2020/04/06 のログ
ご案内:「王都マグメール 王城【イベント開催中】」にギュンター・ホーレルヴァッハさんが現れました。
ギュンター・ホーレルヴァッハ > 地下で繰り広げられる背徳の宴。
此の国の支配者たちが集う場所としては余りにあんまりな内容ではあるが、それすらもまた"此の国らしい"催しであるのだろう。

そんな退廃の広間に遅れて訪れた少年が一人。
豪奢な礼服に身を包んだ少年は、薄暗い室内を滑る様に進み、現在進行形で嬲られる少女の姿を観察する様に眺めていた。
数分間、スタッフの説明を聞きながら凌辱を眺めていた少年は、壁際に控えているメイドに気付くと、考え事をする様な素振りを見せながら歩み寄り――

「良い商品だな。悪趣味ではあるが、有用だ。在庫はどの程度準備出来ているのか?」

販売している商会の関係者であるとメイドに付けられた首輪で悟ったのか、彼女とモンスターを交互に眺めながら感心した様な声色で声をかけるだろう。

レムリア > モンスターと調教師の演出する凌辱ショーを眺めながら、それに見入る観客たちにも視線を投げかけ。
淫らな見せ物に興奮し、欲望のままに連れ立って消えたり。ここぞと売り込まれた『商品』の買っては別室に消えたり、その場で事を始めたり。
この国らしい光景であるなと、呆れたような。感心したような、そんな妙な気分を抱きつつも外面だけは良く真面目な態度を保ち。

「これは、お客様。在庫は即日納品が可能ですが。さすがにモンスターですので、王城への持ち込みは少々時間が必要です」

歩み寄ってきた相手に声をかけられて、即座に接客モードに入り。にこやかな営業スマイルを浮かべつつ、注文があれば納品には問題ありませんと応え。
相手の顔を密やかにチェックして、確かそれなりに有力な所の者だったようなと曖昧な記憶を探り当てる。
とりあえずは、真面目に接客しようと当人なりに真面目に商会のメイドっぽく振る舞い。

「能力的な説明などはご必要ですか?」

己の眷属を評価しているようで、見所があるなと考えながら商品説明が必要ならしますがと、言葉を繋ぐ。

ギュンター・ホーレルヴァッハ > ショーを見物している観客達の中には、ちらほらと見知った顔も見受けられる。王城という場所を考えれば当然と言えば当然ではあるのだが。
相も変わらず御盛んな事だ、と内心苦笑しつつ、己に言葉を返す彼女に向き直り、少しばかり考え込む様な素振りを見せて――

「…いや、納品の際は王城へ持ち込む必要は無い。王都内にはなるが、面倒の起こらぬ場所を此方で準備しよう」

粘着質な水音と嬲られる少女の喘ぎ声を背景に、至って事務的な口調で会話が続く。些か不釣り合いな程の真面目なやり取りは、淫蕩な此の場においては不自然にも見えるだろうか。

「そうだな。ある程度の商品知識がある方が、此方の購入意欲も沸くというもの。簡単で構わぬから、説明を頼もうか」

彼女の言葉に頷きながら、繋がれた言葉に返事を返す。
改めて彼女に視線を向ければ、此の美貌と繋がれた首輪があれば、ショーを見物する者達が彼女に好奇と情欲の視線を絶やさぬのもさもありなんか、と感心と呆れの入り混じった様な視線を彼女に向けるだろう。

レムリア > 「わかりました。それでは、納品場所の方は後ほどご連絡を頂ければ、そこに配送いたします」

猫を被り。素の偉そうな態度を隠して、ひとりのメイドとして対応する。
真面目に商談をしているのは全体としては珍しく、色々と愉しむついでに商談を進めている者の方がこの場には多い。
商談をするまでもなく、ただ愉しんでいる者の数が一番多いのはある意味らしいとも言える。

「賜りました。見てのとおり、触手型のモンスターで、媚薬性の粘液を分泌しますので調教が済んでいない奴隷でも快楽の渦に叩き落とせます。
 太いのから細いのまで、触手の太さの幅も揃っておりますから、それこそ尿道責めも込みで全ての穴を責める事も可能ですね。
 ただ、本体の動きは鈍いので戦闘向きではなく。調教以外の用途にはお勧めしませんが、ご自分で愉しむのもありですね」

催淫系の能力も媚毒粘液ぐらいで、その強度もそれなり。全体的に評価すれば、そんなに能力は高くない。
しかし、それ故に入手しやすい価格であり、脅威度の低さから国から目をつけられる可能性も低く、使い勝手は良い。
そういう内容の説明をすらすらと並べ、当然ながら主人の命令には従うので安全ですと最後につけ加え。
淫靡な場の空気に寄った客に欲望の視線をちらちらと向けられるのを商談中ですとばかりに、無視して流してはいるが。欲望の視線を向けられて嫌悪するような潔癖性は無く。むしろ、ちょっとした興奮を感じたりもしていた。
目の前の相手からの視線にも、にっこりと笑顔を浮かべて見事な営業トークができたと内心で自画自賛。

「我が商会では、あのようなモンスターだけではなく一般的な奴隷も取り扱っておりますので、お好みがあれば注文を賜ります。
 あまり、大きな声では言えませんがそれこそ王族でも商品として取り扱っていますし、調教の方も承っておりますから」

こちらに流してくれれエバ、調教済みの奴隷として納品するサービスもありますよと売り込みをかける。

ギュンター・ホーレルヴァッハ > 彼女の説明を聞きながら、腕を組み指先で己の二の腕辺りをとんとんと叩く。
購入するに値するか。というよりは、彼女の説明の内容を咀嚼しながら取引相手足り得るかと考えている様な素振り。

「……良かろう。それでは、取り合えず5匹程用立てて貰おうか。場所は後日此方から指定する。金は、納品と引き換えで構わぬな?
ああ、それと。購入に際しては代理の者を立てる予定だが…顧客の名前くらいは把握したかろう。私の名はギュンター。ギュンター・メルヒオール・フォン・ホーレルヴァッハ。良い取引になる事を願おう」

何かしら折り合いがついたかの様にぽん、と小さく両手を叩くと、あっさりと購入する意思を彼女に伝える。
下衆な視線を受けながらも意にも介さず流暢な説明を続けた事。商品に対する知識、等々。モンスターを購入するという些かリスクの高い買い物でも、信頼に値すると決断したかの様。その為か、買う、と告げてからの内容もあっさりと、自己紹介すら至って事務的な口調であったのだが――

「…ふむ?そうさな。記憶に留め置いてはおくが、私自身は商売以外で特段奴隷を要する事は無いでな。
一夜の夜伽であれば、寧ろ貴様くらいの女を囲うくらいが好みだよ」

奴隷の売り込みについては、僅かな苦笑いと共に肩を竦めて首を振る。必要があれば注文するが、己自身が早々高い頻度で利用する事は無いだろうと。
代わりに冗談交じりの口調で告げたのは、或る意味で此の場に相応しい様な蜜事の言葉。彼女と話しているだけで向けられる羨望や嫉妬の視線への当てつけ、の様なものもあるのかも知れない。

レムリア > 「お買い上げ、ありがとうございます。それでは、ギュンター様と。
 代金は納品時で構いません。こちらこそ、今後も踏まえて良い取引になる事を願います」

あっさりと、5体もの購入を決めての言葉に、恭しく頭を下げて納入の希望を受け入れる。
その程度の信用度はある相手と名乗られた名に対応し。自前で使うのか、転売するのか。そんな詮索をする事もなく、よい取引ができましたといわんばかりの笑顔を浮かべる。
実際、原価が無きに等しいのでほとんど丸儲けの美味しい商売である。

「表向きの立場はそのままに。堕として従えるという方もいますので、その手のサービスは価格も応相談となりますが。
 一夜の相手をご希望とあれば、見ての通りわたしも商品ですから……ご相手いたしますが?」

奴隷売買自体には関心が薄い様子と、相手の反応に無理に売り込みをかけるのは良くないと踏みとどまり。
冗談交じりの台詞に、存在を示すように指先で首輪を撫でて艶やかな表情をで目を細め。

「ですが、わたしは商品としては調教が終わってないので、お買い上げは無しですね」

くすりと笑みを浮かべて、それでどうしますかと訊ねるように小さく首を傾げ。

ギュンター・ホーレルヴァッハ > 「商品が良好であれば今後も用立てる事があるだろう。だからこそ、此度の買い物が支払う金額以上のものになる事を期待しているよ」

此方も、此のモンスターの出どころや彼女の正体。商会について等、深く詮索する事は無い。極論、支払った金額に応じた対価が問題なく取引出来ればそれで良いのだから。
そういった諸々を詮索するのは、今回の商品次第かと結論付けて、笑顔を浮かべる彼女に鷹揚に頷く事で応えるだろう。

「相変わらず、御同輩の皆様方は良い趣味をしていらっしゃる。とはいえ、それが有用では無いとも言わぬがね」

と、行われているサービスに苦笑いを浮かべつつ、次いで彼女から投げかけられた言葉に僅かに瞳を細める。
それは、獲物を見定める様な。或いは、好奇心と警戒心を混ぜ込んだ様な色を浮かべていたが――

「……興味が無いでもないが、生憎と次の用事もあるものでな。残念だが、次の機会の愉しみとしておこう。
それでは、取引についての詳細は直ぐに別の者を寄越す故、是にて失礼する。また会える日を、楽しみにしているよ」

小さく首を傾げた彼女を静かに見つめた後、微かに笑みを零して同じように首を振った。
その後は先程までと同様、事務的な口調で淡々と言葉を続ける。しかし、最後に紡いだ言葉には、僅かにではあるが彼女に対しての嗜虐的な欲望の色が灯っていただろう。

そうして言いたい事を矢継ぎ早に告げた少年は、最後に会場を一瞥してメイドに背を向けて立ち去っていく。
嬲られている少女が顔見知りであったこと。救いを求める様な視線を向けられていた事。それらを全て僅かに肩を竦めるだけで済ませながら――

レムリア > 「政治というものは、複雑怪奇という事で。今後の良い取引の為にも、ご期待に応えられるよう努力します」

今回の取引は、ひとまずのきっかけとして。ここから、どのような関係になるのか。
良い取引相手になってくれればよい。なってくれるように、手を抜かずに真面目に商売をすればよい。
顧客としての重要度は、今後に期待というところかと将来性に考慮しつつ評価し。

「はい。それでは、本日はここまでという事で。
 次の機会があるように、今後ともよろしくお願いいたします」

事務的な口調で返される言葉に、今宵の商談はここまでと区切りをつけて軽く頭を下げつつ、最後に滲んだ嗜虐の色を敏感に感じ取り。
チラリと目線を返した瞳は、どことなく期待に濡れ。
立ち去る姿を、そのまま眺め。姿が消えてから、成立した商談の対応のためにいったんは、自分もまたこの場から姿を消し。

ご案内:「王都マグメール 王城【イベント開催中】」からギュンター・ホーレルヴァッハさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 王城【イベント開催中】」からレムリアさんが去りました。