかったかもしれないけれど…、
 今、あそこは小さな国家の縮図と言っても良いくらいの自治がとられているの」

初耳だと騒ぐもの、
そこまでになっていたことを知らなかった者
小会議室に小さなどよめきが走る

「勿論、私有地とはいえ王国の領土内であることは変わらない。
 徴税監査官である私も、第九師団副将軍閣下から十分な量の税を支払ってもらっていることを確認していますわ」

シャーロット >  
何の問題があるのだ?と再びざわめきだつ貴族達

内心嫌になる
これだからこの国の腐敗は深刻なのだ
中途半端な根腐れを起こす原因となっているのが、こういった層
保身と、苦労しない程度の収益に身を委ね、成長を怠る者達

相変わらずの蝙蝠爺達、と内心唾を吐きながらも、言葉を続ける

「完全に近い自治が存在するエリアは内国と呼べると思いますわ。
 今はまだ牙を剥いていないけれど、既にあの集落は王国の法すら寄せ付けない力がある。
 恐ろしくありません?
 私達ですら、あの集落の中ではミレー族や奴隷どもと同じ扱いを受けるのよ?」

そう、鳴らすのは警鐘だけでいい

シャーロット >  
「そんな場所が在るともっと広く知られたら…、
 貧民地区の人間や、ミレー族達…もしかしたら平民まで、
 こぞってあの場所へと逃げ込むことになるでしょうね?
 そうなったら、税収はますます減る一方…、
 だって、あの集落の中に入っての徴税することは許さないのですから」

話は戻りますけど、と一泊をおいて、卓の上で手を組み面々を見据える

「内部調査の上で改めて徴税の計算をすることは出来ますけれど、
 そのためには奴隷達と同じ扱いを受ける集落に足を踏み込まねばならないの。
 そんなことは許されませんわよね?
 だとしたら…どうしましょう、皆様?」

どよどよと議論がはじまる

議論の中には、今以上の肥大化を懸念する声や、
そもそも完全に王国管理下に据えるべきだとの声もあがる
いくつかは現実性がないものの、シャーロットの目論見は凡そ成功としたと言える

この場にいる全員が、ドラゴンフィートに対しての危機意識を持つ───

「(そうそう、それで良いのよ♡放っておいたら私達の生活が壊されるかも~、みたいなテキトーでいいの♪)」

確実性などそこにはいらない
実際の連中の考え方を知る必要すらもない
必要なのは、"不安"を植え付けること

ご案内:「王都マグメール 王城 小会議室」にマリアベルさんが現れました。
マリアベル > 「失礼致します」

きびきびとした口調で入室する。
主の命によるドラゴンフィートの調査のまとめが終了したのだ。
そして――

「ドラゴンフィートに関する調査、終了致しました。ご報告します」

この報告は、貴族達の不信感を煽るのに十分だろう。

「まず、ドラゴンフィートが組織的にミレー族奴隷の逃亡に関わっているという噂。
 こちらはおそらくシロと思われます」

調べた所、ドラゴンフィートが逃亡奴隷を受け入れた事例はあった。
しかし、その事実を隠さず、資金を出して買取をしているらしい。
多少高い金額で買っているらしいが、物好きな事だ。
逃亡奴隷をそのまま売ったなど、奴隷商人にとっては屈辱以外の何者でもない。だから今まで出てこなかったのだ。

会議の参加者からは、少しのため息。
主の言葉でドラゴンフィートに対しての危機感が増した所で、討伐の理由が無くなったのだ。
肩透かしと言った所だろうか。

「――ですが」

シャーロット >  
「おかえりなさいマリー。
 ──ふぅん、でしょうねぇ?
 あの副将軍閣下がつけいられる隙を作っておく筈がないもの」

貴族達のやり口は熟知しているはずだ
恐らくあの集落を貴族達も認めざるをえなくなるような、
そんな場所にするための策すらも講じているだろう

といっても、税収減少の懸念だけは消えないのだが…
それも代表がまとめて多くの額を王国に支払っている
内部調査をしなくとも、十分であると理解出来るほどの額面を
それが足りているうちは、言葉を挟む余地はない………普通ならば

「──ですが、なぁに?」

マリアベル > そう、ここからが本題。
ドラゴンフィートの決定的な危険性を、貴族たちに刷り込む話題。

「ドラゴンフィートの持つ私兵、傭兵が銃を所持している事が判明しました。
 おそらく、彼らは自前の工廠で、自分たちで銃を製造しています。
 ドラゴンフィートの自治組織『チェーンブレーカー』の構成員から聞きだした、確かな情報です」

どよめきが拡がる。

銃は、最新鋭の武器だ。
その製造は王国内でも大工廠でしか行われておらず、実戦配備されている数もほとんど無い。

そう、銃はその構造が複雑であり、メンテナンスも難しい。
故に、規制する法が無い。所持や製造は問題ない。
それはそうだろう。銃など、本来なら庶民の手に入るモノではないし、製作も不可能なはずなのだから。

『馬鹿な、銃など何処から――しかも、民間組織が自前で製造だと!?』
『そんな事は不可能だ! どこから製造方法を……!』

「彼らは平等をうたい、様々な人間を受け入れています――私見ですが、ティルヒア動乱の時、一部の技術者が王国の追及を逃れ、逃げ込んだのでは?」

シャーロット >  
「───副将軍閣下にお話を伺う必要がありそうね」

くすりと口元を笑みに歪ませる

私有地とはいえ、王国の領内
平等を謳っているだのどうのと言っても貴族達から見れば第九師団副将軍の私営部隊以外の何者でもない

「たぁいへん、
 万が一クーデターなんか起こされたら、王国もただじゃ済まないわね」

どよめきの中に火種をくべるような言葉を平然と吐きつけ、
あとは臆病な貴族達が懸念と不安と、保身の中から答えを出してゆくだろう議論を見守る

言っても臆病者の集合体、帰結する部分は見えてはいるのだが

「そういえばドラゴンフィートとして動き始めたのもティルヒア動乱の後からでしたっけ。
 よぉく覚えてるわ、第七師団が関わって王国に口利きしたのだっけ?
 正当な私有地として認められているからって、何でも好き勝手にされると困っちゃうわよねぇ皆様?」

ふふっ、と笑って頬杖をつく

「ご苦労様、マリー。
 あとは副将軍閣下がどうお話に応じてくれるか、というところかしらね」

マリアベル > 「はっ」

騎士団所属の将軍が、私領で銃を製造していた。
それはいい。私領で武器を製造してはいけないという法は無い。
貴族の私兵など、勝手に武器を買い付けたり、自前で研いだり、日常茶飯事だ。

だが、魔導銃は最新武器。特に帝国との戦いにおける、重要な兵器である。
万が一帝国に製造技術が流出したりしたら、戦争の行方に悪影響を及ぼしかねない。
その為、追求の手はドラゴンフィートに伸びるだろう。
さて……お手並み拝見だ。

「――――」

無言で主の後ろへと下がる。
主からの命令はこれでひとつ、完遂した。
後は次の命令を待つのみ。

シャーロット >  
王国での貴族達の会議といえば、槍玉に上がるのはいつも第七師団であった
そのためか第九師団の話は、その立ち位置も含め議題に上がることも珍しい

ちょうどよい隠れ蓑になっていたようなものだろうか
銃の製造が違法ではないとはいえ、説明責任を負わされるのは明白だろう

そして貴族達の危機意識から、何らかの制限をかけようとする筈

「では、あとの議論はお任せするわね、皆様♪
 私はあくまでも徴税や出資のお話ししかできないものですから」

会議の帰結ポイントは見えている

事実確認後、制限をかけたい貴族達
しかし違法ではなくそれが難しい、となれば
製造に費やすほどの財力があるのなら、それを奪えば良い

──徴税監査官であるシャーロットの一声があれば良い
ドラゴンフィートから徴収する金額を増やすのだ
その為の理由などはいくらでも用意できる
生活に苦労がかからない程度、銃や軍備の開発には僅かに不備の出る、ギリギリのライン
議会の調印を記した正当な書類と共に徴税に訪れれば断ることはできない
もし断るならば、それを理由として内部調査を行うことが出来る───

「どう出るかしらね」

満足げな笑みを浮かべ
従者であるマリアベルを引き連れ小会議室を後にする

その後も議論は続き、明後日、
フェルザ家邸宅に一通の魔導伝書が届くこととなった

ご案内:「王都マグメール 王城 小会議室」からマリアベルさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 王城 小会議室」からシャーロットさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 王城 地下」にシャーロットさんが現れました。
シャーロット >  
小会議を終え、せっかく王城に来たのだからと地下へと顔を出す
過去、第七師団の手入れがあって以降はここも使われる頻度が僅かに下がったらしく、
それまでに見た貴族達とは、若干見えるメンツが違うようにも思える

シャーロットもその一人
件の手入れによってこの遊び場の存在を知ったのだ

『やだやだッ!そん"な"ふといのはいらない゛ッ…!あ゛♡ア゛♡アァあ゛ーッ!!』

薄暗い、ランプの光が揺れる中、一人の少女が複数の男達にその身体を嬲られる
別に用意しておいたわけではない、たまたま地下の牢獄に繋がれていた、
貴族の邸宅で盗みを働いたという少女をこうやって連れ出し、遊んでいるだけである

「厭だと口にしながら、なんて声?
 ほんと、平民って下品で醜い、動物と同じね」

既に飽きたのか少女の方を見るでもなく、椅子にかけ書面に目を通しながら呟く

シャーロット >  
暇潰しだったものは興を失えば単なる音楽へと変わる
最初は悲痛なだけだった少女の悲鳴が、
少しずつ色を帯び悦の混じった嬌声へと変わっていく
所詮は盗みを働くような下賎な少女
その身体もまた安く下賎なものだと嘲笑う、ただそれだけの為に牢獄から連れ出した

「飽きちゃったらもう放置していいのよ。
 どうせ、そろそろ限界でしょうし」

徴税に関してまとめられた資料をぱさりとテーブルに置く
やはりいまいち芳しくない
税額を決めるのはシャーロットではなく、王族達である
次の議会では大幅な増税を進言するとしよう

何度目かの絶頂をむかえさせられた少女ががしゃんと鎖を鳴らしてその身体を揺らす
全身に力が入らないのか、ぐったりと吊るされるような格好の少女から男達は離れていく

「さて」

ぐっと大きな伸びをして、椅子から立ち上がる

ご案内:「王都マグメール 王城 地下」にカレリアさんが現れました。
シャーロット >  
『かひゅ…♡ひゅー…♡けふ…っ』

男達に散々嬲られた秘部から白濁を零しながら、
意識があるのかないのか、虚ろな瞳で咽いでいる少女
かつかつと歩きその前に立てば、思わず顔を背ける

「臭ぁい」

手元の扇子で鼻を覆う
自分がさせていたことの代償なのだが、そんなことを仕方ないと思うシャーロットではない

「…ま、盗みを働いた平民なんて最後はこんなものよね。
 どう?白濁のスープをたくさん飲めて嬉しかったでしょ?」

扇子をしまい、ロッドを取り出して少女の顎を持ち上げる
シャーロットの言葉に反応はなく、完全に気をやってしまっている

「返事をなさいよ、豚」

地下室に、殴打の音が響く

カレリア > シャーロットの暇潰しが次の段階に入るのを少し離れた場所で見つめる
あの少女も哀れだとは思うが盗みを働いたゆえの仕打ちなのだから運命と受け入れるしかない
少なくとも罪を犯さなければシャーロットの玩具になることはなかったのに

「.....」

ロッドが肉を打つ音が響く
防ぐことも出来ずただその身に殴打を受け入れる少女
体力も疲弊していて相手がシャーロットとなると...

「死にます、かね...」

そう結論付けシャーロットの遊びを傍観する
せめてあの少女が苦しまずに逝く事を祈っておく

シャーロット >  
「ほぉんと、愚か。
 盗みを働くくらいなら花を売るなり、奴隷に身を窶すなり、
 下賎な者らしく生きる手段はいくらでもあったでしょうにね?」

体中に痣を作り憔悴した少女を足蹴にする
柔らかな腹を踏みつけると、勢い良く中に溜まっていた白濁が吹き出す
その様子が滑稽で、シャーロットは愉しげに嘲笑う

「もういいわ、牢獄に戻しておいて。飽きちゃった」

少女の反応が薄いことを感じ取るとつまらなさそうにそう命じつける
どうせあの少女は今後も貴族達に嬲られ続けるのだろう

「カレリアぁ♪」

くるりと振り返ると視線はカレリアの方へ
玉虫色に輝く瞳は、何か良からぬことを考えているようにも思える

「私があの子を殺してしまうかと思ったでしょお」

カレリア > 「僭越ながら、シャーロット様の遊び方は少々過激ですので♪」

笑顔を浮かべ肯定する
子供が乱暴に玩具を扱って壊すように今回の少女もそうなるだろうと思っていた
死に体のあの少女の今後は言わずとも分かるだろう
死ぬまで貴族の玩具、良くて奴隷落ち

「ここで死んでいたほうが良かったかもしれませんね。彼女」

貴族の中には常軌を逸した趣味嗜好を持つ者が居る
もしハズレを引けば...死んだほうがましだとおもうことだろう

シャーロット >  
「ねっ♡そう思うでしょう?私も~」

そう、彼女はきっとここで死んでしまったほうが楽だった
このまま裁きが下るまでの間、汚され、犯され、絶望を見た後に、おそらく処刑されるか、
貴族が引取り奴隷とするか……
だから、生かしておいたのだろう
より惨たらしい結末を期待して

「壊しちゃっても良かったんだけどぉ、最近爺が煩くってぇ」

僅かに不満げに頬を膨らませる
此処のところ、せっかく手に入れた銃で遊んでいたのに釘を何度も刺されしまった
シャーロットにとっては野生動物をハントする感覚と何も変わらず、人を撃っていたのだから仕方ないのだが

「退屈が一番イヤなのに、私」

カレリア > 「聡明でいらっしゃいますわね♪」

そう、だからこそ彼女は測りづらい
只の狂人であればここまで力を持つことはなかっただろう
犠牲者ももっと少なくて済んでいた筈

「仕方ありませんわ、狩りも度が過ぎれば生態系を崩してしまいます。
何事もバランス、程々で長く遊ぶほうがより楽しめますわ♪」

銃で人を撃つのはシャーロットにとって的当てと変わらない
だからこそシャーロットを止めるのには他の理を示す必要がある
長く遊べるという理を

「退屈は人を殺すといいますからね
今までとはまた変わった遊びなんてどうでしょう?
シャーロット様なら面白い遊びも簡単に思い浮かぶのでは?」

彼女を楽しませる方法なんて自分には思いつかない
いつだって予想の更に上を超えてくるのだから

シャーロット >  
「ま、私を見るなり逃げられても面白くないものねぇ、
 爺達の言葉に迎合するのはなんだか腹立たしいのだけどぉ」

胸の下で腕を組んで、むっすりとした表情を見せる
その態度はすねた子供となんら変わりない

「新しい遊びと言ってもねえ?
 ……そういえばカレリア、貴女。
 男に身体を許すのは絶対に厭だと言っていたけれど、
 男でなければ別に良いの~?」

間延びした口調
新しく奴隷をして迎え入れた彼女の、奴隷らしからぬ主張の一つ
それに抱いていた疑問をぽんとぶつけてみる

カレリア > 「そうですわ。シャーロット様に血の匂いがこびりつくのは宜しくないですしね」

こんなふうに拗ねる姿は自分と同じ年相応
もしくはそれよりも幼く見える
彼女を愛したい自分としては血生臭い場面はできるだけ避けたい

「そうですね。まぁはっきり言えば私は女性しか愛せませんので」

奴隷のときの経験は性癖を歪めるのには十分だった

「誰でもいいと言うわけではありませんが男性の相手をするぐらいなら、という感じですわね」

奴隷になる条件として男の相手をするのだけは断った
奴隷にあるまじき行為だが...それでも仕方ない程に性的に男を見ることを嫌っている

シャーロット >  
「ふぅーん」

では、どうしようもない状態で男に囲われたらどうなってしまうのか
自ら命を断つ?それすらも封じられていたら?
と、興味が湧く

「(とはいえ、アレを見た後ではね)」

私室での一幕
このカレリアはシャーロットの従騎士二人を一瞬で物言わぬ屍に変えてみせた
騎士団に位置すれば騎士団長、戦場に赴けば百人将とも謳われるだろう確かな腕を持つ二人だった
魔導的側面で言えば、今のシャーロットの手札の中でもおそらく最強の位置に来るのではないか

従順なれど、それだけで終わる奴隷ではない

「もう知っていると思うけれどぉ、
 私って、さっきの子みたいに無様な姿を見るのがとっても好きなの。
 カレリアで楽しむことも色々考えているのだけれどね、ふふっ♡」

シャーロットは自ら性的な行為に手を加えることは少ない
従者を使い、あるいは他の何かを使って、羞恥を、無様を、まるで劇場を見るように楽しむ

カレリアに向けた言葉が紡がれれば、無邪気な笑顔
無邪気と狂気は両立するのだということがよく感じられる、そんな表情を見せる

カレリア > 「何か悪いことを考えていません?」

嫌な予感がする
人の嫌がることはわざわざやってみる彼女の事
何事も起きませんようにと祈るばかり

「そういった趣味は理解していますわ。
ですが、シャーロット様の身を守るためにも無様な姿ばかりは晒していられませんわよ?」

無様に呆けてばかりもいられない
もちろん近衛騎士を抱えるシャーロットに危険が及ぶことはないだろう
よくわからない執事も居るらしい
けれど、もしもの時に魔術を使える自分が居れば...
死んでさえいなければ彼女を助けられる

「私は他の誰でもないシャーロット様の奴隷ですわ。
なので、シャーロット様が楽しみたいというのであれば私はいつでもお受けしますわよ?」

シャーロットが自分で楽しむというのであれば何も言うことはない
美しい彼女と楽しむと言うなら悪い事ばかりでもないのだから

「そんな風に可愛らしい顔で誘われれば私はお断りなんてしませんわ♪」

シャーロット >  
「貴女って理に適うことばかり言うわね」

やれやれ、と肩を竦める
筋が通る
理屈が通る
正しい言葉
並べられると我儘も言いづらくなるというものである

──しかし、現状このカレリアが自分に従順である、というのはある種の確信を持つことができる

白兵戦・隠密行動に長けたマリアベルと
魔術・魔法に長けたこのカレリア

共に懐刀として飼い馴らせば、
いろんな意味で盤石に事を進める場面が増えるというもの

「じゃあ、今この場で私の犬になれる?」

目を細め、笑みを深める
周りには他の従者や騎士の姿もある、この場所で

カレリア > 「合理的でないと生きてこられませんでしたので♪」

何事も客観的に合理的に
感情で動けない時期を経験したからこその事
自分はシャーロットの玩具
しかし無価値な玩具として壊される事はない
自分の価値を示すことが大切なのだ

「元より...」

跪き四足になりシャーロットを見上げる
犬どころか自分はシャーロットの奴隷
可愛がられるだけの犬の方が地位が高いと言えるだろう

「私はあなたの奴隷です。ワンワン♪」

笑顔を浮かべ犬の泣き真似を

シャーロット >  
「あら可愛らしいワンちゃん。
 でも犬に服を着せる趣味は私にはないわねぇ」

犬の鳴き真似をするカレリアを満足気に見下ろして

従者に何やら命じるとほどなくしてその手に何かが手渡される
革製の首輪、細い鉄輪の連なる鎖が伸びるそれをちらつかせる

「それにちゃんと躾が出来ているのか、確かめなきゃ♡」

カレリア > 「それもそうですわね。」

衣服を脱ぎ下着も落とす生まれたままの姿になり首輪を嵌める
裸に首輪、鎖に繋がれる
少々嫌な事を思い出すが考えないようにする

「用意できましたわ、ご主人様。ワンワン♪」

他の者達はこの際どうでもいい
自分はシャーロットの従順な奴隷
愛する彼女が望むのだから期待に応えたい
そう何度も自分に言い聞かせる
自分は彼女を愛する、愛している、愛せと

シャーロット >  
「よく出来ましたー♡」

本当に犬にそうするように手を伸ばしその頭を撫でる

そのまま、待機していた従者に目配せすれば、一礼して彼らはその部屋から出ていく
勿論ドアの向こうで待機こそしているだろうものの、シャーロットにしては珍しい配慮だ

最もその理由はカレリアを考えてのことではなく……

「それじゃあワンちゃん、しっかりと舌を伸ばして舐めるのよ」

椅子から立ち上がり、薄いドレスをたくしあげるようにしてその下半身を露わにしてゆく

高級なレースの下着を僅かにずらして、うっすらと産毛の見える少女のままの秘部を、カレリアの鼻先へと向ける───

カレリア > 「ワゥン♪」

撫でられれば笑顔を浮かべる
褒めてくれたのだから喜ぶ
褒めてくれたから嬉しい
犬の気持ちを考える

「はい、シャーロット様♪」

下を伸ばしてまずは陰核を舌先で刺激する
そのまましばしそこだけに奉仕し続いて秘所の中へと舌を滑らせる
入り口からゆっくりと解しながらシャーロットの反応を探る
敏感な場所を探し当てればそこを重点的に責めていくだろう

シャーロット >  
「んっ───♡」

ぴくんっと小さく身体を震わせる
薄い色の包皮に包まれた可愛げのある陰核は舌先で踊り、程よい固さに育ってゆく

年相応、未通女のように閉じられた秘部はカレリアの柔らかな舌が滑り込むと、僅かに蜜を零してゆく

「(こういうのも、なんだか久しぶり……)」

ぞくぞくっとしたものを感じながら、自分の股間へと顔を埋めるカレリアの頭を撫でてゆく

「はっ…♡ん♡ふふ、なかなか、お上手…っ♡」

カレリア > 「(羞恥心はあるんですのね...♪)」

反応は年相応
周りの者を追い出したのも恥ずかしさがあってだろう
そういう所だけは可愛いのに

「キツキツですわね、シャーロット様♪」

更に奥へ奥へと舌を伸ばす
既にシャーロットの秘所にカレリアが口付けしている状態
舌は段々と大きな動きをみせはじめて

「ふぅ...ねぇシャーロット様?少しご褒美がほしいですわ♪」

シャーロット >  
「はふ…♡ん…♡……ご褒美……?」

悩ましげな舌の動きに昂るものを感じはじめたちょうどその時、
カレリアは何やらご褒美がほしい、と言う

確かに、犬の躾にはご褒美が必要なものかもしれない

しかし何やらこのシャーロットいう少女、
上気した顔に少し困ったような色を見せる

それもその筈、
今の今まで、他人に何かを褒美として与えたことがない
奴隷は使い捨てが当たり前、
周りの人間は自分に良くすることが当たり前なのだった

「…どうしてほしいのか、言ってみなさぁい…?」

カレリア > 「えぇ、ご褒美を」

上気したしシャーロットの顔はとても色っぽく魅力的に見える
少し困った表情を浮かべる彼女はいつもと違い可愛らしい少女そのもの

「こうして遊んでいただけるんですから、キス...してほしいんですの♪」

自分の唇を指差す
こんな行為を許してくれるのだからそれぐらい望んでもいいだろう
少しでもシャーロットを魅力的に感じるため
そして自分の事をより強く意識してもらうため

「ダメ、でしょうか...?」

しゅんとした表情で下を向く
はたしてこの願いは聞き届けられるだろうか

シャーロット >  
「ふぅん……?」

キス?
思いもよらないご褒美の請求だった
そんなものがほしいのだろうか、と疑問にも思ってしまうシャーロットではあるが…

カレリアの細い顎に手をあて、くいっと引っ張り上げる

「──涎と愛液でべとべと。
 口元の汚い犬とキスするなんて、イヤよねえ…?」

それだけを言うと肌触りの良いハンカチを取り出し、カレリアの口元をぐいっと拭って

「…犬とはできないけど、奴隷として乞い願うというなら、
 寵愛を与えることは主としての役目でもあるかもね…?」

カレリアは海千山千の下賎な奴隷ではない
それをシャーロットが認めたようなものだろうか

くすくすと笑って、その唇へとそっと自分の柔らかな唇を重ねる

カレリア > 「口元はいつも奇麗にしないとですわね♪」

確かに口元がベトベト
やはりまだ無理だったか...と思っているとハンカチで拭われて

「...ご主人様、今だけはカレリアに寵愛をくださいませ。」

主人として意識してくれる
それだけで大きな進歩だろう
重なる柔らかな唇...今は犬ではなく奴隷
手を握るくらいは許されるだろうか

シャーロット >  
"お気に入りの玩具"
そう呼べるものはなかなか手に入らない
なので最後には壊してしまい、新しいものを買い付ける
それの繰り返しだった

唯一だった例外は現在の執事を務めるマリアベル
半魔族として魔女裁判にかけられ処刑される既のところを、
まぁ形式的には助けた事になるのだろうか
半人半魔の存在は当時のシャーロットにとっては珍しいものだった

その後彼女はシャーロットの"お気に入り"へと昇格を果たし、今に至る

そしてこのカレリアという少女に対してもまた、
それに近いものを感じているのかもしれない

手を握ることを求められればしぶしぶと応えてやる
しかしシャーロットもこうやって何かを与えることには手慣れていない
──そう長い時間が経つでもなく立ち上がり、そっぽを向いてしまった

「……こんなご褒美で満足かしら?
 奴隷の卑しい考えには理解が及びませんわね」

口振りは変わらず
変わったのは、カレリアに対しての目線だろうか

カレリア > 「えぇ、とても満足ですわ♪」

何故かいつもの辛辣な言葉も可愛く聞こえる
少しは距離が近づいたかな、なんて考えながら

「ご褒美も頂いたことですし次は何をいたしましょうかご主人様?」

床に座ったまま首を傾げる
最初は殺意さえ覚えそうだったのに
段々と可愛らしく思えてきたシャーロットを見上げて

シャーロット >  
「(はぁ、なんだか調子の狂う子ね…)」

小さく肩を竦める
ご褒美とはいえキスを落とした直後に、この少女を酷い目に合わせる気が起きない
犬になれと言ったのは自分なれど、動物に懐かれるというのはこういう感覚なのだろうか
そんなどうにもならないことを考えながら……

「──今日はもう私も満足したわ。
 暇を与えてあげるから、休みなさぁい」

どこか自分の感情に戸惑っているようにも見える表情を見せる

何かが違う、何か歯車が狂っているのだと

そんな時に、ドアが開き従騎士の一人が部屋へと踏み入る
そのままシャーロットに何かしら耳打ちすると、一礼して出ていった

「───ふぅん、もう動いたのね」

そう呟くシャーロットの瞳には、再び冷たい光が宿る

カレリア > 「そうですか...了解しましたわ♪」

立ち上がり下着と衣服を着直す
丁度犬になる前の格好に戻った頃に騎士が一人部屋の中へ
シャーロットの指示もなく入ってくるとは...

「何か火急の要件かと思いますが...お供いたしましょうか?」

シャーロットの瞳に冷たさが宿る
遊びや悪戯とはまた違う...真面目な要件
自分が必要かどうか、奴隷というより護衛として必要か尋ねる

シャーロット >  
カレリアの言葉にはくすりと笑みを返す

「いいえ、別に慌てることはないわよ。
 ただ少し……」

そう、少なからずの落胆を
王城貴族も正論で説き伏せられるとは、情けないにも程がある
そういった事態にも当然真っ当に対処してくるのは見えていただろうに

なぜ飲み込むのか、どうして理に適う言葉に迎合するのか……

くだらない、くだらない
腐るならば根腐れするまで腐り切れという話だ
正論を捻じ曲げることなど、ありもしない証拠をでっちあげ、理論を抹殺することなど
当たり前のように出来る力も立場も持っている者達が、それをしない
相手を目の前にして臆するような中途半端な悪などいらないというのだ

「まったくこれだから寄生虫どもは役に立たないのよ。
 王国貴族がたかだか一師団の副将軍如きの正論に踊らされてどうするのかしら」

危機感も足りなければ、議論でやりあう度量すらも足りない
尽く役に立たないウジ虫だとこき下ろすこととなった

「今日は邸宅に戻るわ。
 戻ったら湯浴みの準備をしておきなさい。
 少し考え事をしなきゃいけなくなったわ、面倒ね」

カレリア > 「そうですか...」

シャーロットのことばから考えるに良くないことが起こったのだろう
師団副将、貴族、この単語だけでも嫌な予感がする

「分かりました、暖かなお湯を用意しておきますわ♪」

ゆっくりと考えを巡らして良案を出してくれればいい

「あぁそれと...奴隷でなくても私は貴女を守りますわ」

奴隷として近くに居て感じた事
その全てを考えた上でそう告げる
見殺しにはできないぐらいには自分はシャーロットに...

「貴族の味方よりは頼りにしてくださいませ♪」

シャーロット >  
「──貴女も物好きだわ。
 まだ私が貴女との約束を守るとも限らない、
 その上フェルザ家は貴女の過去を顧みれば、仇と言ってもいいほどなのに」

どこをどうすればそんな考えに至るのか
シャーロットの思考回路ではまず理解することすらもできない

「そうねえ、ほんと。
 爪の先程も役に立たないわ、あいつら」

肩を竦めて戯けたようなポーズをとり、ドレスを翻し部屋の入口へ

「帰るわよ、カレリア」

そう言葉をかけ、その場を後にするのだった

ご案内:「王都マグメール 王城 地下」からシャーロットさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 王城 地下」からカレリアさんが去りました。