2021/08/28 のログ
ご案内:「王都マグメール 王城【イベント開催中】」にメイラ・ダンタリオさんが現れました。
メイラ・ダンタリオ > 王城 屋外訓練場
城で詰める兵もいれば、城の傍で兵らが己を鍛え上げる場所
男も女も区別なく 其処で突きつけられる差は 強さ のみ
筋肉の張り 剣気 身体から立つ熱煙

今だ夢を追う者 最早強さだけしか信じられぬ者
大小様々に向かい合う中で、メイラは怪力を用いた巨剣や戦槌を得手としている狂戦士
しかし、今は東の国の造りと見える長槍を手に、今だしぶとく生き抜いている中年騎士相手に
それも得手しているのは三股槍 海沿いの国だからこそポピュラーともいえる槍と共に
屋外にて、互いの 三股が 大笹穂が 石突も柄もぶつけ合う
互いの間合いは槍が届くだけに遠い

突きを如何に速く引き寄せ突き出すか 単純な槍のぶつけ合いもあれば
薙ぎの斬撃や振り合いを叩きつけ合う どちらかの手が痺れれば終わり
どちらかの槍が阻まれること無く、その切っ先を突き出せば終わり

互いに木剣長棍ではなく刃のついた紛れもない槍ならば
この残暑を感じさせる熱なんて、肌に感じないかのように伝う汗が生ぬるく冷えていた

「槍歴と怪物では、埒が明きませんわね。」

口端に、滴る汗が入り込む
互いの笑みは 鬼も 修羅も そして魔も潜ませて起こすような顔立ち
訓練と言っておきながら、熱が昂ればいつ本気で突き入れてもおかしくはないかのよう
互いに突き立てられてしまうなら、それはそれでいいと納得してしまっているかのよう

メイラ・ダンタリオ > 打ちあい続ける 払い続ける
このまま、槍柄を構えて飛び込み、互いに接近戦に持ち込むほうがらしい戦い方ができた
けれども互いに槍にこだわっている分だけ、息も掛からぬこの間合いで、互いの刃が突き立てられる時まで
それを感じるまでは終わらないかのように息を立てている

けれども、それを止めたのは訓練のまとめ役を担う同じ程の中年丈
実際の戦場でもないのに手足をもがれる気かと問われてしまえば
隠居する気も当然ない二人は、火が付きすぎたと、今になって身体を冷やすだろうか

「槍専に比べれば、わたくしのはフレイルやクラブが長くなっただけと変わり在りませんわね。」

流石に、技術は今だ中年が上かと珍しく認め、下がる様子
ギザ歯は笑みを浮かべながらも、愛槍の具合を見つつ肩に担いでその場を一度退こうか

そして再び、何人かで打ちあいながら教わった型や素振りを行う様子を眺めつつ
ある種の満足ある疲労感に浸った