2023/07/10 のログ
■メイラ・ダンタリオ >
「飼い慣らせるのならとわたくしを いや ダンタリオを欲する者は多い。
王族の誰かがダンタリオを“惚れさせる”だけで 王族の骸など増える。
それはあの御方同然にしたがるということだから。」
黒い髪 赤い瞳 三日月の笑み
其処に忌々しさなどは一つもなかった
邸宅に忍び込む悪意を殺した従者 その結果を些末なことと捉えている。
一家が滅びる心配も 自身が殺される恐れもない。
「鳴かぬなら 殺して見せよう 杜鵑。」
王族はどこも同じですわね と 今度こそ王族の一つか二つが
ダンタリオ いや、 動き目立つメイラにその意思を向けている。
王になる為には 先王を崇拝同然に未だ役に立とうと動き続けているメイラは非常に邪魔な存在なのだ。
アスピダに足を運ばず王城内やタナールにいる意味 それも自然と知れている。
現在、アスピダに赴く軍や力が聊か鈍いのは、メイラを含めるいくつかの塊が鈍くしているせい。
戦力を腐らせるつもりもない タナールには赴くし、街中の見回りなど割いて役立つことは多い。
王がお喜びになるのなら立番ですらメイラは進んで行うだろう。
とても役に立つとても障害になる相手。
自身が認められなければ王とするふるまいをしないメイラに対し
周囲からすら舐められては沽券に関わる。
鳴かぬ笛など折ってしまえばいい。
しかし折る為の労力は非常に高くつく
メイラは己と隊だけではなく周囲にすらなぜ動かないのか一部には知らせているのが現状だ。
「現状アスピダに赴かなければいい。
開かぬから飽く状況ですもの 山々に広がればむしろ仕留める機会も増えて良うございますわ。」
そして行かぬ理由にはアスピダへの価値が薄いことを示している。
クシフォス・ガウルスと首魁以外興味はない
あれらを含めた上で全体的な価値が上がるのだから。
「そしてわたくしが赴かない最も足る原因は、いずれ必ず殺す。
王以外皆平等ならばこそ 裏切者は即、死を。現物と役立つ者以外殺しますわ。
そのためにも“地下”を染め直さないといけませんわねぇ…、…王女様 まだ遊んでらっしゃるのでしょう?」
聞くのは王女 メイラが王族の中でたった一人この件の間言うことを聞いているという稀有な存在。
クスクスと笑むばかりで怒りもしないのは、相当な悩みとストレスを灌いでいるからだろうとみている。
「一時といえどわたくしがついている王女様ならと、言うことを聞く者も多いでしょうから
嗚呼、これからが楽しみですわ 我が王を困らせる者などいらない。」
貴方ももう少し待っていなさいな、と武人らが動けぬ現状を良しとする。
無駄に味方に付く必要もないのだから、と。
地下 王族 アスピダ 賢い者はメイラがどんな現状に立っているのか理解できる。
そして それでも笑っていられるのかと、自身がこの王都に生きたまま残る気がアリアリと伺える。
武人貴族は、その様子を見ながら額から蒸し暑い夜のように汗がいくつか垂れ落ちるのに
メイラは涼し気なものである。
ご案内:「王都マグメール 王城【イベント開催中】」からメイラ・ダンタリオさんが去りました。