2021/05/04 のログ
ご案内:「王都マグメール 王城【イベント開催中】」にギュンター・ホーレルヴァッハさんが現れました。
■ギュンター・ホーレルヴァッハ >
夜闇が王城を包み、壮麗で巨大な王城の中では今宵も支配者達の宴が続く。
煌々と灯る灯りは、星々の煌めきすら拒絶する様に城を照らす。
そんな王城の一角。色鮮やかな花々が咲き誇る庭園。
尤も、その色彩は今はぼんやりと見えるだけ。夜闇のベールが庭園全体を包み、城内の享楽の喧騒も此処には届かない。
虫の鳴く音と時折通り抜ける風の音だけが響く庭園の東屋から、蛍の様な灯とたなびく紫煙。
気怠げな表情を浮かべた少年が一人、甘ったるい紫煙を吐き出しながらぼんやりと庭園を眺めていた。
「……全く。どいつもこいつも、言えば金が出てくると勘違いしおってからに。
ホーレルヴァッハ家はマグメールの財布では無い。連中の贅肉を増やす為に、誰が金など出してやるものか」
忌々し気に吐き出した独り言と、浮かべる仏頂面。
不機嫌そうな少年は、溜息と紫煙を同時に吐き出しながら東屋で一休み。
■ギュンター・ホーレルヴァッハ >
深夜遅くまで続いた会談や打ち合わせ。
其処に意味があれば良いのだが、恐らく一日無意味な話し合いに付き合わされただけ。
一応、有用な会議もちらほらとはあったのだが――
「このまま王城に泊った方が、明日楽かもしれないな…」
屋敷に帰るにはギリギリなところ。
ならば、素直に王城の迎賓館辺りにでも泊まってしまった方が、明日のスケジュールも楽かもしれない。
明日は何があったかな、なんて思い返しながらぷかぷかと甘ったる紫煙を黙々と吐き出し続ける。
■ギュンター・ホーレルヴァッハ >
そんな束の間の休息の後、少年は再び王城の中へと――
ご案内:「王都マグメール 王城【イベント開催中】」からギュンター・ホーレルヴァッハさんが去りました。