2023/06/28 のログ
ご案内:「王都マグメール 王城」にメイラ・ダンタリオさんが現れました。
■メイラ・ダンタリオ >
王都マグメール 午後 雨粒交じりの曇り空
王城 外廊下
メイラが王城を歩いている。
戦果に対する要求 補充すべき代物 稽古と言う名の若手に対する現実の痛み
やることを終えれば肉を食べ女を抱き、周囲の輩の傷が癒え心が満ちれば再び狩り出にいく。
戦意が足を付けて歩いているようなまま、数日 長くても一週間も満たない内には再び動く
そんな女が、未だに腰に外往き用と宣う刀の大小を下げて王城内で動いている。
これは周囲の一般王族貴族は大変煙たがった。
身分混合クラスよりもひどい、怪力令嬢の王以外皆平等パンチを食らった者はそれなりにいる中
無駄なことはしない 目的があって王城内にいるのだと知れるせい。
無駄に砂糖が掛かった焼き菓子と、甘ったるい酒精で肥えた腹を撫でる貴族ほどよくわかる。
遠くで眺め 触れないように 一般貴族らの周知の中 痛みの悲鳴が外廊下に響き渡る。
「きゃー わたくしの右手が勝手にー(棒)」
などと言いながら、奴輩の手を恋人繋ぎで握り締め、指骨ではなく手の平を握り砕かんばかり
指先を覆う黒鉄の尖りは既に皮膚に食い込んでいる。
床へと膝を付けさせ、真上からミシミシと押し込む姿は暴力そのものながら
それを咎めやめさせるだけの気概のある者はこの場にはいない。
「知りたいこと全部ゲロったらこの右手も離すかもしれませんわー(棒)」
棒読み ふざけていそうで 逆に言えば 叫びも怒りもせずにいるせいで
その右手は全力で掛かっているといえる。
メイラの公開尋問プレイは、視線をいくつか集めるだろうか。
■メイラ・ダンタリオ >
利き腕を握り砕かれそうになっている男
貴族であり、賢く、そしてメイラと友達でもある宮廷魔術師と同じ匂いがする。
だが脆い 骨は一度も折れたことがないかのように滑らかで歪さがない。
つなぎ直し強く太くなろうとする生存本能が欠けている。
「学者肌は脆いですわねぇ 司書や絵描きは自然と鍛えているというのに。」
本の持ち運び 長時間の直立姿勢 頭と好奇心では負けなくても他が負けている。
痛みに逃げようとしても、メイラの右手はまるでその場に固定されたかのよう
引っ張ろうとしてもメイラ自身が地に着けている二本脚を動かさない限り
手のひらを万力締めにされている男はない。
「こんなことならミシェルにも話を通すべきでしたわ。
どこにいったというの あのデカパイ麗人。」
ふぃー、と溜息をつきながらも、パキッと小さく嫌な音がしたところで意識を戻す。
「あら わたくしとしたことがごめんあそばせ。
―――地下での■■■■に関して、2,3お聞きしたいことが。」
それを言われた男は、存在そのものよりも聞いてくる当人とのつながりに顔を青くした。
右手が砕けきるまでの質問回答は、小声で怯え 周囲には聞こえづらくなっていたことだろう。
ご案内:「王都マグメール 王城」にミシェルさんが現れました。