2023/06/20 のログ
ご案内:「王都マグメール 王城/会議室前」にエリシエールさんが現れました。
エリシエール > ―――城塞都市アスピダ攻略作戦。
「血の旅団」なる平穏を荒らし、国に仇なす者どもの占領している戦略上の重要拠点。

そのアスピダ攻略の一環として、かねてより国の率いる技術を総動員して、
攻城戦や遠距離攻撃を想定した魔導機械の要件を巡る会議が交わされていた。

現在、アスピダ攻略においては数々の師団や武家の名門、精鋭を向かわせているが
戦線は膠着状態にあるという。

そんな中、国は兵達に戦線を維持させる一方で事の収束を目指し魔導機械による
「兵器」開発に心血を注いでいるが……。


「……肩身が狭くなりましたね」

都市攻略の「兵器」開発には、彼女にも流れる血……長らく魔術の発展に寄与してきた
ヴァエルフィード王家も今回が好機と言わんばかりに名乗りを上げた。
あわよくば、アスピダ攻略を戦功とし軍部や民の信用・支持を荒稼ぎしてカルネテル王家を
蹴落とし躍進を図ろうとしているといったところか。

当人は王位継承に興味がない。
だが、実兄が不必要に大きく動いたせいでヴァエルフィード王家の人間であるというだけで
妹である王女エリシエールも静観を決め込んでいながら避けられない面倒事に見舞われていた。


「…………”クシフォス・ガウルス”。そして、かつての暁天騎士団……。
 あまり介入するつもりはなかったのですが。民を恐怖せしめた「血の旅団」ともなれば
 任せきりという訳にも参りません」

自らの命をつけ狙う兄との久方ぶりの対面。
会議という場での対面であったが、決して己が胸中を明かすまいと聴講のみに聞き入っていた。
何か意見を問われても、すまし顔で「浅学ゆえその方面には疎いもので」と躱し続け、
兄を苛立たせてその場を終えるだけだった。

兄の思惑とは裏腹に、説明を受けた「血の旅団」を巡る事情が気がかりだった。