2021/08/23 のログ
ラチェル > 夢か現か、娘の意識はその境界を彷徨い、惑い、踊らされるまま。
横たわるこの場所はもう、娘ではない、何ものかの領域に書き換わってしまった。
その俎上に投げ出された娘の肢体すら、もう、娘のものではないよう。
発情も、成熟も、この場限り、一夜の夢のようなものだとしても―――――

「る、――――――― な、に、 どうし、て、わたく、し……
 ―――――――― あ、あ、いや、っ……… だめ、だ、めぇ、やめて、それ、は、
 ~~~~~~ ッ、っっ、っ……!!」

それが雌としての覚醒だと、頭で理解する暇も無く。
誰かの手が腰を抱き、誰かの身体が、あられもなく開いた脚の間へ割り込み、
―――――あかい、身震いするほど鮮やかなあかい瞳が、色づきほどけた裸身を映す。
奪う、という言葉の意味は、一糸纏わぬ剥き出しの膚に、トロトロと蜜を滴らせる、閉じられたくちびるに。
抗い切れない確かな熱量が、弾力が、脈動が宛がわれ、ぐぷりと押し開かれる、
その感触が、夢にしては生々しすぎる感覚が、はっきりと教えてくれた。
それを目覚めたばかりの雌が望んでいると知りながら、なお、抗おうとしたけれども。

ぐ、ち――――――そもそもは雌の花芯が息衝くはずだった場所を、
根元から、内側から、押し潰された刹那。
もはや声も発せられずに、娘はまたしても、官能の種子を弾けさせた。
両手でシーツを引き掴み、震える腰をくんと突き出し、浮かせ、
まるで自ら迎え入れるように、愛蜜でぬかるんだ肉孔を雄へと捧げながら、
涙にけぶるアメジストを細め、弱々しく左右に首を振って。

「だ、め……… だめ、……… だめ、なの、 に、ぃ―――――――― ぃ、」

ひくん、と、呪われた肉竿が芯を得て頭を擡げる。
淫らに書き換えられた娘の身体が、歪なままに、本物の雄を知りたがっているようだった。

ルヴィエラ > (どうして、の疑問にも、だめ、の拒絶にも応えはしない
回答は、何よりも最初に伝えている。 娘の身体を、奪う事。
娘自身の理性や意識よりも、本能に蝕まれ堕ちた体が何よりも強く
奪われること、を望んでいるのなら。

腰を押し進める、熱塊を押し込んでゆく、ただそれだけで
娘にとっては余りにも鮮烈で、余りにも背徳に過ぎる、覚えてはならぬ官能が
腰から下を蕩けさせる様に広がり、弾けて、呪われた陰茎すらも苛んで

自ら捧げようとする姿に、応えて。)

「………憶えて御覧、抑え付けられた君の肉体が、望んでいたモノを
其の体が、何を奪われていたのかを…、……存分に、だ。」

(ぐぷ、ん っ   粘膜を目一杯に引き伸ばす様な質量が、ゆっくりと押し込まれ
けれど、だというのに、まるで引き込むかの様に柔軟な襞が、絡み付いて、剥がれない
凹凸の激しい熱塊が、芯を通した陰茎の根元を、ごりゅ、と刺激するたびに
雌だけではなく、雄をも。 其の体全てを愛でる様に快楽を等しく送り込んで

そして     至る、純血の、証。
其の抵抗を、一度押し上げ、そして、余りにも容易く引き裂いてしまう亀頭が
わずかな抵抗の感触すらも、その後の蹂躙によって、跡形もなく、余韻すらも与える事なく

奥へ、叩き付ける。 娘の体の奥底、発情と目覚めとに塗れた、熱の源泉を
甘く、力強く、押し潰して

雌の幸福を、快楽を。 正しく、その身に、刻み込んでしまうか
そのやり方が例え、歪み切った、術であったとしても)。

ラチェル > なぜ、と、吐息に濡れた口唇が動く。
どうして、こんな、と、喘ぐ呼気が必死に訴えて。

けれど何もかも、歪みを極めてしまった肉体の前には無力だった。
発情して、煽られて、飢餓を、何百倍にも増幅した形で認識させられて。
もう、それを満たして貰うことしか―――――鎮めて貰うことしか、考えられない。
自ら捧げてしまった事実に、罪深さに、慄く隙も無く――――。

「ぃ、―――――――― ぁ、ッはぅ、 ん、んっ、
 ……… は、…… はい、っ…… て、 んぅ、ふ、
 だめ、……… ぁ、 め、ぇ……えッ、……… ぁん、あぁ、あ、ひぅん、ッッ……!!」

ず、ぶ、ぎちゅ、っ―――――― 紛れもない処女地を、新雪の上を、踏み荒らし、食らい尽くさんと迫る雄の象徴。
雌の悦びも、渇望すらも知らないままに、身体だけが藻掻き、抗い、
同時に歓喜の涙を溢れさせて、熱く熟れ蕩けた柔襞を絡みつかせていた。
ぞりゅ、と腹側のざらつきを舐られれば、呪われた歪な『雄』が下腹を叩き、
とぷりと溢れた愛蜜が膣肉の戦慄きに撹拌され、淫靡な水音を掻き立てる。
蕩けてしまう、――――――削ぎ落とされて、切り拓かれて、形を、変えられてしまう。
それは恐怖で、決して受け入れてはならない罪悪で―――――けれど娘に、拒み切るだけの力は無い。
シーツの海を波立たせ、細い四肢をのたうたせて、ただ、受け容れるばかり。

ほどなくして探り当てられた、雌としての純潔の証さえ、あまりにも無力に。
圧し伸ばされ、引き千切られ、巻き込まれて、跡形も無く。
――――――痛みすら奪い去られ、続けざまに襲い来る鮮烈な快楽に、飲まれて、焼き払われてしまった。

ご、ぢゅ ん――――――――

「ひ、ッ―――――――― あ、っはぁ、 あん、んッ、ぁひ、っひィい、あ、ッあ……!!」

あられもない、正しく獣じみた、雌の咆哮が闇夜を切り裂く。
目覚めたばかりの子宮を、ぐん、と押し上げて突き込まれた屹立へ、
根元から食い千切らんばかりの締めつけと、狂おしいまでの痙攣を伝えながら、
娘はそのとき、はじめて、女にしか味わえない悦びを知った。
ぐり、と押し潰された肉茎から、ふっと硬さが消え失せてゆく。
雄の快楽と、娘の肉体とが、その瞬間ばかりは、完全に切り離されたよう。
散らされた純潔の名残を、ふつり、ふつりと浮かばせた桃色のあわいから、
どこまでも透明な、雌の絶頂の発露が、ほどけて、弾ける。

何もかもが夢のようで、けれど、あまりにも生々しくて。
一夜の仮初め、ほんのひとときの簒奪、それだけに終わるとは思えない。
犯され、奪われ、穢される快楽を知ってしまった娘の本当の悪夢は、
きっとまだ、はじまったばかり―――――――。

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