2023/07/19 のログ
ご案内:「王都マグメール 王城 地下研究室」にミシェルさんが現れました。
ミシェル > 【待ち合わせ中】
ご案内:「王都マグメール 王城 地下研究室」にルティリアさんが現れました。
ミシェル > 王城の地下深く。いくつもの階段を下った先。
そこには、魔術師や錬金術師やその他技師達が集まり、
日夜王国の為に魔導機械の解析、研究、そして開発を行っている研究所があった。
最近では、とある案件の為あらゆる魔術師をかき集めて投入しており、
その中には当然、王城務めの宮廷魔術師達の姿もある。

「……うぐぐ、うーん」

そんな研究室の一つで、設計図を前に腕を組んでしかめっ面をしているのは、宮廷魔術師の一人である女男爵。
目の前では羽ペンが宙に浮き、独りでに設計図に何やら書き足しては、ミシェルが首を振るとその記述が掻き消える。
当然描かれているものは新たな魔導機械の設計図であり、
ミシェルはそれを前に試行錯誤を繰り返しているのである。

「…………なるほど、わからん!」

遂には、声を上げてがくりと項垂れるミシェル。
才ある彼女でもなんとも上手く行かないこともある。
そして、この研究室で図面を前にあれこれ考えているのは、一人ではなく…。

ルティリア > 王城地下の研究所区画。
新しい魔導機械の設計製造などを行う一角で試行錯誤を繰り返す女男爵の隣で。
手に羽ペンを持ち適当に設計図に何かを書き足しているように見える女性が一人。
宮廷魔導師になる際に受け取った子爵位持ちの女性魔術師。

「というか、ミシェルは何をそんなに悩んでるのさ、魔術回路をかきだす段階じゃないの今って?」

女性の手元に描かれていくのは得意の光魔法の魔法陣。
その何か所かに手を加えスイッチで光の色を変えるというシンプルながら効果はありそうな魔道具を作ろうとしているらしい。
光信号による情報伝達などに効果はありそうなのと、比較的シンプルなので魔道具作りの中では楽な方だろうと専門外故に思ったのか、気軽に作っている様子。

「私が分かる事なら説明もできるけど…魔道具に関してはミシェルの方が得意だからねぇ」

何方かといえば物理精神の攻撃が得意分野なので、こうして汎用型の魔道具作りは専門外であるのは確かで。
そういいながら、となりからミシェルの腕の上に胸を置きながら、設計図を覗き込んで。

ミシェル > あれやこれやとミシェルが悩んでいるところに、
声を掛けてきたのは同僚の宮廷魔術師。
爵位は向こうが上であるが、能力主義の魔術師としては対等の相手だ。
むにゅりとその豊かに育った胸が腕の上にのしかかってくる。

「そうそう…大きな魔力を受けても壊れず敵に模倣される心配もなく、
それでいて単純でコンパクトな魔術回路をね…」

つまりは無理難題である。
自由に設計して良いのであればミシェルもここまで悩まない。
だが、彼女らの上の方から無茶振りを食らっているのだ。
ある意味ではそれでも何とかしてくれるという信頼の証ではあるが…。

「君は何かを作る方より吹き飛ばす方が得意そうだものね…」

ルティリアの胸をさりげなく揉みながら、ミシェルは頭を悩ませる。

ルティリア > 女性が告げてくる魔道具に関する条件を聞きながら、小さく苦笑して。
とりあえず魔道具ではなく呪文で考えた後で。

「うん、それ単純でコンパクトじゃなければ結構できると思うけど。
その条件が付くと簡単に考えるのはきついよね」

高魔力負荷に耐えれると言う事と、模倣の心配も無いとまでなると、先のコンパクト、単純とはかけ離れるのだ。
それ自体は普通に魔法を使う人間でも同じだ、複雑に見える魔法陣は相対者に使う魔法を悟らせない為の暗号でもあるのだから。

「まぁ私は攻撃系の魔術師で、そっち系での採用だからね。
とはいえ、そのために色々と知識も蓄える必要もあるし、偶にはこういう仕事もしないと上から色々言われるし」

宮廷魔導師は戦力以外にも魔法研究などでもある程度は実績を見せないと、と上から言われれば従うしかなく。
結果として同僚と研究室で設計図を前にしている訳で。
此方の胸を揉んでくる相手に微笑みながら、悪戯っぽい笑みを浮かべて。

「吹き飛ばしてみる?…ミシェル最近此処に缶詰めで色々ため込んでるんじゃない、かな?」

小さく首を傾げ、そっと悩ませている頭を抱きしめる。