2022/10/09 のログ
ご案内:「王都マグメール 王城【イベント開催中】」にダークネスさんが現れました。
■ダークネス > 王城の片隅にひっそりと佇む赤い薔薇だけが育てられているローズガーデン。
王族の誰かが育てているのか、或いは王城で雇われている庭師が造ったのか知るよしもないが、確かに存在しているあまり人が立ち寄らぬ場所。
濃厚に香る薔薇の香りの中に本日はもうひとつ薔薇の香りが混ざるのだった。
「………仕事がこんなに早く終わるとは思わなかった……。」
本日の仕事は王城への案内である。
貴族か王族かわからないが、ともかく案内してハイさようならと逃げてきたわけだ。
此処最近王城は匂うからあまり長居はしたくないのだが、去り際に何か面倒な事を言われかけたのと、王城に入城してから嫌な視線を感じて、一先ず自分の好む香りがする此処に一時的な非難と言うわけだ。
ベンチもあり、噴水もあり、一時だけ休むのに調度良い。
休み終えたら休み終えたで、なるべく目立たぬように退城しよう、と思うがさて上手くいくかどうか……。
にしても……。
手のひら、指先を鼻腔に添えて周囲の匂いを嗅ぎ取ると、矢張り薔薇の香りに混じり自分の香水の香り以外に美味しそうで反吐がでそうな香りを感じるのであった。
■ダークネス > 「………効率悪いけど一枚頂きます。」
吸血の代替として生命力の直接の吸収。
疲れたし、是から力を使うと考えると今の状態はいささか不安なので、近くに咲いている薔薇を一輪だけ、棘に気をつけて摘み取ると、近くのベンチにポンっと腰をかけて、摘み取った薔薇を鼻腔に近づけると、反吐が出るあの香りを上書きするためにすぅーっと匂いをかぐのだった。
くっしょい!!
むずっと来てくしゃみがでたが、それはそれで良いとして、直ぐに口に近づけて大輪の真っ赤な薔薇、その花弁の一枚を唇でつまむと、ぱくっとそのまま口の中に花弁を運び、舌の上で軽くもてあそびながら、花弁より生命力を吸い上げる。
吸い上げれば僅かではあるが身体にじんわりと薔薇の生命力が身体に流れていくのを舌先で全身で感じるのだった。
■ダークネス > 生命力を吸い上げ終えた薔薇の花弁を飲み込む。
飲み込み終えたら終えたで、ベンチから重い腰を持ち上げると、再び王城の中へ……。
誰にも会わないことを祈りながら、会えば愛想笑いをし、何事も無かったかの如くを装い退城する。
城から出ればあの嫌な視線は感じない。
暫く王城に仕事以外で立ち寄るのはやめようと思う1日であった。
ご案内:「王都マグメール 王城【イベント開催中】」からダークネスさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 王城【イベント開催中】」にチューベローズさんが現れました。
■チューベローズ > 「んぅ…とっても退屈だわ… 何か面白い人か素敵な人いないかしら。」
一人呟きながら王城の石造りの廊下に敷かれた厚手の絨毯を踏みながらトコトコと歩く小さな姿。
歩く度に広がったスカートがふわふわと舞い、さらりとした銀髪も軽く跳ねている。
さて、どんな相手と出会えるのか、はたまた出会えないのか。
其れは今は分からないがこの退屈なひと時に波紋を生む存在を求めて歩みを進める。
遠くに聞こえるのは楽団の奏でる音楽。
夜会でもやっているのかしら等と連れ連れと至高を流しながら時に足を止め窓の外を眺め、前を向き曲道ではどちらに行こうかと足を止め気の向くままに進んでいく。
■チューベローズ > 鍛え抜かれた女性騎士や年上のお姉さま、はたまた気の強そうな女性とかが少女の好みではある。
とりあえず少女の足先は中庭へと足を向けとことこ、ぽこぽくと歩き始める。
季節は秋の気配により低くなった気温が冷たく少女の肌を撫で、かわりに小さな口からはため息が一つ。
傍から見れば少女の顔に浮かぶのは儚さや寂しさが見て取れる。
■チューベローズ > 中庭へと踏み出せば、体を撫でるのは冷たい風。
小さな体を身動ぎさせ一息。
指先暖めるように口元へと持ち上げふぅ…と一息。
とことこぽこぽくと石畳を進みながら夜の月に、城から漏れる光に照らされる庭園を眺めながら足を進める小さな影。
■チューベローズ > ふわふわとスカートをはためかせながらのんびりと庭園を歩いている少女。
時折足を止め、しゃがみ花をめでる様に撫でたり、飽きの鼻の香りを楽しんでいて。
時折吹く風に艶やかな銀糸が流れ月明りを受けてキラキラとした細かな光を浮かべている。
ご案内:「王都マグメール 王城【イベント開催中】」からチューベローズさんが去りました。