2020/09/20 のログ
メアリ・オーガスタ > 如何やら、相手は少なからず勘違いをしているようだ。
卑下、などという身の憶えの無い単語が飛び出すに至って、漸く、
己の言葉足らずに気づくも―――態々言い直す余力も無く。

「ひ、つよう、無い、の、……本当に、要らない、のよ、
 だ、から、出てって、お願いだから、放っ……て、
 ―――――――いや、っ………!!」

伸ばされた腕が己の上に描く影だけで、ぞくりと背筋が粟立つのを感じた。
男の手が肩へ触れると同時、鋭く声を発して身を捩り、力の入らない右手を必死に伸ばして、
己を抱き抱えるつもりか、ほぼゼロ距離まで近づいた男の身体を押し遣ろうと。
相手の身体に、着衣越しにでも触れたなら、きっと酷く冷たい、と思われるだろう。

「部屋、なんて、無い、っ……。
 私……に、何か、してくれる気が、ある、なら、
 此の儘、何も、聞かずに……出てって、…出てって、ったら!!」

ぐいぐいと、出来る限りの力でもって、男を押し返そうとしながら。
焦れた子供のように、同じ言葉を繰り返す。
語るべき名も、教えるべき部屋も、持っていないのは本当のこと。
城内での己の立場は、不法侵入者、以外の何者でも無いのだから。

エイブラ > (こちらを押し返そうとする弱弱しい相手の手を
こればかりはと無視をして。
そして服越しに触れれば酷く冷たいことに気付き、ますます
これは放っておけないと、ぎゅっと腕の中に捕えるように抱き
しめていこうとする)

「こんなに身体を冷しておいて、何を言ってるんですか。
このままだと風邪を引いてしまいますよ?
一度、お風呂に入るなりして身体を温めないと……部屋がないで
すか。
つまり、不法に城に入られたということですか?」

(部屋なんてない、と言う相手の言葉にここまで頑なに拒む
理由の一つは相手が不法侵入者だから、というのもあるらし
いと気付く。
そうなるとここに隠れたのは発見されてしまい、捕まりそうに
なったからだろうかと考え押し返してくる手の手首を掴んで)

「困りましたね、襲われて逃げ込んで隠れていたのなら私とし
ても手当なりをとなるのですが……不法に城に侵入した方をその
ままにするという訳にもいかないのですよね。
まぁ、取りあえずその冷たい身体を温めて差し上げましょう」

(不幸な目に遭ったメイドでなく、侵入するために変装した姿
であるならば同僚と言う訳でもなく。
声の質を優しいものからどこかからかうようなものへと変えて
いき、相手を床に押し倒して覆いかぶさっていこうとする)

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