2021/11/24 のログ
ご案内:「王都マグメール 王城訓練場」にアラヤ・ダンタリオさんが現れました。
アラヤ・ダンタリオ > 悲鳴 嘆き 懇願 唾棄 罵倒

其処に肉の音 焼ける音 重い何かを堕とす音などが加わる閉鎖的な場所で日常を過ごすアラヤ
頬や髪 身に着ける好んで纏うそれは仕事上で言えば決して向いているとは言えない姿だ
まるで雪の中で現れる化生のようにすら見える、アルビノカラー

そんなアラヤも、拷問という王に対する忠義を示す行為 任務の傍ら
血筋ともいうべきか、拷問は拷問 剣は剣という思考だ

今、手垢と使用歴で赤く色づいた様な、年季の入った木刀を手にしている
愛刀は鞘袋に包まれたまま壁に立てかけられ、素振りや型
斬りつける際の軌道に沿い 教科書通りの 唐竹 袈裟 胴 と続けている姿

汗一つ掻いていない、無の表情 一文字の唇
目の前に誰かをいると定めているかのように
切っ先を床の手前へ止めるように 斜めに軌道を描く袈裟は鋭利な角度よりも低くするのは
次へつなげる為のように、稽古に勤しんでいた。

空を相手にしていても、普段生身の体を 何度も何度も何度も 弄っているからか
決して想像に不足はないかのように その表情に虚しさや物足りなさは感じられない。

「……。」

木刀を奮う際の音だけが、何度も空気の中で細く鳴る。