2016/12/19 のログ
ご案内:「王都マグメール 王城 執務室」にステファンさんが現れました。
■ステファン > 机に向かう仕事も一段落すれば、命令書や報告書とは異なるシンプルな紙を手元に引き寄せる
手に持ったペンをスラスラと紙面を走れば、領地の母と義姉に機嫌伺いの手紙を書き始めた
単純な書き出しで先ずは自分は忙しく今しばらく王都を離れることが出来ないこと、
忙しいが身体に変調は無い事を書き記し、次に母や義姉、甥の体調についてなどを尋ねる
此処まで書ききった所でペンが止まり、思案顔を浮かべると、そうだった、と思い出したように、
子爵号を賜った際に与えられた王都にある屋敷には未だ、家宰やメイドが居らず、
また自分自身忙しくそれらを手配できずどうしたものか、困っている…と言うようなことを書き連ねていく
それだけに留まらず、あれやこれや、とすることは山程あるが中々手がつけられず困り果てている、と
延々と大したことのない愚痴を紙面に書いていった
「…我ながら、しようのない事を…」
書き終わった手紙を眺めながら忙しさにかまかけ手付かずの私的な案件にうんざりしながらも、綴の間違いや
言い直し、伝え忘れたことが無いのを確認すれば、これでよいか…と手紙を便箋に入れ封蝋を落とせば、
リュング家の野薊の紋章が入ったシーリングスタンプを押し、ふう、と一仕事終えた、と言わんばかりに息をついた