2015/11/15 のログ
ご案内:「王都マグメール 王城内」にツバキさんが現れました。
■ツバキ > 思いっきりミスってるじゃないですかやだー。
それはともあれ、日も地平線へと沈みかけ、空を真っ赤に染め上げている時間帯。
ふわりと王城内の中庭へと現れた少女、きょろきょろ周りを見渡し草むらへと入り込む。
がさがさと音を立て揺れる草むら、その中から再び現れたのは少女ではなく鎧を着込んだ男性であった。
前に覚えた見張りの男性、今日は夜の見回りではなく非番である事は調査済みであった。
■ツバキ > どうやらどこかの国の一悶着起こそうとしているらしい話を聞いた。
それならば、今この国の中ではその話題がどこかしらで出ているだろう。
そんな話が聞けるとしたら…きっとお偉いさんか軍関連の場所だ。
そういった訳で、上手くいけば面白そうな話の一つでも聞けるんじゃないかな?
そんな軽い気持ちで今日は潜入してきたのだ。
捕まる?見付かる?別にそんな事になったところでどうなる訳でもないと思う。
先を考えれば、無茶なんてしてこないだろうし。
がちゃりがちゃりと鎧の音を響かせ、目的の場所へと歩いていく。
この男性なら今はのんびりと家だろう、ここでかち合う事もない。
居た事を問われたところで、適当な理由をでっち上げればいいのだ。
■ツバキ > ふと何かを思いついたか、その足が途中で止まる。
今日は私の趣味範囲で来た訳だし…ちょっと本気でやっちゃおうかな?
そう考えると、適当な近くの扉の前で立ち止まり、耳を澄ませる。
…音は無し、気配も無し、では失礼して。
音を立てずに扉を開くと、その男性は中へと入っていった。
わずかの間、開いた扉から出てきたのは男性。
そして…もう1人、港湾都市で会った男性が姿を現した。
王族の関係者だ、こちらに関しては歩き回っていようと何の疑問も浮かばないだろう。
それじゃ、そっちはお偉いさんのところ、こっちは軍のところね?
言葉としては発せられぬ会話、もう1人の男性は別の方向へと向かい歩いていった。
その姿が見えなくなるまで、一応はそれを確認する。
見えなくなったところで、その歩みを再び進め始めた。
ご案内:「王都マグメール 王城内」にアノーさんが現れました。
■ツバキ > 歩みを進め続けながら、ふとある事を考える。
そういえば、王城内でも人外の気配が結構あるようだ。
日中、別件で歩き回っていた時に見たのだが…お偉いさんの中とか、働いてる人達とか、ちらほらと感じた。
惜しむらくは、見た目はほぼ人間と、動物の耳尻尾が生えていた見た目あきらかに違う者と判別がつかない。
それを思うと、やっぱりもうちょっと判別出来る必要性が…とか思った。
■アノー > 名前が白いのは制服に着替えたことにしよう。
遊びに出ようかと町へ繰り出しものの、すぐに本隊より連絡が入り情報が集う場所へ赴けと王城組みに白羽の矢が立ったわけだが。
貴方の近くを数人の集団の気配が通り過ぎていく。
「状況は?」
そう、部下数名に声を掛けた男の声音は低い。まるで内緒話か何かをするように。
南部より連絡が途絶。南部に展開している連絡員数名と連絡途絶。先ほどオーギュスト氏、サリファス氏、サロメ氏が合流。会合の様子。内部の状況確認できず。フォンローク伯爵家に問い合わせを行うも連絡は遅いかと。装備類の点検、点呼、非番者の召集命令などが下りた様子。当等。貴方の鋭敏な感覚ならばそれらの話を聞き取れるだろう。
そう、非番者も戻ってくる可能性が高い。
ここで貴方が危険を感じてひっそりと撤退を選ぶならば見つからずに済むだろう、だが此処に留まれば情報が入ることに引き換え危険が付きまとうことだろう。
「わかった。随時情報取得に勤めろ。執務室にちょっかいは出すな。時期にフォンロークからも情報がはいる。ナナシ部隊員と密に連絡を取り合い、いつでも動けるようにしろ」
そう、命じた男は無精髭を生やした男だった。年のころは30は過ぎている。
部下にそう命じた衛兵の格好をした男は人気のないほうへと向けて歩き出していく。
■ツバキ > 歩き続ける男性、その側を通りがかる集団の気配。
…その気配の揺らぎを見逃す事はない。
今はちょうどこの国の兵の1人だ、その場に居て不思議に思われる事もないだろう。
その集団の後ろをついていく男性、何事かと、そんな感じを装って。
そして足を止めた場所には壮年期と見える男性を主に、会話を行う。
内容は思っていたよりも面白いものだった。
南部の件は…多分、例の王族の男性が言っていた嫌な予感とか何とか、あれが合致する。
オーギュスト、サロメは確かあの潜入出来なかった砦の関連者、サリファス…その砦でかち合った男性か。
なかなかに豪華な面子が揃っているらしい。
フォンローク…は、確か調べた情報の中にあった家系だ。
装備の点検、点呼、うん、問題はない。
非番者の召集命令………あれ?
本当はもっと気を付けるべきだろうが、そんな事を気にする性格ではない。
ちょうど自分は個人的な用事があって非番だがここに居た、そんな感じで話を付ければ、さてどちらについていくか…
答えはすぐに出た、その男性の後をついていく。
ただ、あんまり気にするつもりはないのだが…今その外見をお借りしている男性の気配だけには注意する事にした。
■アノー > 正装をしているが、その服はきれい過ぎるし着なれている感が無い事が気づけるだろう。この男とて潜入任務を主に行う裏方だ。
人気のない裏庭に近い場所まで来ると、男は胸ポケットから煙草を取り出した。
とんとん、と箱の底を叩いて煙草を取り出すと口に咥え、火をつけた。
どうやら人気のない場所に来たのは煙草を吸うためらしい。
「吸うか?」
そう言って男は煙草を差し出そうか。
「こっちは非番だと言うのに即効で呼び戻されたよ。あんたは?」
ここで一点貴方が不振に思ってもいいことを言う。
王城から非番者の招集命令が下りた部署もあるが、それは先ほどの話しだ。
それよりも早く、この男には情報が来た。そう、別ルートから、である。
潜入、情報戦に特化した傭兵部隊「ナナシ」の人間であることは衛兵の間では有名なことなのだが。
■ツバキ > 前を歩く男性の後をついていく形を続け、気配の質からある程度判断してみる。
少なくとも腰に帯びた武器から後衛ではない、かといって力を誇示するような前衛を主とするようなほとばしるような激しさもない。
となれば…技を主とする前衛か、もしくは、諜報関係かだろう。
そんな事を考えている中、気が付けば人気の無い裏庭へと着いた。
煙草を吸い始める姿を見れば、あぁ、なるほどと納得する。
「いや、今は止めておこう」
確かに人気の無い場所だが、場所が場所だ、という感じに視線を巡らせ丁重にお断りをしておく。
「俺も非番でな、ちょっと野暮用があってそれを終えて、戻ろうと思ったらこれさ。
ある意味助かった、家に戻って呼び出されてまたここに来るなんて堪らんからな」
おどけたように肩を竦め、お互いに大変だな、と付け足す。
と、そんな事をしていたところに再びくる情報。
その情報を持って来る相手を見る。
…なるほど、調べた情報にはあったけど、これがナナシね。
そう思いながら、その持ってきた情報をやらを聞こうと考えて。
■アノー > 「そうか? ここならバレないさ。未成年が煙草を吸ってもバレないだろう。それにこいつはいいぞ。老舗の店で埃を被ってた古い奴だ。味わいが違う」
ん? 硬いことを言うな。 という風にずいと箱を突き出す。
もし貴方が受け取ろうとするならばそれは――インファイトの距離を意味する。
そう、端的に言えば――疑っている。
どこから、と言われれば『ナナシではないのに此方にぶらりとついてきたこと』だ。
緊急招集が掛かるほどの非常事態に悠長に裏庭に来ていることが訝しさを与えていた。もっともそんなことは顔にも出さないが。
「そうか、で野望用ってのはなんだ? そいつは――城で出来ることかい?」
何気ない会話を重ねる間、相手の所作、身じろぎ、足運び、歩幅は合っているか、服を着慣れているかどうか。
そして――伯爵家という高位な家の推薦をもって王城へと入ったナナシは衛兵であって衛兵ではない。
そこに権力が後ろにあるだけで怯えるものは少なくないわけだが。ま、そこの問題はおいおい仕掛けてみることにする。
「で、あんたはこんなところで油を売っていて平気なのか?」
■ツバキ > 「全く困ったものだ、仕方ない」
ふう、と小さく溜息。突き出す箱へと手を伸ばす。
疑われている事は気配で分かるだろう、だけどそういう行為に移る。
なぜなら…その疑われる事にさえ、楽しみを見出しているから。
「あぁ、ちょいと知人とな。王城内で今日も遅くなるからついでにここで、って感じで来てたのさ」
鎧を着込んでたのは場所が場所だ、らしい格好をしてないと変に勘繰られる、という理由にしておこうか。
ちなみに…相手に触れている時点で相手の情報は丸裸だ、真面目にやれば寸分の狂いもなく演じれる。
だが、実はほんの少しだけ些細な違いを行っていた…さっきもあった通り、疑われる事にも楽しみを、だからだ。
「そうだな、一本吸い終えたら持ち場に着くさ」