2023/06/30 のログ
グスタフ > 「これは失礼。グスタフといいます。家名は捨てており……神に捧げた身にて」

たわわな胸元に手を引き寄せられ、ドキリとしたのも束の間。
冷静を装ってスラスラと言葉が零れる。それは神聖の徒だと。

「ヴァエルフィード……それは……お噂はかねがね。お会いしてみたかった方の一人です」

名を聞いて臆するような素振りをみせたが、胸に重ねた指を服越しの柔肌に沈み込ませていく。
彼女の言葉を継ぐように微笑んで。唇が触れ合いそうな距離で言葉を紡ぐ。

「私も大した用向きではなかったので……暇を持て余した男に付き合っていただけますか」

誘われるように、上向かせた彼女のその唇に唇を重ねて口内を嘗め回す衝動を止められず。

エリシエール > グスタフ その名だけ口にした男は家名を捨てたと告げる。
その風貌は己よりも長く密度の濃い人生を歩んできたのだろう。
神に捧げた身 と告げる男には、にこりと微笑んで。

「ふふふ、光栄でございますよグスタフ殿……。卿のような、
 すすんで御声がけいただける殿方は久しいものでして」

それは、己が文官や兵士を貪ったり神の産んだ芸術とも呼ぶべき
裸身を王城内へ曝しながら涼しい顔をして徘徊する己を恐れてか。
自覚はあるのだろう、口ではそう話すがまるで気に留めぬ様子だ。

唇同士が触れ合いそうな距離になっても若き王女の視線は逃げる事もなく
じっと男を眺めて動かない。

そのまま、柔らかな唇が奪われる事になろうとも、目を瞑って安らかに
受け入れれば、そっと自らも片腕を男の背に回して。

「……ん……。……大胆な殿方でございますね、卿は……。
 ……ここでは風情に欠けます。……エスコートしていただけますね?」

こんな薄汚い場所で組み敷かれるのは流石に艶事が好きな王女であっても
興が乗らない。
そっと目を開けば男へ囁き、場を改めようと。

内心では、男がどれだけ己を満たせるか試すような心情で。
これから起こる出来事を密かに楽しみに―――

グスタフ > 唇の感触。離れても残るその感覚をなぞるように指で拭って。
不覚にもそれだけで勃起してしまった己を恥じることはしなかった。

恭しく一礼すると。彼女の先に立って導くように。

「もちろん。退屈は……させないつもりですよ」

言いのけて、扉の向こうへ。

グスタフ > 【移動します】
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