2020/08/15 のログ
ご案内:「王都マグメール 王城/与えられた離れ」にベルナデットさんが現れました。
ベルナデット > 与えられた離れの建物には二階と呼ぶには少々手狭、屋根裏部屋と言うには少々広い部屋があった。
一階に大きなベッドが置かれた寝室があるにも関わらず、聖女は小さなベッドと椅子を持ち込みこの部屋で過ごすことを好んでいた。

窓際に椅子を置き、ちょこんと腰かけた聖女は全開に開いた窓から眼下を覗き見る。
そこには王国の人々の生活があった。
基本的に王城から出ることが許されない聖女が触れられる人の営み。
流れ込む風に揺れる真っ白な髪を抑えながら、聖女は嬉しそうな微笑みを浮かべ、王城の裏の通りを通り過ぎていく人々を眺めていた。
故郷も今頃は夏のはずだが、皆は元気にしているだろうか。
こちらの暑さは北国育ちには堪えるが祖国のことを思えば音を上げていられない。
顔や首筋、胸の谷間に浮かぶ汗を時折タオルで拭い、静かな時間を過ごす。
スカートを捲り上げて白い脚をさらしてしまっているのははしたないだろうか?
でも、誰も見ていないのだからこれくらいは許して欲しい。
侍女に見つかれば怒られてしまうだろうが、なんだか大人に隠れて悪戯しているような感じは少し楽しい。

ベルナデット > 聖女は静かに人々の生活を見守り、彼らの幸福を祈る。
そして、その一時間後には男の上に跨り嬉しそうに腰を振るのだ。
相反する淫と陽、それが聖雪の聖女と呼ばれて少女の本質なのだ。

ご案内:「王都マグメール 王城/与えられた離れ」からベルナデットさんが去りました。