2015/12/10 のログ
ご案内:「王都マグメール 王城 王族の居住区」にフレイさんが現れました。
フレイ > 動乱のさなかである為に、門番もピリピリしている様子。
手形を見せて王城の中へ入って行くと、王族の住んでいるエリアへと迷うことなく足を進める。
そう、いつもの事。
注文を受けた媚薬の類を持ってきたのだが、流石に王城の中の緊張感はかなりのもの。
戦いの前線に出ることなく、後ろで喚いているだけなのに、と思う。
自分も確かに魔族の王族ではあるが、いざとなれば進んで最前線に出る気概はある。
中々に面倒な種族ではあるようであるが、今はお得意様。
案内に出てきた従者について、王族の集まるサロンへと足を進めていく。
豪奢な造りの扉を抜ければ、噎せかえるような性臭。
これもいつもの光景、と言う訳だった。

ご案内:「王都マグメール 王城 王族の居住区」にオルヴァ・フォンロークさんが現れました。
オルヴァ・フォンローク > 王族の集まるサロンの壁際にやや場違い気味の騎士が立っている。
淫欲な光景をニコニコ眺め、ほう、ふむとか唸っている。

「いやはや……。おや?、これはどうも」

商人風の者がサロンに入ってくれば笑顔で挨拶する。
一応、警備の仕事らしく上から下まで観察している。

フレイ > 相も変わらぬいつもの光景。
その中に、その光景を眺めながらこちらに笑顔を向ける人物が。
(なるほど、珍しく警備が付いたのね)
戦の最中であれば、いたし方ない。

「薬物商、アグリレーテ主人、フレイと申します。いつもご贔屓いただき、ありがとうございます」

ここにいるという事は王族かそれに連なる者。
礼を失するわけにはいかない為に、丁寧に頭を下げて見せる。
彼女の正体は、どうやら一部の王族は知っているようではあるものの、媚薬と言うメリットが大きい為に黙認されているようでもある。

オルヴァ・フォンローク > 「これはご丁寧に。私はオルヴァ・フォンローク。
戦ばかりの伯爵家の三男です。そう畏まらなくていいですよ。
この場では、私の方が新参でしょう。マダム。」

そう言ってウインクして、にこやかに一礼する。じっとりとした殺気をフレイに向ける。
ちなみにだか、オルヴァは誰であっても殺気を向ける

「薬物商。ええっと……マダムお独りですか?。」

フレイ > 「この場におられるという事は、王族かそれに連なるお方。礼を失してしまったら私共は出入り禁止になってしまいますわ。それに、わたくしもつい最近、出入りを許されたばかりです」

人間の商人なら言うであろう言葉、それをよどみなく相手に告げて見せて。
ウインクして一礼する騎士にこちらも軽く腰を落として見せようか。
こちらに当てられる殺気が肌を刺すものの、サロンに出入りすればそれもよくある事。

「独り、とは、何を指して1人とお尋ねなのでしょう?」

店を営むのが独りなのか、連れ合いがいるかと尋ねているのかと。

オルヴァ・フォンローク > 「両方ですよ、マダム。
別に咎めているわけではないのです。
……なに、妙齢の薬売りの女性が少しばかり心配というだけです。
個人的に感心もありますがね。」

ほうと眉を緩ませ、淫靡な集いから少し離れたソファーに誘導する。
どうぞと着席を勧める。

フレイ > 「両方、ですか?」

相手の言う事に嘘はないのだろう。
万が一と言う事になれば能力を使って逃げればよい。
出来れば人間を傷つけたくはないのだから。
騎士のエスコートに従って淫靡な集いから少し離れ、勧められるままにソファに腰を下ろしていく。

「店は私と従業員が2人。夫は暫く前に亡くしましたわ」

嘘はない。
店は同族の男女が手伝ってくれているし、夫と呼べる存在は暫く前に亡くしている。
暫く、が人間で言うどのくらいの時間なのかはこの際黙殺する事にしておこう。
魔族と人間では生きている時の流れが違うのだから。

オルヴァ・フォンローク > フレイが座るとソファーの横に立つ。
一応、騎士なのでねと、ささやく。

「ふむ。個人商で薬物。ああ、……媚、薬ですか。
おや?、安心なさい。マダムを襲おうなどとは毛ほどに思ってませんよ。」

じっとりとした殺気を向けたまま、視線を天に向け考えるそぶりをする。
少し困った風に頭をふり、内緒話をするように

「魔法加工されてない傷薬と、魔法加工を行わない鍛冶師などに心当たりはありませんか?。
……もちろん、マダムの商品は買わせてもらいますよ。
商人同士で情報がないかなと思いましてね。」

はははっと微笑む。

フレイ > 相手の囁きに小さく微笑んで見せて。
騎士と言うのはこちらが思っている以上に色々厄介なのだなと思って。
媚薬、という言葉とこちらを襲うつもりが無いという言葉には思わず手を口元に当てて小さく笑ってしまった。
失礼しました、とそれには謝罪を入れておく。

「魔法加工されていないもの、ですか?鍛冶師には生憎心当たりはありませんが、傷薬ならございます。ただ、薬草を取りに行くのに危険が伴いますので大変高価ですし、すぐにという訳にも参りませんが」

商人同士の情報と言っても人間に擬態しているだけ、つながりがあろうはずもなく。
ただ、傷薬は心当たりがある。
但し、魔族の森に自生するものを使うために危険が伴う、という言い回しをして出所をぼかした。
軽やかに笑う騎士をソファに座ったままで見上げて、どういたしましょうか、と問いかけてみる。

オルヴァ・フォンローク > 小さく笑うフレイを見て、安心した様に笑うと殺気を強める。
オルヴァは親しみと殺意が連動している。
正直、sexと殺人事件がセットになりそうな人だ。

「我々、フォンロークは退魔の血統でして。
いささか、魔法道具と相性が悪い。
あの太め男性の尻に刺さっている淫具などは触れてしまえば壊してしまう。
そうゆう体質なのです。」

そう笑みを浮かべながら肥満体系でブヒブヒ鳴いている男性の淫具を指差す。
無造作にポッケから金貨を取り出し手で遊ぶ。

「場所は秘密ですよね。私が向かってもいいですが。
ふむ、高価ですか。ゴルド紙幣は持ちあせてないのですが……。
金貨ではどうでしょう?。」

フレイ > 騎士が安心したように笑うと殺気が強くなったのが感じられた。
殺気自体は驚く事もないが、どうやら親しみが増せば殺気が強くなる気質のようだと理解した。

「退魔の血統、ですか。ああ、あれは確かに魔法の力を帯びておりますものね……」

騎士の示した男の尻の淫具、魔法を操る者ならすぐにわかるのだろう。
確かに魔法を帯びていた。

「ええ、場所は秘密ですわ。例え国王でも教える事は出来かねます。
紙幣でなくとも、金貨で十分ですわ。フォンローク伯爵。
代金は傷薬をご覧になってから。伯爵が支払っても良いと思われる額で……」

正直、儲けようとは思っていない。
でも、不遜な貴族からは盛大に頂戴してる。
真摯な相手であれば代金は相応で頂く主義なのだから。

オルヴァ・フォンローク > 「時はあまり気にしません。
傷薬が出来次第にメグ・メール北部の伯爵領の家の者へ。
名門ですからすぐ分かると思いますよ?。」

金貨を手渡す。手を触れた時、ほんの少量フレイの魔力を散らしてしまう。
退魔の血統の力が無作為に発動する。その力は魔族に流れる魔力は特に好物だった。
眉をひそめ、ふむと唸る。

「いえね。私は王城関係者とどうも相性が悪い。
そう直ぐに南部に送り返されるでしょうし……。
ああ、媚薬はどうしましょうか。マダムの身体で実演できますか?」

朗かに笑う。最後の言葉は冗談のようだ。
魔族かなっと思ったが戦場でもないし、民を襲撃しているわけでもないので気にしないようだ。

フレイ > 「承知いたしました。マグ・メール北部の伯爵の家の者に、ですね。」

金貨を手渡された時に、こちらの魔力を散らしたのがわかってしまう。
ふむ、と呻る相手の様子に、こちらが魔族である事を悟られたのだろうと。
それは全く気にはしない。
本人の気性……気まぐれというのはここでも十分に発揮している。

「王族と相性が……色々とご苦労がおありなのですね……
わたくしの身体で媚薬の効果を?……それなら、目の前のあの方たちが既に実演して下さっているではありませんか」

淫らに絡み合う男女、というよりも性別も関係なく快楽のみを追う人々。
それらが彼女の作った媚薬の効果であると言って。
朗らかに笑う伯爵に、こちらも穏やかに微笑んで見せて。

オルヴァ・フォンローク > 「ああ、それと私の事はオルヴァとお呼びください。
父上フォンローク伯爵に悪いですし、次期頭首でもないのでね。
ただの清廉潔白な騎士ですので。」

そうウインクして促す。
かなり血生臭い清廉潔白だが真面目に言っているようだ。

「そうなんですよ、真面目に勤務していたらやれ、やり過ぎだとね。
ああ、いけない。ごほん……不満はないですよ。」

教育といって新兵を撫で斬りにしたり、上司の顔を物理的に潰したり
反乱的な村人を焼きながら串刺しにして丘に飾ったりした事実は有る。

「ほう……。ですがあの方々はもともと淫欲が強いわけですし。
まあ、いいでしょう。マダムが悶える姿に興味を覚えそうでしたがね。」

はははと笑い、剣の柄をトントンと叩く。

フレイ > 伯爵が自分のことを名前で呼ぶようにと言ってくれて、その理由も言いつつウィンクして見せるのに小さく笑い頷いて見せて、

「はい、承知いたしました。では、オルヴァ様、と」

真面目に勤務していたらやりすぎと言われ……不満はないと言い直すオルヴァ様の様子にふふ、と楽しげに笑って、

「きっと、他の方が不真面目なんですわ」

真面目にしていてやりすぎ、というのはきっとあれだろう、良くも悪くもやりすぎてしまうというのだろうなと思いながらも、周囲が不真面目と言う事にしてしまう。
過激な者もいると聞いていたので、きっと目の前の人物がそれなのだろうなと。
血なまぐさい事は魔族であるために慣れっこ。

「確かに、何時お伺いしてもああいった類のお方はどなたかと肌を合わせておられますものね」

貴族のサロンでもここでも、と言って。

「肌を合わせると言っても、わたくしの事、察してしまったのではありません事?」

魔族だと、と最後は小さく。
剣の柄を叩くオルヴァ様の方を目を細めて見上げようか。

オルヴァ・フォンローク > 「ふむ。まあ、魔の者が我が物顔で居るならともかく。
マダムは正規の手順で入城してますし、最初通りに襲う気はありませんし。」

剣の柄をニギニギする。殺意の衝動を堪えてるだけな様。
でも騎士としてはどうなんだろうと険しい表情で考えると

「媚薬をお飲みにならないなら……そうですね、口づけをお願いしてもよろしいでしょうか?。」

接吻して粘液を送り込めば、かなり魔力散らせる事ができる。
そうすればこの王都内では悪さも出来ないだろうという心算。
身を屈め、フレイの顎に手を添えて待つ。

フレイ > 「ここは人間のテリトリー。なら、侵略の意図がない以上は人間と同じようにするのが礼儀と言うものでしょう?」

人間と魔族ですみ分けているという意思を伝えて、侵略の意図はないのだと。
相変わらず相手の手は剣の柄にある。
何時、鞘走りの音と共に抜かれるかは解らない。
相手からは口づけと言われて、こちらの魔力を散らす意図が読める。
散らされても、異空間を作って自分の城に帰る事は出来るだろうと。

「この場で拒否して、何になりましょう……」

同意。
無論、悪さをするつもりは毛頭ないが、魔族の言葉は往々にして信じてはもらえない。
それ故に相手の行動を受け入れ、静かに目を閉じて見せる。

オルヴァ・フォンローク > 「では。」

答えを聞くとやや険しい表情を見せる。許嫁の名と謝罪を呟く。

ソファーにもたれ、片手をさり気なくフレイに回し抱き寄せ、おもむろにフレイの唇を奪う。
フレイを犯すような舌使いでフレイの魔力も散らしていく。
戦場で魔族を拘束するのによく使う手なのでかなりこなれた口淫技。
熟練の舌技でフレイを犯していく。

「――んっんんッッ。」

フレイ > 険しい表情と共にに聞こえた名前と謝罪。
大切な人がいたのかと思うものの、彼女にどうこうする事は出来ようはずもない。
こちらを抱き寄せ、おもむろに重なる唇。
犯すような舌使いに、徐々に魔力が散らされていく。
慣れた行動に、魔族相手に使う手なのだろうという事が容易に察せられた。

「んんんっ……っふ…ぁ、ゥ……」

徐々にではあるが、着実に霧散する魔力。
くらり、と意識が揺らぎかけ、許されるなら甘く啼いたままでオルヴァの着衣を掴もうと手を伸ばしていって。

オルヴァ・フォンローク > フレイをがっしりと抱き寄せる。
密着し身をすり合わせる。
触れ合えば触れるふど魔力を散らせ、ただの女に変えていく様に。

「――んっ。はむ。」

相手が疲れるまで長い口淫は続く。
舌と舌で、絡み合い。時に唇を甘噛み、唾を送る。
オルヴァのソレは完全に隆起しているのを自覚する。
だいぶ散らせただろうかと唇を離すと二人の間には銀の糸がかかる。
親愛と殺意、矛盾した感情を込めた不思議な眼差しで見つめる。

「ははは。私、本気になりそうで怖いですよ。
どうです?、マダム。ふふっ。疲れましたか?」

フレイ > こちらの身体をしっかりと抱きしめるオルヴァ。
触れ合う所からも徐々に魔力が散らされ、逃げる事も叶わずにまるで相手の腕が牢獄のような状態。
元より魔族の、魔王までは行かないまでも王族である為に、頭痛の魔族よりも魔力は強い。
それでいても退魔の力には抗えずに。
舌が絡み合い、唇を甘く食まれ、送られた唾液を飲み干す。
感じていない訳ではなく、こちらも身体の奥が熱を持っている事は自覚している。
むしろ、そういう性質(タチ)なのだから。

ようやっと離れた唇に閉じていた目を開くと、目の前の相手の瞳には相反する二つの感情が揺らめいていて。

「魔族の、しかも私のようなものを相手に本気に?」

疲れたか、と問われれば素直に頷いて見せる。
本当に疲れていた。

「よもや退魔の力を持つ方に出会おうとは、思いませんでしたわ……」

未だ身を寄せ合ったままオルヴァを見上げ、長い口づけと魔力を削られた疲れに少し荒んだ息を繰り返して行って。

オルヴァ・フォンローク > 「魔族は敵ですがね。王国民として人間と融和していくなら――チュッ。
まあ、道はあるのではないでしょうか?。あむっ。」

王国民の半魔により魔族国に対抗できればといったところ。
話しながらキスを落とし、唾を送り、飲み込ませる。
フレイの身体を強く、強く抱きしめる。
疲れ荒んだ息をするフレイを愛しく壊したいと興奮する。
人間である許嫁相手なら今頃、殺してるかもしれない。
オルヴァは愛すゆえ壊す。

「名残惜しいですが、どうやら交代の時間の様ですので。
退魔について知りたくば、またお相手しましょう。」

すこしだけ残念そうな声色で別れを告げ身体を離す。
にっこり一礼をして、フレイに殺気を向けながら去っていくだろう。

ご案内:「王都マグメール 王城 王族の居住区」からオルヴァ・フォンロークさんが去りました。
フレイ > 魔族は敵
融和するなら道はあるのだろう

そう言いながらも更にこちらの魔力を散らしていくオルヴァ。
強く抱き締められれば相手の興奮も解ってしまう。
こちらからも腕を伸ばして抱き締めて。

「そうですわね。融和と言うのも、一興ではないかと思いますわ」

こちらもどちらかと言えば融和を望む方。
とはいえ、どうなるかは全くわからないが。
退魔について知りたければまた、と離れる身体。

「そうですわね。今度はもう少し深く知り合いたいですわ」

相手の声色に残念そうな色があったのは気のせいだろうか。
一礼をして去っていくオルヴァを見送って……
こちらに向けられる殺気も、相手の親しみ故と解ればかえって愛おしくもあり。

暫しの間、荒んだ呼気を整え、サロンでの用事も済ませればその場を立ち去ってゆくのだろう。

ご案内:「王都マグメール 王城 王族の居住区」からフレイさんが去りました。