2016/05/22 のログ
ご案内:「王都マグメール 王城 庭園」にレアンさんが現れました。
■レアン > やれやれ――難儀なこったね。
(噴水と絢爛な花々が印象的な庭園、その観覧の為に設けられた石造りの長椅子に座り込めば、大きく溜息を溢す)
(ここに潜りこんだのは、内通者の有無の調査を依頼として引き受けたからだ。)
(もっとも、具体的な嫌疑があるわけがなく、定例的に依頼を出しているものだ。勿論誰彼依頼出しているわけでもなく、ある伝手を使ってこの依頼をもぎ取ったのだ)
……いや、報酬は割のいい額だったし、美味しいんだけどね。
(彼にはそれ以外の目的もあった。もちろん、情報だ)
(こういう職業柄、情報はとても強力な切り札になり得る。)
(勿論本来の目的は最優先されるが、それを差し引いても、王城での情報収集というのは機会の多い方ではない)
(比較的人の出入りの多い場所ではあるが、目立って情報収集など出来る場所でもない)
(これ幸いとばかりに、一石二鳥を狙ってあちこち聞き込みをしていたのだが……)
……まさか、空振りとはねぇ。
あまり、長居してたらそろそろ怪しまれるか?
でもしかしなぁ………
(何事も引き際が肝心だ。幾ら兵士の数が多いと言えど、あまり目立った動きをしていれば当然ここの連中も警戒するだろう。そしてそのタイミングがそろそろ近づいてきている。)
(自分のことを怪しんで探しに来ている頃かもしれない)
■レアン > (彼の求める情報は幾らでもある)
(貴族や王族の弱みから、金銀財宝のありか、国政や戦況情報――しかし、その中でも取り分け求めているのは、『世の果てに在りし楽園』と呼ばれる未知の秘境だ)
(いや、秘境なのかどうかは分からない。ましてや存在するのかさえ定かでない。便宜上『秘境』としているだけであって、それは『秘宝』だったり『人物』だったりするかもしれない)
(ただ――『それ』に至ることが出来たなら、争いのない理想郷へと誘われることになるだろう、と言い伝えられている)
(もっとも前述したとおり、存在するかもどうかも怪しいもので、その言い伝えもただの与太話でしかないかもしれない)
(ただ、人でもない、魔族でもない彼にとっては退屈な人生を送る中でのスパイスのひとつであり、ある意味生き甲斐と言っても過言ではないかもしれない)
(もっとも、自分が生きている内に辿り着けるとは思えないし、存在しないのであればそれはそれでありだと思うぐらい彼自身も信じ切ってはいない)
(ただ―――それが、幻想ではなく、現実だったとしたのなら。)
(それに一生を費やしてもあまり余る報酬となり得るだろう)
(結果よりも過程を重視しているものの、やはり男には浪漫と夢が必要なのだ)
……まぁ、こんな王城でそんな与太話に酔い痴れるバカが他にいるとは思えないけどねェ。
(かかか、と笑い飛ばしながら、さてと周囲に気を配る)
ご案内:「王都マグメール 王城 庭園」にイヴリアさんが現れました。
■イヴリア > ・・・つかれた。
(――今夜、夜会を開くのでお前の扱う商品を城へ持ち込んで欲しい。
そんな依頼を受け、城に品を持ち込んだ後、折角なので城の中を見て回りたい――そんな願いを、口に出した。その結果、帰ってきた答えは是。しかし、王城、しかも夜会の真っ最中であれば少女の普段着は目立つし、相応しくない・・・とされ、渡されたのはメイド服。少々小恥ずかしいが、滅多にない城の中を見て回れるチャンスだ。意気揚々と、鼻歌を歌いながら城の中を見て回ろうとした。――けれど、気がつけば何故か分からないがいつの間にか他のメイドと一緒に料理の手伝いなんてものをさせられていた。・・・忙しそうにしている本職の人たちを尻目に、その辺りを見て回っていたら手伝え、と巻き込まれたようだ。隙を見て、そっとその戦場を抜けだして庭園に姿を表した。・・・少し休憩したら服回収して、帰ろう。そう決意しつつ。)
あなたも、お休み?
(決意し、庭園に姿を表した矢先兵士の格好をした男性が椅子に座り込んでいる姿が目に入った。なんとなく、その彼に声をかけて。)
■レアン > (向こうからやってきた女性に声を掛けられる)
(――メイド?しかし、それにしては仕草が異なる気がする。ざっと気取られない程度に彼女を観察すれば、肩を竦ませて)
ああ、ご明察。今日は夜会が開かれるんだろう?
それまでの休憩ってとこさ。
……もっとも、色々と気遣うのは俺たちよりもあんたたちの方じゃないのかね?
(違和感はあるものの、メイドとして話を続けてみる)
(違和感があるとはいえ、何らかの立場でここにいるということは間違いないだろう)
(何か面白い話が聞けるかもしれない。長椅子の端によりスペースを作れば、どうぞと視線で彼女に促す)
まあまあ、折角だから癒されていくといいさ。
……なんて、俺もただの通りすがりだから偉そうなことはいえないけどね。
ところで、王城の方は特に異常はないか?
夜会を開くとなれば、その大小関わらず、色々と神経を使わなくちゃならんからね。
些細な異常も見逃すわけにはいかないからねぇ―――
(むろん、目的は自身の情報収集に過ぎない)
(――彼女がどういう人間であれ、些細なことでも情報が入れば、めっけものだ)
■イヴリア > ありがと。
(スペースを作ってもらえば礼を告げつつ、そちらにとすん、と腰を降ろそう。はー・・・、と疲れきったように吐息を零す様を見せれば少女が疲れきっている様子が見えるだろうか。元々、本職のメイドではなく何故か分からないがお給料も出ないのに戦場に放り込まれた形だ。ため息もつきたくなる。)
うん。今日はお偉いさんがいっぱいくるって聞いた。まぁ、どんな人が来るかまでは知らないけど・・・たくさんの王子様とお姫様も来るって。
(自分は貴族や王子や姫などといった高貴な人とそんなにふれあうことは多くはない。今回はどういうコネからか自分の所に依頼が飛んできたが・・・普段は不定期で露天を出す程度の身分。つまりはただの商人である。名前なんて聞いても普段関わりがないからどんな人かよく知らないし、顔だってよく知らない。流石に今回依頼をくれた人の顔くらいは知ってるが、その程度である。)
通りすがり・・・今回の夜会で雇われた傭兵さんか何か?
(確かに、本職の兵士であればこんなところでのんびりしていれば上司に怒られてしまうのかもしれない。けれど、傭兵であればそうはならないだろう。きちんと給料分、時間内に働いてくれれば多少小言は言われるかもしれないが、問題はないのだろう。)
王城の方・・・お城、なんか皆バタバタしてたけど、それくらいしか私知らないかなぁ。・・・私厨房に箱詰めだったし。
(もっと色々見て回りたかったのだが・・・生憎色々見て回る前に捕まってしまった。そのせいで彼が望むような有意義な情報はあまり多くは語れない。そもそも、少女は本職でなければ、臨時採用されたメイドでもなく。ただ、品を届けにきた商人でしかないのだから。)
■レアン > ……あー、そうか、それなら別にいいんだ。
(まあ、分かっていたことだが、特に変わりはないということだろう)
(メイドかどうかはさておき、何かしら大事が起これば、彼女よりも先に多くの兵士が大騒動を立てていることだろう)
(大きな収穫はなかったが、『何も特に変わりはない』ということが分かっただけでもよしとしよう)
あー……そういうことにしておいてくれ。
(自分としては此処の兵士として装うつもりだったが、そういう風に勘違いしてくれるのならそれはそれでいい)
(つまり自分が色々と情報を探っているということが悪目立ちしなければいいのだから)
バタバタか……まぁ、そいつは今夜の夜会に向けてのことだろうなぁ。
……で、アンタはどうしてここに来たんだ?
『休憩』だっつってたけど、休憩するなら詰所があるだろ。
メイドならこんなところで油売ってていいのかよ?
(おそらく、これは予測だが、彼女は正式なメイドではないのだろう)
(その確信を得る為、そんな質問を投げかければ、どこかのんびりとした口調の彼女をちらりと横目で眺めて)
ところで、名前を聞いてなかったな。
俺はレアン。……あんたは?
(名を告げる。まあ、名を名乗ったところで、そろそろこの城からもお暇するつもりだったのだ。)
(情報を探っていたと彼女にバレたとしても、あまり支障は来さないだろう。それよりは彼女のコネを作り、情報を流して貰う方が得だ)
■イヴリア > ・・・違うの?
(そういうことにしておいてくれ――つまり、そうではない、ということ。傭兵の人だと思っていたけれどもしかして・・・。少し、目を細め)
・・・おサボり?
(傭兵でなければ、サボりだろうか。こんな所でゆっくりとしていると言うことは、多分きっとそうなのだろう。そんな推測を立てながら相手の顔を覗きこむようにして)
んー・・・私、こんな服着てるけどメイドじゃないから・・・。
(あっさりと少女は正体をバラす。別に隠す必要もないし、メイドとして振る舞え、なんて言われてない。ただ、城で出歩いていてもおかしくはない礼服・・・生憎、ドレスなんてものは持っていなかったから代わりにこれが貸し出されただけである。)
名前?・・・イヴ。イヴリア。時々街で薬とか、マジックアイテムとか売ってます。良かったらご贔屓に。
(宜しく、と名前と本業を告げて彼に自己紹介としよう。)
■レアン > ……イヴリア、ね。よろしく頼むよ。
(案の定、メイドではなかったらしい。いや、もっと早くに見ぬくべきだったのだが)
(一人で勝手に勘違いしてたというのもあるが、本人がかくしてもいないのに見抜けないのは色んな意味で痛い。)
(こういう稼業をしているというのに、なんだか一人で敗北感を背負い込んでしまった)
(がくりと項垂れながらも、今は彼女とのコネを作る為に会話を続けて)
……それじゃあ、今度見かけたら、声を掛けさせてもらおうかね。
ぜひ安くしておいて貰いたいもんだ。
いや、金は天下の回りものとはよく言ったものだ。
俺も裕福な身じゃあないんでね。利用出来るものは利用する。そんなケチな性格上、よろしく頼むよ。
(ぬけぬけとそんなことを言いながら、立ちあがるとちらと彼女に視線を向けて)
さて、そろそろ俺は戻らなきゃ。
じゃあイヴ、王城だからって気を抜き過ぎるなよ?
どこにどんな危険が潜んでいるか分からないからねぇ。
(それだけ伝えると、ひらひらと手を振ってその場をあとにした)
■イヴリア > ・・・どうか、した?
(何やら少し気落ちしているように見える。どうかしたのかな、と不思議そうに彼を見つめるけれど・・・さて。・・・とりあえず、拒絶されなければよしよし、と背中でもさすってあげよう。)
じゃあ、考えておくから。見かけたら、声かけて、ね。
イヴリア魔法商店、よろしくね。
(なんて、ひらひらと手を振って彼を見送ろう。 ――考えておく。それが対して信憑性のない言葉であるが、まぁ本当に覚えていてくれていて自分の名を呼んでくれたならば少しくらい安く売ってあげてもいいかもしれない・・・そんな事を考えつつ彼を見送った。
そして・・・彼を見送り少女も自分の荷物を回収して、家へと帰ろうと思ったが・・・結局、その道中に本職のメイドに捕まってしばらくお手伝いをさせられたとか、なんとか。)
ご案内:「王都マグメール 王城 庭園」からレアンさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 王城 庭園」からイヴリアさんが去りました。