2021/12/14 のログ
ご案内:「王都マグメール 王城【イベント開催中】」にミシェルさんが現れました。
ミシェル > 王城の廊下、貴族や役人、衛兵や使用人などが忙しく歩き回る中を、
ローブ姿の女男爵も書類の束を片手に歩いていた。

「全く…何で実験一つやるのにこんなに許可が必要になるんだか」

ミシェルはまだサインを貰っていない紙の束を見ながら毒づく。
国王が決まっていないのにも関わらずこの国がぎりぎり存続できているのは、優秀な官僚機構のお陰である。
しかし、官僚というのは少々融通が利かない。

「はぁ…こればっかりは他人に頼むわけにもいかないしな」

自分が動かなくても済むようなやりようはあるのだろうが、
結局本人が駆け回ってサインを貰っていくのが一番手っ取り早い。
ただ、勿論王城の廊下では瞬間移動することも魔法の箒に乗ることもセキュリティ上出来ないので、自分の足で歩くことになる。
ミシェルは歩くのは嫌いではないが、どこまでも単調な風景の廊下を歩き続けるのは少々嫌気が差していた。