2020/09/14 のログ
ご案内:「王都マグメール 王城【イベント開催中】」に美鈴さんが現れました。
■美鈴 > 今宵の宴は退屈で、部屋に焚かれた催淫香は露骨に甘過ぎ、
面白そうな人物も見当たらなかったことから、早々に与えられた私室へ引き上げた。
しかし、湯浴みを済ませて寝台へ潜り込んだものの、たっぷりと吸った香の名残は未だ、
深く此の身を蝕んでいるようで―――堪え切れず、ゆらりと身を起こし寝台から抜け出すと、
身仕舞いも碌に正さぬ儘、ふらりと扉を潜り廊下へと。
お座成りに掻き合わせて帯を結んだだけの寝間着は襟元が乱れ、
深い胸の谷間はおろか、白い乳肌すら半ば露出した格好。
一歩足を踏み出せば、翻る合わせ目からは腿辺りまでが覗き、
仄かに朱色を滲ませた頬も、紅いくちびるも、淫蕩な娼婦にも似て。
テラスへ出る為だろう大きな窓から、廊下に月明かりが差し込んでいる。
けれど其の蒼白い光も、此の身の熱を、色艶を、冷ましてはくれぬようだった。
■美鈴 > ――――――ふと、思う。
外に出れば、此の時間なら少し位は涼しいだろうか。
身体に籠もる熱を冷やす程、では無いとしても。
手近な窓に近づき、白い手を伸ばして押し開ける。
テラスを吹き抜ける涼風に、今暫し、火照った身体を委ねることに――――――。
ご案内:「王都マグメール 王城【イベント開催中】」から美鈴さんが去りました。